注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=baby)設定の301号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(高校生)の、兄弟?設定の303号室のミックスです。
しかも今回は、ちょっと育った? 頃のウジくんのおはなし? だったりして。
それでも良ければどうぞ............
哀しくもないのに feat.愛のバカヤロー
ホシが家を出た日。
覚悟を決めたはずなのにと言いながらもジョンハンが泣いてばかりで、エスクプスはその横を離れないし、ウジは黙ってラーメンを三人分作ってテーブルに並べた。
別に哀しくもなかった。
だって毎日。学校では会えるから。
それなのに、いつだって鬱陶しいぐらいに絡みついてくるホシがいなかったからか、次の日、風邪をひいていた。
もうちょっと熱が高かったら、せめてもうちょっとダルかったら、咳が止まらないとか、お腹が痛いとか。もう少しだけ何か症状でもあれば休んだかもしれないが、朝早くから起きて高校に向かってるホシのことを考えると、休みたくなかったし、ジョンハンなんかはどうにか行って、ホシの様子を見てきて欲しいっていう目をしてた。
「大丈夫?」
だからそう聞かれても、「んー」って素っ気なく家を出たというのに、学校に着く頃には大分体調が悪かったかもしれない。
いつだってホシがいないとあんまり笑わないウジの様子に、気づく人もいないなか、始業ベルが鳴るのと同時に教室に飛び込んできたホシが、「んぁ? なんでそんなんで学校来てんの?」と瞬間に気づいたから、倒れそうになりながらも、ニヤリと笑ってしまったウジだった。
「大丈夫」
一応そうは言ったものの、大丈夫じゃないことなんて、ホシにはバレバレだろう。
何せ、これまでの人生をほぼほぼ一緒に過ごしてきた仲だから。
言葉なんてなくても、お互いの思ってることなんて手に取るように判ってしまうから。
「あぁ、ごめん。俺のせいか。ハニヒョン、やっぱり泣いてる?」
頷いたけど、そこが限界だった。
ホシに支えられて保健室まで行って、一日の大半は寝て過ごしてしまった。
いつもなら、二人分のカバンをホシが持ってくれて一緒に帰るのに。
「ごめん。今日はどうしても早く帰らなきゃいけなくて。送っていけないけど、大丈夫か?」
そうホシが聞いてくるから、「おー、またな」と手をあげれば、ホシが「また明日な」と急いで帰っていく。
ホシの家は、電車で二時間近くかかるから。
哀しくなんかなくて、全然平気なんだけど、それでもホシの口から「また明日」なんて聞いてしまうと、体調不良だからか、ちょっとだけ辛かったかもしれない。
哀しくもないはずなのに............。
結局身体のふしぶしが痛すぎて起き上がれず、ウジのことはエスクプスが迎えにきた。
家には布団を敷いてジョンハンが待っていてくれて、「ごめん」と何故か謝ってくれたけど、全然、なんでもなくて、ただ、風邪をひいただけなのに。
でももう喉も痛くて、何もいえなかったウジだった。
The END
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