ウォヌが春に行くと決まった時、スケジュールを確認してミンギュは泣きそうになっていた。
見送りたいというか、ギリギリまで着いて行きたいほどなのに、自分の方が先に家を出なきゃいけなくて、しかも向かう先は海外で、機上では場合によってはスマホだって触れない。
「俺のウォヌヒョンなのに」
俺が見送らなくてどうするんだよって気持ちでそう言ったのに、「どさくさ紛れに図々しい」とか、ドギョムとディエイトに言われた。
だから「紛れてないよ。どさくさでもないよ。ウォヌヒョンはいつだって俺のウォヌヒョンだよ」って言ったのに、「それなら絶対俺のウォヌヒョンの方が多いよ」とか、謎なことをマンネなディノに言われた。
なんでかそんなディノに「なんだよそれ。俺だってなかなかの俺のウォヌヒョン具合だよ。お前に負けるかよ」と張り合うスングァンがいて、謎が謎を呼ぶ。
「俺のウォヌヒョン具合ってどういう感じ?」
肝心なことは聞いてないことが多いのに、なんでか引っかかったバーノンが問いかけていたけれど、それに対してスングァンがウォヌヒョン愛を語りだす。
自分がどれだけ、ウォヌのことを大切に思ってるかって……。
「いやでもそれなら、俺だって大切に思ってるよ」
と、ドギョムまでもが言い出したからヤヤコシイ。
「俺らはチングだしな」
と、ホシがジュンに同意を求めながら言い出すし。
「じゃぁ俺らはヒョンだけど?」
と、エスクプスまで言い出した。
いやでもそれなら、俺は一緒に暮らしてるし、なんなら時々一緒に寝てるし、多分お互い恋人だと思ってるし、この関係は一生モノだと思ってるし。
ミンギュが心の中で色々思いながら、どれから口にしようかと悩んでたら、たまたま休みだからと事務所に来ていたユンジョンハンがいて……。
「それなら俺じゃない? ウォヌの初恋の相手は俺だから」
と、物凄いことを言い出した。
「いやこれ、言ったもん勝ちなの?」
ウジが言う。
「ジョンハナ。お前がいなくて寂しいとか、全然思えないんだけど」
ジョシュアがやたら会うからとジョンハンに言う。
そうしたらほぼほぼ全員が頷いていた。
「俺の初恋って、ハニヒョンだったのかぁ」
って、勝手に初恋の相手と名乗られて驚いているウォヌと、「そんな訳ないじゃん。俺に決まってるじゃん」と負けずに図々しいことを言うミンギュ以外は……。
「なら、ウォヌだって一緒だろ。全然大丈夫だってことじゃん」
ジョンハンが堂々と言う。
いやしかし、ほぼほぼ全員がそうかなぁって感じだった。
「後からハニヒョン、誰かに怒られたり問題になったり、しないよね?」
マンネなディノにまでそんなことを言われて、やっぱりほぼほぼ全員が頷いていた。
もちろん全員に含まれてなかったのは、「俺はなんか、もっと普通っぽいかも」と言ってるウォヌと、「俺のウォヌヒョンのはなしだったのに」と話題が変わったことを嘆いてるミンギュ以外は......。
The END
2025/4/16_wed⇛2025/4/19_sat
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