サンタクロースたちたちたち
サンタクロースな彼らのおはなしのcontentsをつくりました。
クリスマス後にも浮かれるサンタクロースたちたちたち
エスクプスは気持ちよく目覚めた。
そうしたらなんだか、弟たちがせっせとパーティの準備をはじめてた。
物凄い寝たような気もしたのに、きっとうたた寝程度だったんだろう......と思ったほど。
見れば隣りではジョンハンが寝てて、きっとクリスマスの準備に疲れてるんだろうと、もう少し寝かせておこうと優しく微笑んだエスクプスだったけど............。
「誰だよ。カレンダーのクリスマスにもう×とかした奴」
ふと気づいてエスクプスがそう言うのに、「ヒョン、おそよう。クリスマスはもう終わったよ」と言ってきたのはウジで、「なんだよおそようって」と笑ったっていうのに、クリスマスケーキももう残ってないような時間帯だって気づいた時には顔面蒼白になりかけた。
自分だけ寝過ごしたのかと思ったけれど、次にはジョンハンと自分が寝過ごしたのかと思って、それから「悪い。みんなごめん」と言ったのに、「いいよ。俺らに謝らなくても、俺らも潰れてたし」とホシが笑ってた。
見れば、ジュンとスングァンとウォヌとミンギュが死んだように寝てた。ソファの上とか床の上とか、それぞれの場所で潰れてた。
夜中から朝にかけて、走りに走り回った結果、ボロボロになったっていう話をしてくれたのは、「いやぁ、まさかクリスマス前にテンションあがって飲み潰れるとは、普通思わないじゃん」と笑ってるドギョムだった。
サンタクロースがクリスマス前にハメを外し過ぎて酔いつぶれるなんて、なかなかないと、弟たちが笑ってる。
エスクプスは思わず「俺が言うのもなんだけど、お前らもっと反省しろよ」と言ったほど。
「いやでも結局のところ、俺たち余裕じゃん」と何故かホシが強気の発言をする。
「まぁ13人分の仕事を6人でやりきってたしな。しかもハニヒョンだってシュアヒョンだって、結構飲んでたってのに」とウジまでもが言う。
「コスパ良いよね」と言ったのはディエイトで、「わざとじゃないし」と言ったのはドギョムで。
「だから俺ら今、クリスマスお疲れ様会の準備してるんだよ」と最後にディノが笑顔で言ってくれたけど......。
エスクプスがやっぱり思わず、「いや、俺が言うのもなんだけど、全然お前ら疲れてないのに？」と言ったほど。
でも「お待たせみんな～。チキンとビールとピザ買ってきたよ～」と元気にバーノンが帰って来た。見れば後ろからジョシュアも入って来て、13人もいるから結構な量を買ったんだろう。
ジョシュアがニコニコと笑ってた。
エスクプスは起きてからこっちの話題を必死に思い出し、ジョシュアがちゃんとサンタクロースとして働いていたことを無事に認識した。
だから慌てて「俺が全部払うよ」と言えば、ジョシュアはニッコリ笑って「当然、お前のカードで払ったけど？」と言う。
エスクプスだけじゃなく、全員が同じタイミングで『怖ッ』って思ったはず。
普段は剛毅なディエイトが、「シュアヒョン、とびきりのワインを俺が開けるよ」とか言いだしたから、それは相当だったのかも。
しばらくしたらジョンハンもウォヌもミンギュもスングァンも起き出して、なんでか一緒に楽しそうに騒いでた。不思議と文句を言うこともなく。
でもジュンは死んだように眠り続けてて、途中何度か「いや、ジュニは死んでんじゃないの？」とホシに突かれすぎて、最後には「ヤーーーーッ」って寝ながらキレていた。
それからウジだけはなんでか、「いや俺はある意味被害者だよ。誰だよ俺に酒飲ませたの」と怒っていたけれど............。
「怒ってないのかよ」って途中ジョンハンに聞いてみれば、「別に。来年俺らがのんびりするつもりだから」と笑ってた。
エスクプスが思わず「なるほど」と言った横で、「まぁまぁまぁまぁ、来年のはなしだし」とご機嫌だったのはドギョムで。ホシも「今から悩むことじゃないない」と笑ってた。
「え？ じゃぁ俺、驕らなくても良くない？」
そんなエスクプスの言葉は、もはや誰も聞いちゃいないぐらい騒がしかったのに、なんでかニッコリ笑ったジョシュアとだけは目があって、黙ることになったエスクプスだった。
The END
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