きっと同じ世界線......
ソラブーだってときどきは
愛してるよとスングァンは惜しみなく言う。バーノンだって当然スングァンのことを愛してる。でもきっと、その愛は色も形も大きさも、匂いだって違うはず。
カトクに既読がついただけでスングァンは喜ぶ。タイミング良く1コールで電話に出た時はテンション高く凄い凄いと喜んで、バーノンがたまたま買っただけの飲み物や食べ物が被ると、運命だとまで言う。
いや、運命があんまりにも軽すぎる......と、思わなくもない。
自分の性格は複雑で、誰とでも仲良くできそうに見えて案外人見知りで、変に遠慮しちゃう時もあるし......とスングァンはいうけれど、バーノンが「ご飯行く?」と言えば大抵「行く」と言う。
エスクプスとジョンハンから誘われて「ダイエット頑張るからご飯はパス」と言ったすぐ後でも、バーノンから誘われたら行くと言う。
当然エスクプスには「ヤー、スングァナッ」って言われ、ジョンハンには呆れたように笑われてるけど、スングァンは当然のように「しょうがないよ。ボノニだもん」とか言う。
愛はだくだくな状態で、それならと両手を広げてみれば驚かれる。
自分はテンション高くハグしてくるっていうのに。
キムミンギュやユンジョンハンの頬には簡単に口付けるくせに、いいよって顔をしたら3メートルぐらい遠ざかる。大げさじゃなくて確実に、2メートルは離れるだろう。
「ミンギュヒョンともハニヒョンとも、ポッポしてたじゃん」
そう言えばスングァンは「だってヒョンだもん」と言う。
人の耳は勝手に触ってくるくせに、バーノンがスングァンの手を取れば驚いて目を見開いて、それからカメラを探す。
スタジオや楽屋とかでカメラがあれば嬉しそうに笑っても見せるのに、カメラが見つけられなければ「なんだよぉ」って呟くように言う。
何もなくたって、手を握りたい時があるんだって言えば、スングァンは逃げていく。
「いきなりなんて卑怯だぞ」って言いながら。
きっとそんなに卑怯ではない。突然キスした訳でもないのに。手を握っただけだから。
でも手を握るだけでも卑怯と言われるんだからと、ちゃんと口に出しても言ってみた。
「じゃぁ言うけど、キスしたいよ」って......。
そうしたらスングァンは、「なんでそんなこと言うんだよ。逆に身構えちゃうじゃんかッ」と真っ赤になりながら、信じらんないと怒ってた。
あんまりにも素早く逃げていくもんだから、今度からはベタベタと周りで騒がしい時にはこの手だなって思ったほど......。
「でもこの状態じゃ、俺ら、いつそれっぽい雰囲気になるんだよ」
聞こえるように言えば、あーとかいーとかうーとか言いながら、それから時々ジャンプとかしながらも、「と、とりあえず事前予約しろよ」と言われて、思わず笑った。
カワイイというよりも面白くて、面倒くさいというよりも楽しくて、早速カトクで「次、練習が早く終わる日を予約しとく」って送ったら、結構近場にいたはずのスングァンはやっぱり逃げてった。
でもソラブーだって時々は、抱き合って眠る時だってある。なんでか毎回、ベットからコソコソと逃げ出してくスングァンがいたりするけど......。
The END
1310moji
2025/7/24〜2025/10/14