注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン（両親？）と、ホシウジ（子供＝小学校3年生頃）設定の301号室と、
ジョシュア（保護者）と、ディノ（永遠の5歳児と言いつつも育って来た）設定の302号室と、
ウォヌ（社会人）とミンギュ（まだ大学生）の、兄弟？設定の303号室。
1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。
202号室のまだ苦学生のチャイナ（ジュンとディエイト）とか。
201号室に勝手に住みだした不登校してるバーノン（中学3年生、ぶーちゃんと出会う前）とか。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
病院のなか、ひっそりと静か
さっきまではディノが起きていたけど、今はもう疲れたかのように寝てる。
ジョシュアが一緒に病院に泊ると知って、お泊りだお泊りだと喜んでいた。まだ喉の腫れも残っていて、時々はケホケホとなるのに。
忘れてたはずの猫のことを思い出したのか、「ミャオミャオ」と、ディノは今日見た仔猫の真似をして、明日もボノニヒョンに見せてもらうと張り切っていたけれど、その猫が原因で自分がこうなっているとは判っていなかった。
「そうだな。まだいたら、触らせてもらおうな」
そう言って頷いておいたけど、猫は早々に新しい飼い主を見つけてどこかに貰われていくだろう。
ディノにアレルギーがあると知った時、自分たちの住むマンション周りどころか、結構広範囲に野良猫狩りをしたほどだから。野良犬も減らしたし、謎に元ペットだった爬虫類とかだって捕まえた。
後からそれを知ったウォヌは、「シュアヒョン、殺したの？ 本当に？」と驚いていたけれど、ジョンハンあたりに何かを吹き込まれたんだろう。
「しょうがなかったんだ......」とちょっとだけ深刻な顔をして見せたけど、数秒も持たずに笑ってしまった。
「そんな訳ないだろ。保護猫とかを預かってくれるところとかに、大分寄付して引き取って貰ったんだよ」
そう言えば、心からホッとしていたけれど、その後はウォヌが保護猫活動に積極的になって、本当にマンションの周りでは野良猫なんて見かけなくなったから、仔猫なんて珍しい。
201号室は画家夫婦に貸していた。そこの息子が勝手に部屋に住み着いたことを知ったのは少し前で、不登校児らしいとも聞いていた。
「悪い子じゃないよ」とドギョムもジョンハンも言っていたけど、動物好きなら、ペット禁止は守れないかもしれない。
どうしたって自分たちの住む場所は、ディノのためにある場所だから。
確か契約はまだ1年残ってて、でも場合によっては早く終わらせることもできる。
いつだって契約の時にはそれが条件に入れられていて、その分破格な家賃設定にもなっていたから。
静かな病室の中に、スースーとディノの寝息だけが聞こえる。
目覚めた時には仔猫のことは忘れてるかもしれない。それの方がありがたい。
でも仔猫の鳴き真似をする姿は可愛くもあったから、覚えてたっていいけど。
きっと明日になったらディノは今よりももっと元気になって、ジョシュアの隣りで楽しそうに笑ってるはずで。こんなにひっそりとした時間の方が珍しいぐらいなはず。
でもどんなに五月蠅かったとしても、その方がいい。
ディノは笑ってる姿が一番カワイイから。
The END
1055moji
