注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、
ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
ウジが不満に思うこと
一緒に寝て一緒に起きて、一緒に遊んで一緒に風呂に入って一緒にテレビも見て。
同じように生きてるはずなのに、ホシは宿題を忘れる。
ウジは当然してるのに、それを真横にいて見てたはずなのにいっつも驚いていた。
小学校に入ったばかりの子どもたちの宿題なんて、自分の名前の書き取りとか簡単なものばかりなのに、ホシは器用に宿題の存在そのものを忘れる。
「あ、宿題忘れた......」
朝のバタバタな時間の中で、家を出た途端に「あ」ってウジが言えば、ジョンハンが慌てたように「どこに?」って聞く。
テーブルに出しっぱなしにしててカバンにしまい忘れたって言えば、ジョンハンが慌てて家の鍵を開ける。
「ホシは? 大丈夫?」
「俺も忘れた」
「どこに?」
「..................ん? どこに???」
ホシが首を傾げてる。忘れた場所すら忘れたかと思いきや、宿題をするのを忘れたらしく、そういう場合どこに忘れたと言えばいいのかと悩んでいたらしい。
紛らわしい。
ウジのせいでもあるけれど、半分以上はホシのせいで遅れたくせに、「早く早く」とウジの手を引っ張ってホシは走る。まるでウジのせいで遅れたかのように。
「宿題をちゃんとやって来た人?」
先生がそう言えば、なんでかホシは「は~いッ」って元気に手をあげる。
ビックリしすぎて固まったウジが思わず手をあげ忘れるほど。
「ウジくんはやって来なかったのかな?」
そう聞かれてさらに固まったウジの横では、「先生ッ! ウジはちゃんとやって来たよッ」とホシが元気に答えてた。
ホシが宿題やってもないのに手をあげたことが原因だっていうのに......。
でもなかなか元気に真っ直ぐ手をあげることが苦手なウジにしてみれば、いつだってホシはカッコよくて、ちょっとだけ自慢だった。
でも勝手に「はいはい。先生、ウジがわかるよ。ウジが答えられるよッ」って変わりに手をあげて、ウジをまたビックリさせてフリーズさせることもあったけど。
同じクラスだっていうのに、忘れ物をしたとホシはウジのノートとか鉛筆とかを借りていくけれど、よくよく考えなくても同じクラスだっていうのに......。
でもホシと同じクラスはやっぱり楽しくて、学校から帰っても、遊ぶのもご飯を食べるのもお風呂に入るのもテレビを見て寝るまでの時間も、当然寝るのもずっと一緒で。
小学校一年の頃からずっと、寝る前に明日の準備をするのがウジの日課だっていうのに、ホシは全然そんなことはしない。
ウジの連絡帳には、色んなことを諦めた先生によって、ホシのことも一緒に書かれているから、ほかの子どもたちに比べて書かれている文字が物凄く多かったり。
あげだしたらキリがないけど、でもそれでも、そんなこと全部なんでもなくて、笑ってばっかりだったのに。いつだって一緒に笑ってたのに。
ウジが不満に思うこと。
それは小学校一年生になったら、ホシには秘密ができたこと。
The END
1212moji