妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

君がいない世界でも

とうとう......

ただのblogすら書きかけをUPする始末......。あぁ、これ、書くの二回目だな......。

そして、タイトルを見て、ん?ってなった方、すみません。

このblogはきっと、両手両足の数の人も、来てないはずなのですが、せっかく来てくださっている人たちを、不快にしてしまったら、すみません。

と、一応謝ってもおきます。
このタイミングで、このタイトルだし......。

でもね、書きたいことを、私は書くのです。あぁ、これも、書くの二回目だな......。

危険を察知した方は、どうぞここまでに。
気にしない方は、どうぞ。

 

この愛が終わるまで......

私が最初に知ったK-POPの方は、2PMさんとか、SuperJuniorさんとかでしたが、どちらも、知った時にはすでにメンバーは謎な理由で減っていました。
なんだか、私には理解できない理由だったはず。ちゃんとはもう覚えてないけど。
韓国の不思議の一つだけど、それはもう、お国柄なんだと思うから、それをどうこう言うことはできない。

なのでK-POPど真ん中にいるセブチのことを好きになった時、ちょっとだけ勝手にドキドキした。
このblogをはじめるぐらい好きになっちゃったことに気づいた時には、大分勝手にドキドキした。

それでも、どんと来いって思ってたんだよなぁ。
大人だから、全然大丈夫なはずって。
なんだって真正面から受け止めたりせずに、全部受け流せるはずって......。

愛だって永遠じゃなくて、醒めるものだって知ってるっていうのに、彼らを愛おしいと思うこの気持ちは全然醒めそうになくて。

せいぜいもって二年だろうと思っていたこのblogだって、こんなに長く書いてる予定ではなかったのに、今はまだまだ続きそうで。

なんだか本当に、「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも」な気持ちでいる現在。

待つことが愛だというのなら待つし。
堪えることが愛だというのなら堪えるし。
楽しく生きていてほしいと言われるなら生きるし。
と、そんな気持ちでいる。

この愛が終わるまでだけど......。

 

謎なblogを書きはじめたはなし......

はい。何を書きたいのか、自分でも全然わからないし。
きっと、書いては消し、消しては書き、書いては消し......ってしそう。

こういう時、何も語らない方がきっと大人なんだと思う。

でも私は書きたいことを書こう。
このblogはきっと、私のものだと思うし。

ダメなことを、ダメとハッキリ言うのは良いことだと思う。だけどどこの誰ともわからない不特定多数の人が、誰かの人生に影響を及ぼすようなことを言うのは、どうかと思う。

それは、K-POPに限らず。日本でも。
浮気だ不倫だって、最近は日本だって、誰かに対する怒りって、物凄いもんね。
間違った発言をした人に対する文句も、なんでか凄いもんね。

でも悪いことを全くせずに生きてきた人は、この世界にどれぐらいいるんだろう。失敗せずに生きてきた人なんて、いないはず。

ありふれた毎日の中に、普通に生きてるだけで、誰かを傷つけてることは、たくさんありそうだ。

私の不機嫌に、ビクついて生きてる人だってきっといたはず。
私の我が儘に、泣きそうになった人だって、きっといたはず。
私の能天気に、右往左往した人たちだって、きっといたはず。

もしも清廉潔白な人しか生きていけない世界なら、私も、そこら辺にいる人も、みんな滅んでしまう気がする。

簡単に人が裁かれるなら、傍観者だって裁かれるべきだ。
気づかなかった人たちだって、気づいていて黙っていた人たちだって。
こんな世界を作り上げてきた先人たちだって、みんなみんな、裁かれるべきだ。

って、いつだってそんなことをつらつらと思う。

 

君がいない世界でも......

私は笑う。
うん。そして私は生きる。
私の人生は、それほど揺るがない。

長く生きていると、誰かを失うことだって経験するから。
一生側にいるはずと信じてた人とだって、別れは訪れたりするし。
失うなんて想像もできなかった愛しいものを、失うこともある。

だからもしも、何かがあって、どんな理由かは判らないけど、一時的にでも、愛すべき彼らの人数が減ってしまうことがあったって............。

 

いや、きっと私は泣く。
うん。そして私は生きるけど、私の人生は、揺らぐかもしれない。
兵役だって泣くし、ケガだって泣くし、別仕事(ハリウッドで映画撮ってます!)とか以外の離脱だと、多分泣く。

毎日毎日、私のことを幸せにしてくれるのは、彼らなんだから。

でももしもの時を少しだけ考えて、そんなことは絶対あり得ないと否定して。
でももしもの時が来ても大丈夫なようにやっぱり少しだけ考えて、いやいやダメダメ無理無理って否定して。

って、謎なことを繰り返して、耐性をつけようとしてる。

でもきっと、耐性なんて無理だけど。

 

え、書くんだ......

あぁ、これ、確かクプスさん時にも書いたし、前回のミンギュさんの時にも書いた。

このまま、どこか遠く - 妄想heaven

なにやってんだよキムミンギュ - 妄想heaven

その時と、ほぼほぼ同じことを書くんですが............。
もしかしたら、読みたくない方もいるかと思いますので、ご報告しておきますが、実は、「え、書くんだ......」ってことも、書きます。

読みたくない方もいるかもしれないと思うおはなしを書いた時には、注意書きを書いているつもりですが、書きたいと思ったことは、書いてしまうはずなので、うっかり読んでしまって、嫌な気持ちになったらすみません。

ということで、前置き長かったけど、「君がいない世界でも」です。
読みたい方だけどうぞ......。大分下にあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君がいない世界でも

一時的に離脱すると、会社から公式発表を出すと決まった時、ミンギュの隣りにはウォヌがいて、絶対に離れないぞって感じで、ピタリとくっついていた。

会社の会議室の中。
隣りの部屋からは、クプスヒョンが珍しくも怒鳴ってた。

「あいつがそんなことするはずないのは判ってるだろ。なんであいつが活動休止なんだよッ」

マネヒョンなのか、スタッフたちなのか、そんなクプスヒョンを落ち着かせようとする声の数々も、小さく聞こえてくる。

「俺らはあいつのことを、何があったって失うつもりも手放すつもりもないって知ってるだろッ」
「そんなことは判ってるッ。絶対守るつもりだからこそ、失うつもりなんてないからこそ、ここは一旦引くんだろうがッ」

とうとう副社長の怒鳴り声まで聞こえてきて、横にいるウォヌがビクってなっていた。
当事者だけど、当事者だからこそかもだけど、ミンギュは案外落ち着いていた。

みなに心配かけてごめんと頭を下げたら、「お前が謝る必要なんてないだろッ」ってホシヒョンが怒ってくれた。
ドギョムは相変わらず、今にも泣きそうな顔でミンギュのことを強く強く抱きしめてくれたし、ミョンホは「今のこの時期だし、のんびりしなよ」と笑ってた。

弟たちは心配そうな顔で、でもいつものように近づいてきてくれて、スングァンが「信じてるからヒョン」と言えば、横からバーノンが「そんなこと言う必要もないだろ? 当然なのに」って怒ってて、ディノが何も口にすることができなくなっていた。

ウジヒョンやジュニヒョンは、何も言ってこなかった。相変わらずな日常を送ってて、いつも通りなことで安心をくれてる気がする。

ハニヒョンとシュアヒョンは珍しくも怒ってて、今も隣りでクプスヒョンの横にいる。

「じゃぁいつまでですか?」

決して怒鳴ってるとかじゃないのに、そんなハニヒョンの、強気に見えて実は誰に対しても優しいばかりの人なのに、感情の抜け落ちたような冷たい感じの声が怖くて、やっぱり横にいるウォヌはビクってなっていた。

「もしも」

ミンギュがそう言えば、横にいたウォヌが「黙れ」とその先を止めた。

「でもヒョン」
「ウルサイダマレ」

物凄い棒読みな感じだったから、ちょっとだけ笑いそうになりながらも真横のウォヌを覗き込めば、泣きそうになってるウォヌがいて、棒読みだったのは、泣かないためだったのかもしれない。

「ヒョン」

ミンギュだって、泣きそうになる。
だって「もしも」って言葉だけで、泣く人がいるんだから。
隣りでは、ミンギュのために怒ってるヒョンたちがいて。

俺がいない世界でも、笑ってて欲しい。もしもの世界だとしても、そう言いたかったのに、ピタリと隣りに座って絶対に離れないって感じの人は、とうとう我慢できなくなったのか、ポロポロと、声も出さずに泣いている。

「ヒョン、俺、どこにも行かないよ?」
「ウルサイ、ダマレ......」

絶対ウォヌは、「お前がいない世界でも、俺は笑うよ」って、不敵に笑ってみせると思ってたのに......。

「信頼してない訳じゃありません。ただ今回は話しが違います。後で俺たちは、あの時ちゃんと状況を確認していれば......なんてことは、絶対に思いたくないし、思う訳にはいかないんです」

隣りの部屋からは、そんなシュアヒョンの声も聞こえてきた。いつもなら何も言わずに笑ってるだけの人なのに。誰の意見だって反対せず、優しいばかりの人の、その冷静な声に思いの強さを知る。

心配させてごめんと、今回もまたたくさんの人に謝らなきゃいけないなと考えながら。
でも絶対に戻るからと、信じていてくれるだろう人たちを思い浮かべながら。

「ヒョン、鼻水こぼしすぎだよ」

とりあえず横にいるウォヌにティッシュを差し出せば、ウォヌは素直に受け取ったけど、その涙は止まりそうになかった。

きっと謝っても、もっと泣くだろうなと思う。
慰めても、おどけても、笑っても。
いつか笑い話になる日まで、きっと黙って、泣くんだろうなって思う。

 

The END

 

戻ってきた......

はぁ、戻って来たよ。
あぁ、一言叫ばせて。 

うちのこたちを、悲しませる奴は誰だーーーーーーーーーッ! 

って、なまはげを派遣したい気持ち。
はぅ。

 

でも、のんびり生きよう。
うん。そうしよう。

あぁそして、まだまだ実は書きかけ............。

 

君がいない世界でも 2

ホシが気づいた時には、ウジは作業場に籠っていた。
それはいつもと同じ風景に見えて、全然違った。
でもきっとそのことに気づいたのは、ホシだけかもしれない。

いつもならきっとクプスヒョンだってハニヒョンだって気づいたかもしれないけれど、今はヒョンたちが珍しく怒ってる。

だからそれに気づいたのはホシだけで、ウジはただただがむしゃらに、働いている。
何かあると、それがどんなことだろうと、ウジは自分が必死になって働けばどうにかなるんじゃないかって考えるから。

だからウジは、曲を作り続ける。
13人で歌うための曲を、ボカチの、パフォチの、ヒポチの曲を。
誰かのためのソロを。ライン別の曲を。次のアルバムに入れたい曲を。

ただただ必死に曲を作り続ける。
そうしていれば、嵐が過ぎ去るとでもいうかのように。
それともその必死な姿は、何かへの祈りとか願いとかなのかもしれない。

「大丈夫だよ。きっと、俺たちは大丈夫」

そう言ってやれば、「知ってる」としか答えない。
怖がってる素振りなんて、微塵も見せない。
でも時折、動きを止めて、固まってる時がある。耐えるかのように目を閉じて、じっと動かなくなる時がある。
そんな時のウジが何を考えているかは判らない。でも、ギリギリため息じゃないぐらいの深い息を吸って吐いて。それからまたウジはがむしゃらに働きはじめる。

だからホシはただそばにいて、時折「飯食おうぜ」って声をかける。
そうすればウジは「ぉお」って振り返ってくれるから。
いつもだってウジは静かに飯を食うけど、今はさらに静かかもしれない。

でも目が会えば、「なにくそコノヤローって思ってるとこ」ってボソリと、自分の今の気持ちを教えてくれる。
それから「俺は大丈夫。まだ大丈夫」とも。

「わかってる。大丈夫に決まってる」

そう言えば、ウジは頷く。
あっという間に食べ終えてしまって、ウジはまた働く。
なにくそコノヤローって思いながら、泣ける歌を作る。
心では泣いてるかもしれないけど、楽しい曲も書く。

 

The END

 

 

戻ってきた......

ホシウジだって書いてみた。ふぅ。
ウジさんは今も、あの作業室にいるかな。

ウジさんだけは、何かにしっかりと、守られていて欲しいと思うんだけど、どうだろう。そして横にはいつだって、ホシさんがいてくれると嬉しいんだけど。

攻めてる曲を、きっと今も作ってるよね。たぶん。

あぁそして、まだまだ実は書きかけ............。

 

君がいない世界でも 3

「この国の人間はバカだと思う」

ミンギュの前では笑ってたのに、二人だけになった途端、ディエイトの表情から笑顔が消えた。
それからしばらく黙ってたと思ったら、そんなことを言う。
気持ちは判る。そう言おうか、ちょっとだけ悩んだジュンだった。

「ハオ」

結局名前を呼ぶことしかしなかった。
そんな言葉、二人きりの時しか言っちゃいけない。それはきっと、言わなくても判ってるだろう。だからこそ今まで耐えたはずだから。

辛そうでもあり、泣きそうでもあり。でも堪えてもいる。
自分が口にした言葉に、きっと傷ついてもいる。
だって自分だってそう考えたことがあったから。この国に来てから何度も人の優しさに触れて、でも見知らぬ誰かに傷つけられて、当然のように自由はないのに、でもこれは自分の望んだ世界で。

「でも俺もバカだ」

誰かを下に見た時、結局は自分も同じ場所にいると気づくことがある。
ディエイトは今、そんな気持ちなのかもしれない。

「ハオ」

名を呼べば、視線をあげてくれて目があった。
哀しそうでもあり、堪えているようでもあり、でもそこには何よりも悔しいっていう強い怒りがあって......。

「ミンギュの家族は、もう俺たちの家族なんだよ。困ってる時も、辛い時も、そういうの全然関係ない時も、ミンギュなんていなくたって、俺たちのことを心配してくれるんだよ」

優しいミンギュの父親は、ミンギュに良く似てる。
楽しそうに笑うミンギュの母親も、ミンギュに良く似てる。
強がりでいじっぱりで、でも楽しそうに笑う妹も、ミンギュに良く似てる。

セブチのメンバーはもう家族のようだけど、その家族だってまた家族のようで。
どこかのお土産を貰ってきたら、そこには当然ジュンとハオの分もあったりして。
国の家族に送る機会があればと、色んなものを貰うこともある。
それはモノだけど、でもそこには優しさとか労りとか、誰かが気にかけてくれる気持ちがあって。

「それでも、やっぱりこの国の人間はバカだと思う。俺は戦いたいよ。ミンギュを守るために必要なら、たとえそれがカラットたちだったとしても、俺は絶対に負けたくないよ」

戦うというハオのそばに、一緒になって立って戦うべきか。それともそんなハオを押さえて引き戻して落ち着かせるべきか。
ちょっとだけ悩んだジュンだったけど、「普段は怒ったりしないヒョンたちが、シュアヒョンまでもが怒ってるんだよ。たぶん、お前が怒って出ていく場面はないと思う」と口にした。

珍しくも95ラインの三人が事務所に詰めて、今回限りは譲れないと頑張っていることを知ってる。

「ハオ。怒ってるのはお前だけじゃないし、戦ってるのもそうだし、だいたい、負ける気なんて誰もないよ。95ラインでダメなら、次は俺ら96ラインが出るだけだし。な」

そう言えば、泣きそうな顔でハオが笑う。「そうだよね。俺たちのところまでは、来たりはしないよね」って言いながら。
戦ってまでも守りたい相手が、この異国の地でもできたことに喜ぶべきなのか。
結構な場所までのぼったはずなのに、安定とはほど遠いことに嘆くべきなのか。

いつもと同じ空気が出せるまで......。
二人きりで過ごしたジュンとディエイトだった......。

 

The END

 

 

戻ってきた......

なんだか、こういう問題が起きると、ジュン氏とハオちゃんには、どう映るんだろう。韓国という国は......と考えるんだよね。
でも、日本だって色々あるし、中国だって色々あるし。
色んな側面があるはずだから、一概には決めつけられないし。
どんな時でも、嫌いだと言う人もいるけれど、それこそどんな時でも、それでも好きなんだって思ってくれてる人がいることを、忘れないようにしようとは思う。

なかなか難しいんだけど。

 

君がいない世界でも 4

「ごめん」

バーノンがスングァンに謝って、「怒ってないよ」ってスングァンは言うけど、その目は真っ赤で。
二人の間でオロオロしかできなかったのはディノだった。

「でもごめん。言い方、きつかったし」

スングァンがミンギュに向かって、「信じてるからヒョン」と言った時に、横からバーノンが「そんなこと言う必要もないだろ? 当然なのに」って明らかに怒ってて。もちろんそれはスングァンに向かって怒ってた訳では決してなかったけど。
その時もディノは、その場の空気が強すぎて何も言えなかった。

普段なら怒り返して「そんなつもりじゃないのは判ってるだろ」って言うはずのスングァンが、堪えられなくなったのか、その場からいなくなってしまって、ディノが慌てて探してみれば、誰もいないスタジオの隅っこの、さらにはカーテンの後ろに座り込んでいた。

声を殺してポロポロ泣いてて、「スングァニヒョン、そんなに泣かないでよ」って声をかけたら「だって辛いんだもん」って言いながらもまた泣いて。「俺も辛いし哀しいし堪らないのに、ミンギュヒョンはもっと辛いだろうし、哀しんでるだろうし、堪らないだろうし」っていう間にも、スングァンは泣きまくってた。

横からボックスティッシュを差し出せば、数枚とってそれで涙を鼻水を拭いて。でもすぐに足りなくなってまた数枚取り出しての繰り返しで。ディノはたくさんたくさん声をかけたかったけど、肝心な時に言葉は出ない。

「大丈夫だよ。きっと、大丈夫」

そんなことばかり繰り返してる間にも、スングァンはずっと泣いていて。
もう絶対目が腫れるのは確実ってぐらい泣いた頃に、バーノンがやって来て、普段なら「なんで一人で泣いてるんだよ」っていうところが、自分のせいだと判ってるのか、「ごめん」と謝るだけだった。

「ボノナは悪くないよ。ボノナのせいじゃない。怒ってもないんだよ。ただ、辛くて、哀しいだけで」

スングァンを傷つけたと落ち込むバーノンと、慰めも言葉にできないと凹むディノと、一番辛いのはミンギュのはずなのに泣いてばかりな自分が嫌いだと思ってるスングァンと。
その日マンネラインは、グズグズだったかもしれない。
一緒にいたって楽しくもないし、スングァンは泣いてばかりだし。
なのに三人はずっと一緒にいて、結局ホシが探しにくるまで、固まったままだった。

 

The END

 

 

戻ってきた......

なんだか、マンネラインの三人の話は、うまく書けなかった。
もしかしたら、一番強かったかもしれないとも、思ったから。
でも、バノンちゃんはきっと、怒ったはず。
愛しいマンネラインが、幸せしかない毎日の中で生きて欲しいな。

 

君がいない世界でも 5

自分に何ができるのか。考えても、ドギョムには何も浮かばなかった。
ただ悔しいし、泣けてくるけど。
95ラインのヒョンたちのように事務所相手に意見を口にすることもなかったし、ウジやホシのように、新しい歌や曲や踊りを考えることもしなかった。

いつも通りに練習して、歌って、踊って。
常と同じ状態に戻った時に、これまで通りの声が出せるように。
考えたのなんてそれぐらい。

ディエイトがミンギュ以上に怒っていたのも知ってる。
ウォヌがミンギュの側を離れなかった気持ちも判る。

考えたけど、やっぱり自分にできることは何もなくて。
でも何かはしたくて、ミンギュの優しいところを考えては、数えてた。
同じラインだからよくケンカするし、言い負かされることも多いけど、そんなことなんでもないって思えるほど、ミンギュは優しいから。

張り切って作った料理が失敗したって、「ミンシェフや~」ってカトクを送れば駆けつけてくれて、ドギョムが作った料理をフライパンに戻して、味を調えてくれたりして、嘘みたいに美味しいものを食べさせてくれる。

頑張って歌っても思い通りにならなくて、一人で凹んでても、「ドギョマ~」ってどこからともなくやってきて、俺はお前の声が大好きだよって何度も何度も、教えてくれる。

今だって一番辛いはずなのに、いつもよりも落ち込んでるドギョムのもとに、「俺、仕事なくてヒマだから、マフィン焼いた」とか言ってやってきて、一緒にお茶しようと誘ってくる。一番凹んでるはずで、一番傷ついてるはずで、一番一番、泣いてもいいはずなのに、「なんでお前が俺を慰めるんだよ」って泣いてるドギョムのことを、大丈夫だってと笑って慰めてくる。

「俺のために、みんなが泣いてくれて、怒ってくれて、一緒にいてくれて。正直凹んだけど、それ以上に愛されてることを再認識したんだって」

バカみたいに幸せそうに、ミンギュが笑ってそう言うから、やっぱり悔しくて悲しくて堪らなくなる。

「ムカつくムカつくって言いながら、ウジヒョンなんて新しい曲作りまくってるし、ホシヒョンなんて俺に任せとけって言ってたから何のことかと思ったら、ソロでスパイダーってるし。ウォヌヒョンは嬉しいことに俺から離れようとしないし、95ラインのヒョンたちは毎日のように事務所で副社長やスタッフたちと話してくれてるし、パフォチの面々はホシヒョンのパワフルな気にやられたのか、一緒になって色んな曲の別バージョン作りまくってるし」

楽しそうにミンギュが笑ってそう言うから、ドギョムだって「知ってる」って、ちょっとだけ泣き笑いになった。
だって個性豊かな兄弟たちが、怒ったり哀しんだり戸惑ったりしながらも、攻めの姿勢を崩そうとしないことも知っていたから。きっとそれは絶対にミンギュのことは守るぞっていう気持ちがあるからかも。
やっぱりそんな中、自分は何もできてないと、ドギョムは凹む。
それなのに......。

「お前はいつも通りでいいよ。俺がバカやっても、失敗しても、一緒に笑ってくれるだけでいいんだって」

そんなことをミンギュが言うから、やっぱり泣けてくる。
誰一人大事じゃない人間なんていないけど、みんなみんな大事だけど、ミンギュは同じ97ラインでチングで、いつだって男前でカッコよくて、羨ましいけど自慢で。

「お前なんだよ。泣かしにきてんのかよ」

って言いながら泣けば、「今ごろ気づいたのかよ」ってミンギュが笑ってた。

 

The END

 

 

戻ってきた......

あぁ、現在。2021年4月6日(火)23:23

公式から無事に、ミンギュ復活が出ましたね。

あぁ、大きな声で言える。

「おかえりキムミンギュ」

次が最後。

 

君がいない世界でも 6

思った以上に時間がかかったけれど、ミンギュの仕事再開の報告をすると決まった時に、メンバーにそのことを伝えたのは95ラインのヒョンたちだった。
ほぼ毎日、事務所でスタッフたちと顔をつきあわせて事実確認の進捗を確認してたし、細かく状況を知らせてくれてもいたから、大分前から安心はしてたけれど、全員集合して誕生日には再開報告を出す予定と聞いて、やっぱり泣いてたのはドギョムだったけど、皆は結構笑ってた。

だってなんか変な勢いでホシがスパイダーデビューしてたりしたからだろう。
はじめて聞いた時には「お前なに?」と思わず言ってしまったけれど、「いや、なんかウジが怒ってて、勢い?」とか言っていて。

色んな予定は狂ったかもしれない。
でも、それだけ時間をかけてでも、失えなかったし守りたかったし必要だってことで。
忌々しいと吐き捨ててしまえばそれだけだけど、この時間だって大切な時間だったって思えるような人間になるよなんて、バカみたいに出来たことをミンギュが言うから。
それでもやっぱりウジは許せなかったのか、クプスヒョンあたりに「休め」って命令されても作業室を出ることがなくて、なんだか働き続けてた。

「最近ヒョン泣かないね」

笑いながらミンギュが言うから、「なんで俺が泣くんだよ」と言ってやるけれど、はじめてどこかの誰かがミンギュのことを世の中に向けて発信したと知ったその日から、一週間はおかしくなりそうだった。
ミンギュと同じ部屋なのをいいことに、離れなかった。

本当は休んでる間、実家に帰るだとか、ホテルに泊まるだとか、別の場所に行くっていう案もあったけど、いつもは飄々として見える自分の弱り具合が目に余ったのか、ミンギュは宿舎に、セブチの側に残された。

「ヒョン、涙を武器にすることを覚えたんだね」

最初は泣きすぎてることを心配してたのに、しっかりご飯を食べながらも泣くウォヌの姿を見て、笑いながらミンギュがそんなことを言っていたっけ。
蹴ってやったけど。

「お前なんていなくても、全然大丈夫だけど?」

そう言えるようになったのは、「きっともう大丈夫」ってクプスヒョンが言ってくれたから。二度目の公式からの発表が出た頃で、それまでは毎日、いつも通りに過ごすことに必死だった。

「でも俺、どこにもいかないよ?」

ミンギュがそう言い返すから、それには「当然だろ」って言ってやるけど。
だっていないことは想像できないから。
ずっと一緒だったのに。
笑ってても怒ってても拗ねてても困ってても失敗してても悔しそうでも。
どんなミンギュのことだって知ってるのに。
これからのミンギュの世界だって、ずっと一緒だって疑ってもなかったのに。

「誕生日には、何が欲しい?」

そう聞けば、「ヒョンでいいよ」とミンギュが言う。
数年前からずっと同じことを言うけれど、ミンギュはバカだから、気づいてない。
だってもうとっくの昔から、自分はずっとミンギュのものなのに。
だから何か、別のプレゼントを強請ればいいのに............。

あぁきっと誕生日の日に、「おめでとう」って言いながら誰かが「おかえり」とか口にして、ドギョムはまた泣くだろうなって思いながら、自分が泣かないでいられるか、自信はないウォヌだった............。

 

The END

 

 

戻ってきた。最後だよ......

おかえり。おかえりミンギュ。そう言える日が絶対来るって信じてたよ。
堪えた君にも、堪えたカラットさんたちにも、きっと良いことがたくさんある一年になるよ。

世の中、いろんなことがあるけれど。
できれば愛おしい君たちには、楽しいことばかりが起きて欲しいけど。
ずっと一緒にいて欲しいけど、いつかそれも、難しい時が来るかもしれないことだって覚悟はしているけれど。

それでもね、幸せではいて欲しい。

全然、私が言うことではないんだけど。
ミンギュの心を守ってくれたセブチさんたちや、近しい人たちにありったけのありがとうを。
彼のために走りまくってくれただろうスタッフや事務所の方や関係者の方々に、やっぱりありったけのありがとうを。
彼のことを信じて、当然のように堪えて待ってくれたカラットさんたちに、どうしたってありったけのありがとうを。

謎なblogとおはなしを書いてしまったことを、後悔はしない。
きっといつか読み直した時に、あぁ、あったよね。哀しかったし、辛かったよね。でも今は幸せだから、いいよねって言えますように......

 

春に生まれた君が、いつでも笑って過ごせますように......。

 

やっと終わりです。
2021/4/7 (@^^)/~~~