注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、
ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。
1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。
202号室の苦学生のチャイナ(ジュンとディエイト)とか。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
ぼとぼといいこ
ディノは夜中に目覚めたけれど、側にジョシュアがいたからか別に騒いだりもしなかった。
プレゼントな自分のことも、猫の真似をしたことも、忘れてしまったかもしれない。
そこが病院だったことに、ちょっとだけ驚いていたから。
「ぼとぼといいこ?」
ジョシュアと目が合って、それだけ言う。
それにジョシュアが「ぼとぼといい子だったよ」と言ったら安心したように眠ってしまったけど。
ディノの中でぼとぼとは、点滴のことだったり、注射のことだったり、お医者さんがいつも持ってる聴診器で胸の音を聞かれることだったり色々。
大抵は大人しく、嫌がりもしない。
「ぼとぼと? ぼとぼと?」って言いながら、それを楽しんでいる。
いい子にしてたら何かを買ってあげると、ジョシュアが言ったことも当然あった。
それを学びにして、「じゃぁオモチャを買ってくれる?」とでも言ってくれたらどんなに嬉しかっただろう。でもディノは「ぼとぼといいこ」は覚えても、その言葉の後ろに「だから」って続けることはない。
音が好きなんでしょうねと言ってくれたのは年配の看護師さんで、確かにディノはどんな時だって楽しそうに音を奏でてる。普通の人にとってはただ五月蠅いだけの雑音だとしても。
「ぼとぼといいこ?」
何度か目覚めて、そのたびにジョシュアにそう聞いてくる。
ジョシュアがそのたびに「ほんとに、ぼとぼといい子だったよ」って言いながらディノの頭を撫でてやっていた。
用意してもらったのは当然のように個室で、部屋の中にはトイレまであって、その特別具合はディノには一生判らないだろう。
でもそんなの何の問題でもない。ディノの知らないことが山とあっても......。
笑ってるような顔で眠るディノに手を伸ばしながら、ジョシュアも少しだけ仮眠を取った。
そんなジョシュアは知らなかったけど、ディノはその後も何度か起きて、寝ててもジョシュアが側にいることに満足して、「ぼとぼといいこ? ぼとぼといいこだったよ」って言いながらジョシュアの頭を撫でていたことを。
翌朝、ジョシュアが退院の手続きをしてる間にディノは、見知った先生や看護師さんの周りで楽しそうに遊んでて、誰かの忘れ物なのか手には何故かタンバリンを持っていて、当然叩きまくってた。
The END
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