妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

正しいことが正解とは限らない feat.愛のバカヤロー 

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、

ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、

ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。

1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。

202号室の苦学生のチャイナ(ジュンとディエイト)とか。

201号室に勝手に住みはじめた不登校な中学生のバーノンとか。

そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

 

正しいことが正解とは限らない

仔猫は可愛くて、その可愛さは世界共通で、その存在は幸せしか運んでこないと思ってた。
3階に暮らすディノが普通とは違うことは知っていたけど、いつだてホシやウジと楽しそうにしていてマンションの廊下からはディノの笑い声が聞こえてきて、微笑ましいことはあっても五月蠅いなんてことはなくて、だから普通とは違うってことを気にしたこともなければ気遣ったこともなかった。

「仔猫だッ」

そう言ってディノが走って来た時、見えやすいように猫を前に差し出してあげた。それが余計によくなかったのかもしれない。
マンションがペット禁止なことは知っていた。だからコッソリ飼おうと思った訳じゃなくて、数日保護するつもりだっただけ。
3階のウォヌヒョンが保護活動に熱心なことも知っていたから、相談にものってもらおうと思ってた。

なのにディノはクシュンとくしゃみをしたと思ったら、すぐに手も腕も首も、全てが赤くなって、痒いのかと思った次の瞬間には息苦しそうにしてその場に崩れ落ちるようにしてしゃがみ込んでいた。

「ボノナッ、ダメだ、仔猫を連れて離れろッ」

そう言ったドギョムは階段を駆け上がって行ってしまい、バーノンは目の前のディノに手を伸ばしたいのに、全ての原因は自分だってことも判ってるから、少しずつ後ずさることしかできなかった。

「ボノナッ。その猫は部屋には入れられない。拾ったんだろ? とりあえず、駅向こうの獣医に連れていけ。金は後から俺が払いに行くといえば診てくれるはずだから」

何もできないままに立ち尽くしていたら、駆け下りてきたジョンハンに叫ばれた。
本当はその場にとどまりたかったし、「ケンチャナヨ?」って言いかけたけど言葉は出なかった、だって全然大丈夫には見えなかったから。

駅向こうの病院がどこのことを言ってるのかなんて判らなかったけど、そこに居続けることもできなくて、バーノンは歩き出す。
仔猫は何もわかってないようで、ミャーと時々鳴くばかり。
可愛くて、言葉が通じなくても世界中を幸せにできる存在なはずなのに。

バーノンは今、世間で言うところの不登校児で、学校には通っていない。自分のアイデンティティが馴染まないのが理由だと思ってたけど、最近はそれも違うような気がしてて、結局のところ自分を曲げるのが嫌いなだけで、我が儘な気もしてる。
でも両親は笑って、「行きたくなければ行かなくていいじゃないか」と言う。
画家なんてやってる両親はちょっと変わってるのかもしれない。でもそれは、広すぎるほど広い愛かもしれない。

生きていくのに大切なことは、学校に通わなくても学べる。それだけは確かだ。
バーノンは失敗したけど、それでも今日また、正しいことが正解とは限らないってことを学んだから。

The END
1143moji