妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

어떤미래

歌の力......

あるといえばあるし、ないといえばないし。
どんなに名曲も、耳に入らなければ知らない曲だし。
でもどんな曲でも、ウジさんが作る曲は私の耳に入る。
音源化を望んでくれた人がいたという。
そんな人の、お誕生日だとか。
誠に申し訳ないが、私は、出来事は知っていてもご本人はあまり知らなかったから、お誕生日まで知らなかった。でもウジさんの曲が出て、それに紐づく色々がSNSとかで流れてて、それで知った感じ。
あぁ、ぶーちゃんと、お誕生日も近かったんだね......って。
本当に申し訳ない。でもおはなしを書こうと思ってて、トップのcontentsにはのせないやつを。
いや、まだ迷ってるけど、とりあえず、枠を作っておいた。
迷ってるのは、私はセブチが好きなだけだから。でももう切り離せないぐらい、セブチのというか、ぶーちゃんの出来事でもあったから。
いつかも書いたけど、何でも書いて言い訳じゃないぞってことも、ちゃんと判ってはいるんだけど。
誰かが傷つくようなおはなしは、書いちゃダメだろうなとは判ってもいるんだけど。

ダメそうな方は、どうぞここまでに。
まだ書いてもいないけど、そして書いたって短いんだけど、でも、多分書くだろうから。とりあえず枠だけ作っておいた。

歌の力は、やっぱりあるといえばあるし、ないといえばないし。
でもあると信じる人は、それによって救われるんだよ。

 

え、書くんだ......

いやここに、いつもの注意書きも入れておこう。
うん、やっぱりね。これは必要だよね。
ということで、「え、書くんだ......」って思われそうなことも、書きます。
このblogに来たばかりの人用です。もう長く通ってくださっている人は、もう判ってるだろうけど。

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なにやってんだよキムミンギュ - 妄想heaven
君がいない世界でも - 妄想heaven
柚子レモンソーダ - 妄想heaven
この世界は優しさで満ちている - 妄想heaven

もしかしたら、読みたくない方もいるかと思いますので、ご報告しておきますが、実は、「え、書くんだ......」ってことも、書きます。
読みたくない方もいるかもしれないと思うおはなしを書いた時には、注意書きを書いているつもりですが、書きたいと思ったことは、書いてしまうはずなので、うっかり読んでしまって、嫌な気持ちになったらすみません。

ということで、気にしない方だけどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

어떤미래

ウジが会社とケンカしてでも出すと言った曲は、その日、世界に出た。
本当にケンカをしたのか、多少なりともやりあったのか、強引に勝ち取ったのか、何も聞かなかったから知らない。
ハニヒョンは、「今やジフニの権力は相当なものだから、反対意見なんて出なかったんじゃないか」と言っていたけど、ウジが強引な態度を見せることなんてほとんどなくて、唯一あるとすれば、運動場にホシのことをどんなに練習した後でも毎度律儀に連れ去る時ぐらいだった。
「やっぱり、いい曲だよね。ちゃんと届いてるかな」
そう言えば、ジョンハンが「おぉ」とだけ言った。
涙はもう出尽くして、出ない。って笑おうとしたのに、眼の前は勝手にぼやけて、目を閉じてもいないのにポロポロと涙は落ちていく。
誰にとも。どこにとも。言わなくても判ってる。
でもこの手の話題にジョンハンは必要以上に踏み込んでこない。
スングァンのことを気遣ってというよりも、ただ単に苦手なのかもしれない。
誰かに突然殴られたかのような衝撃は、時が経てば少しずつ慣れていくかと思ったのに、慣れもせず、癒されもせず。
スングァンの世界は確かに変わった。でも、世界が真っ暗になったとか、前より少し薄暗くなったとか。そういうことはなかった。
優しさも、愛も、より感じたし、確かに多くの愛で自分は癒された。でも誰かの発した言葉が簡単にグサリグサリと身体に突き刺さることも知った。
誰が何を言おうと平気。気にしない。俺たちのことを知らない人間の言う言葉に、傷ついたりはしない。そう思っていたのに。
「ブスングァンは不幸まで手に入れて、最強になったな」
誰が言ったのかすら判らなかった。ただその言葉は確かにスングァンの耳に届いて、思った以上に心の奥まで入り込んできて、頑張って立っていたその足元をグラつかせた。
同じ言葉は一緒に歩いてたメンバー全員が聞いただろうに、誰も、何も言わなかった。
でも少し前を歩いてたドギョムの手が、強く握りしめられたのは見た。
なんでもない言葉にも、きっと弱ってる時には傷つけられる。
だから余計に悪意のある言葉の強さに、心が抉られたのかもしれない。
愛だってちゃんと判ってたのに。ずっと側にいて、手を握り続けてくれる人たちがいて、スングァンの姿が見えなければ名前を呼んでくれる人たちがいて、ナニモノからも当然のように盾になって守ってくれる人たちがいたのに......。
それは当然のようにメンバーたちだけじゃない。事務所のヌナたちだって、マネヒョンだって、一緒に仕事をしたことのある諸先輩たちだって、それは一緒だった。
辛いのは皆一緒なのに、スングァンを気づかってくれる人たちがいた。
スングァンだけがより、辛かった訳じゃない。
なのに立つのが苦しくて、笑ってても時々心が空っぽになることがあって、哀しいとも思ってないのに涙は流れて。
ディノの心配そうな目が、背中を擦るバーノンの手が、気づけば抱きしめてくれるドギョムの腕が、優しさで愛でいたわりで、かけがえのないものだと判ってるのに、スングァンの心の外側を滑っていくかのようだった。
誰かに「ケンチャナ?」って言われて、「ケンチャナケンチャナ」とすら答えられなくなって、目の前で自分に声をかけてくる人が誰かを頭の中で考えてからじゃないと理解できなくなって。
疲れることなんて何一つしてないのに、スングァンの心は、疲れ切っていたんだろう。
何に。なんでこんなに、疲れたんだっけ? それすらも考えなきゃ判らなくなって。
「ちょっと、お休みしよっか」
事務所のスタッフヌナがそう言うのに、スングァンは頷きだけ返した。もう何かに抗う気持ちすらなかったから。
宿舎の中でただ眠り、大好きな歌すら聞かなかった。この機会にネトフリ見まくるよ......みたいな言葉すら出てこず。
ただ引きこもるようにして、疲れの取れない眠りを貪った。
浮上する切っ掛けはなんだったのか。それも実は判らない。ただ落ちるところまで落ちたからあがってくるしかなかったのかもしれない。
でも起きたらいつでも、ジョンハンの生活音が聞こえてきてた。時々はWeversLiveをする声だったり、スングァンが寝てても関係なく「ただいま」だったり、「ヒョン行くからな〜」って声だったり。
無責任で冷たいばかりだった見ず知らずの人たちの声が、いつの間にか愛と優しさと心配と、いつまでも待ってるっていうカラットたちの声に変わってた。
言葉なんてなくても、愛してるって声が聞こえるんじゃないかってぐらい、世界中から愛が届いてた、
でも癒えたかというと、正直判らない。
「きっと15年経っても、悲しいままだよ」
なんでこんなに悲しいんだろうって癒えば、ジョンハンが「バカだな。当たり前じゃん」って言いながら、そう言ってくれた。
「俺だけオジサンになったじゃんか、コノヤロー」って言いながら暮らすんだって、ジョンハンが言う。それは事実かもしれない。
面白いものや美味しいものを見つけたら、メンバーはもちろんだけど、チングにも共有しなきゃとカトクを送る癖がついていた。お互い忙しくてスケジュールなんて滅多とあわないのに、それでもここだけは一緒に行こうと約束した場所のほとんどは行けてない。でもだからこそ、一緒に過ごした時間は大切な宝物だった。
「俺、不幸を手に入れたんじゃないよ。最初から幸せだったんだ。それは今も変わらない」
哀しみは癒えないけれど、思い出だって消えない。
涙は止まらないけれど、会いたいけれど、堪らないけれど......。大好きだったんだ。それは今もそうで、今ここにいなくたって、幸せであることを願ってる。そしてきっとスングァンのことを同じように幸せであれと思ってくれている。絶対に。泣くなって、言ってくれてるはず。
スングァンの時間は一度止まり、それからまた少しずつ動き出した。いつもはピタリと寄り添ったら「なんだよもぉ」って文句を言ってくるバーノンが優しくて、嬉しすぎて泣きそうになったりもした。
何も頑張ってなくて、それでも踊りだけはついていけるようにって頑張って、そんなの頑張ったうちにも入らないのに「よくやった」「偉いな」って全員がバカみたいに優しくて。
ゆっくりと過ごした。セブチとして活動するから移動距離も移動速度も早いけど、それでもスングァンはいつも以上にゆっくりと。
せわしなく色んなことを楽しんでた頃と、ちょっとだけ違って、足をケガした時のようにゆっくりと動く。
楽しむことも、何かを眺めることも。それは全部を大切にしてるような感覚だった。
食べたり飲んだりする時も、不意にスングァンは止まる。でも、誰も何も言わない。
もっといっぱい食べろとお皿を勧めてくれたり、逆に食べてやるから無理するなとお皿を持ってってくれたり。好きなものだけ食べろって言ってくれたり。やっぱり優しさはいっぱいあった。
たくさん泣く日があったり、ただただ泣く日があったり、楽しく笑ってるのに涙が流れちゃう日があったり。でも歌って踊って、練習室では汗を流した。
何も頑張れなかった1年だったのに、年末からは色んな賞をいただいた。
自分の誕生日には、自分で編集した映像と、歌を出した。
知り合ってからはじめて、チュカヘって言われなかった誕生日に、またちょっとだけ泣いた。
「ウジヒョンも、泣いたかな」
そう言えばジョンハンが「当たり前だろ」って言う。
「ハニヒョンも泣いた?」
そう言えばジョンハンは、「俺は泣かなかった」って言う。
「そんなことないよ。ハニヒョンだって泣いてたよ」
見たもんと言えば、「それはお前のための涙だもん」って言い返された。
ジョンハンは確かに泣いたけど、それはスングァンが悲しんで辛い思いをしたから流した涙だと言う。
「俺のためなんかで、泣かないでよ」
情けない声が出たスングァンは、それだけでもやっぱり泣きそうだった。
会いたいよって言いながらきっと、来年も、再来年も、その次も、その次の次の年も。
愛してるって言いながらきっと、やっぱり泣くだろう。
「この歌、いつか俺に歌わせてくれるかな、ウジヒョン」
そう言えばジョンハンが、「お前が歌いたいって言えば、明日にでも歌えるだろ」と言ってくれたけど。
泣かずに歌うにはもう少し時間が必要だった......。

The END

 

歌の力......

ナナツアーでね、ぶーちゃんが歌ってくれた歌が、沁みたんだよ。
言葉が判らないのに、泣けて泣けて泣けて。
戻って来てくれてありがとうの気持ちと、もっとゆっくりしてくれても大丈夫だよって気持ちと。
きっとこの歌は、たくさん聞くんだろうなって思いながらも。

[FULL] 一緒に行こう NANA TOUR EP5-1. 出し物大会

やっぱり歌には、力があるんだろうな。
ぶーちゃんの愛が、色んな世界に届きますように。
終わりです。