妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

流れ星ピンナダ4

全然続きものではないけれど、ディノちゃんセンイルから書き始めたんだった。あ、じゃぁぶーちゃん分がないじゃん~と、今気づいた。まぁいっか。

sevmin.hateblo.jp

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流れ星ピンナダ4

星と星の間を荷物を持って走る。それが仕事なのに、あちこちの星から願いを託される。ミンギュは器用だからかなり遠い場所にも颯爽と、結構なスピードで駆け抜けて、色んな思いに捕らわれることもない。
だからどちらかというと弟たちをフォローすることが多いし、忙しいヒョンたちの代わりに駆けまわることも多い。
でも時々、本当に時々だけど、ミンギュはやらかすけど。
その時、困っていたのはバーノンだったか、スングァンだったか。
荷物がバッティングしたらしい。同じ場所への配達だと思っていたのが、よくよく確認したら全然違う場所へのもので、どうしたって無理だってなったとか。
「あ、じゃぁ俺がついでに行くわ」
ミンギュはそう言って、無造作に荷物を受取ると自分のカバンに放り込み、颯爽と夜空を駆けてった。
さすがキムミンギュ......的な空気になったのは言うまでもないけど、それもウォヌがやってきて「あ、俺のカバンがない」と言うまでだった。
見ればミンギュの足元には同じカバンが置いてあって......。
「お揃のカバンなんかにするからじゃない?」
ウォヌにそうツッコんでいたディエイトだったけど、すぐに「あ、俺の荷物もない」と言い出した。
どうやらミンギュは自分の足元の荷物は忘れたくせに、隣りの足元にあったディエイトの荷物はしっかり持って出たらしい。
「カバンがお揃じゃなくても一緒じゃん」
今度はウォヌにそうツッコまれてたディエイトだった。
ウォヌの荷物は逆方向だったし、ディエイトはこれまた遠い場所の荷物だったし、結局ミンギュを追いかけて捕まえて荷物を奪い返して再度配達に向かわなきゃいけないのに、きっと調子に乗ったミンギュは爆速で駆けているだろう......。
さっきまでは「さすが俺たちのキムミンギュ」な空気だったのに、今はもう「またキムミンギュ? 誰? どこのうちの子?」な空気になっていた。
結局何の関係もないのに、ムンジュニがミンギュのカバンを持って後を追った。「え? 俺?」とか言いつつも、途中で追いつけるのはジュンぐらいだからだろう。
ウォヌとディエイトも後を追いかけるという。取り戻した荷物を届ける必要があるから。

こうして時々夜空には、流れ星が流れ星を追いかけるようにして流れる時がある。
季節はずれの流星群だと喜ぶ人もいるだろうけど、駆ける方は必死だったから、幾ら強く願ったって、きっと願い事は叶わないだろう。

The END
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