ウォヌが行くことが決まった日、カトクで「俺がなんでも教えてやれるじゃん」とジョンハンが言ったのに、「そうだね！」って元気な感じの返事をしたのはディノだけだった。
ミンギュなんかは、カトクの文字だけなのに嫌な顔をしてそうなのがわかったほど。
と、とりあえず、ハニヒョンの気持ちだけ貰ったらいいよ。珍しくも気を使った感じでホシが言う。いやほんとに珍しい。
ハニヒョンに教えられたら、絶対普通とは違う日常になるわッと、珍しくもカトクに即レスしたのはウジだった。しかもツッコミ調で。これまた珍しい。
ウォヌヒョンには無理だよ。そこまで図々しく生きられないってと、どっちをフォローしてるのか、はたまたどちらも貶してるのか。スングァンが言う。
さすがに俺でもわかるよ。ちょっとどころか、大分リスクが高いよねと、いつもなら大抵のことが終わった後にあらわれるバーノンまでもが言う。
いつもならジョンハンの言うことはなんでも大賛成するエスクプスは黙ってる。
そしていつもなら深く考えずにNice的なスタンプを押すだけでやり過ごすジョシュアが、俺には判断は難しいかもと、珍しくちゃんと文字を打っていた。
俺のウォヌヒョンに余計なことしないでよ。と、結構直接的に文句を言い始めたのはミンギュで。
お前のウォヌヒョンでもないけど、ズルばっかしてるハニヒョンの意見は確かに不要だね。と、案外いつも通りに手厳しいのはディエイトで。
お、俺はハニヒョンのはなし、とりあえず聞くよと優しさからか恐ろしさからか、手厳しいチング２人の発言を押し流そうとしてるのはドギョムで。
じゃぁ俺もハニヒョンのはなし聞こうか……とか言ったのは、聞いたってなんの役にも立たないはずのジュンだった。
「あ？ なんだよお前ら。教えて欲しいって言っても、ディノとドギョミとジュニ以外には教えてやらないからな」
そうジョンハンは怒っていたけれど、概ねメンバーたちの判断は間違ってないだろう。
最後にウォヌが「ハニヒョンありがと。とりあえず自分で頑張ってみるけど、困ったら相談する」と言ったから、特にそれ以上は揉めたりはしなかった。
でもまぁ、メンバーの中では「ディノは大丈夫なのか？ そのうち誰かに騙されるんじゃないか？」的な話題にはなったけど……。
結局ユンジョンハンの、面倒な仕事を断る方法だとか、休みを優先して取れる方法だとか、バカな上司をコッソリバカにする方法だとか。そういうのを聞いた人間がいたかどうかは判らないけど、ユンジョンハンの新しい日常は、なかなかに順調に進んでいる。
The END
2025/4/13_sun⇛2025/4/16_wed
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