妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

エイプリルフールにはルールがある

 

通常営業でガンガンに働いて、夜中3時。気づけばエイプリルフールで、普段はセブチだけを撮ってるマスタニムたちが、こぞって他グルの写真をあげているらしい。
なんでかそれをホシが自慢してきた。

「は? お前誰目線なんだよ」

ウジが呆れてそう言っても、「いいじゃん。別に」と笑ってた。

「あ、愛してるからな」

ウジがちょっと照れながらも、「エイプリルフールだからな」と言いつつもそう言えば、ホシは「嘘でもいいもん」と喜んでいた。
普段からホシはそういう意味では何を言っても聞いても驚かないから、エイプリルフール損だとウジは思ってる。
だからか、珍しくもセブチ全員に、しかも個別に、カトクを送ってみた。

『ソロ用の、結構本格的な曲作ったから、ちょっと歌いに来て。今ならまだ曲も歌詞もいじれるし』

物凄い本物っぽいそのカトクに、95ラインの3人はそれぞれに「はいはい」「早く寝ろよ」「ありがと。気持ちだけで」と返してくれたから、バレバレだった。

96ラインのチングたちは面倒だったのか、ジュンもウォヌもなんでかスタンプが返ってきただけだった。なんでかファイティンしてるジュンに、眠ってる猫のウォヌに。まぁ、やっぱりバレバレだったんだろう。

97ラインは少し微妙で、3人とも寝てるのか返事はなし。
98ラインはスングァンからは結構早く、「ウジヒョンがエイプリルフールに乗っかるなんて、珍しい」っていうまともな返事。バーノンは既読にもならないし、きっと起きてても見てないだろう。エイプリフール中に見てくれるどうかも微妙なところ。
そして99ラインのディノは、ウジがそろそろ眠りにつこうかって頃、「ほんとに? ウジヒョンまだ作業室? 俺、今から行っていい?」って返事がきて、全員でのルームではなんでか秘密スタンプを連打してた。テンションが爆上がったんだろう。
ちょっとだけ「あ............」となったウジだけど、とりあえず返信は見なかったことにして寝た。たぶんそのうち、誰かにエイプリルフールだってバラされて現実を知るはずだから。

そう思って目覚めた昼過ぎ。
全員でのカトクでは、なんでかディエイトが怒ってた。どうやらディエイトもウジのカトクを信じたらしい。気づいたミンギュとドギョムに「エイプリルフールだって」と言われたことにもムッとしたのか、「うちの国にはそんなものないし」とか大ウソをついて、ジュンが笑ってた。
ディエイト曰く、「エイプリルフールだってなんでも嘘ついていいって訳じゃない」ってことらしい。すかさずミンギュが「嘘は午前中っていうルールがあるらしい」とか、ドギョムが「嘘で傷ついたりしないことも大事だよね」とか言っていたけれど。ディエイトは「絶対歌いたい」と譲らなかったし、ディノも必死にそれに食らいついて一緒にどうにかって頑張っていた。

「俺のための曲、一つ譲ってやろうか?」

ホシがそう言うのに、「それは嫌」「絶対嫌」となんでか2人の意見は揃ってた。
どう考えたってウジは忙しい。それはそろそろ本気で目の前に兵役が迫ってきてるからだろう。全員揃って歌って踊れるのはどれぐらいか、その後の曲は、そしてウジがいなくなった間に出せる曲は......って、考えることは山ほどある。当然のように残されるチャイナ2人の曲だって用意しているけれど、それはまだ今じゃない。

そろそろジュンだって、95ラインのヒョンたちだって、ディエイトとディノに言い聞かせようとしてたのに、「だって」って最初に言ったのはディノで、「俺、もう喜んじゃったもん」って続けたのはディエイトだった。

「凄く嬉しかったんだもん」
「俺も。俺も嬉しかった。どんな曲なんだろうって思ったんだよ」

言い方なのか、その中身なのか。いやどちらかもしれない。
マンネなディノは当然カワイイし、時々甘え上手になるディエイトだってやっぱりヒョンたちにしてみればカワイイし、呆れてるミンギュとドギョムを他所に、2人はヒョンラインの気持ちをガッツリ掴んでいたかもしれない。
そしてウジだってやっぱりそんな2人をカワイイと思ってるヒョンで......。

「あぁもう、じゃぁ詞は自分たちでどうにかしろよ」

って言って、最後に折れてたのはウジの方だった。
でも横からホシに「嘘なんてつくからじゃん」と案外まともなことを言われてた。
当然ウジはそんなホシのことを殴っておいたけど。

エイプリルフールにはルールがある。
嘘だろうとなんだろうと、一度手にしたら絶対に離さない奴がいるから。
ウジは「愛してる」の方がマシだったことを学んだから。

The END
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