注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
ウォヌ（社会人）とミンギュ（高校生）の、兄弟？設定です。
それでも良ければどうぞ............
恋をすると人は無敵になるのか feat.愛のバカヤロー
朝一緒に家を出る時に、行ってきますと行ってらっしゃいのキスがしたいと言えば、一緒に出るんだから関係ないじゃんとウォヌは笑うけど、拒否したりはしない。
「でもさ、朝から、やりたくなったりしないの？」
時々ウォヌは、意識せずにミンギュの色んな所を刺激してくる。まぁだいたいは下半身をだけど。
ミンギュは学校に行くし、ウォヌは会社に行く。
行き先が違うことや、自分が年下なことや、歳が離れていることや、部屋の借主がウォヌなことや、学生服姿の自分は嫌いじゃないけれど、スーツ姿のウォヌの色気がヤバすぎることなどなど。
気にし出したらキリがない。
きっと自分に足りないものを数えたら、それこそキリがない。
でも不思議とそんな色々が、嫌いじゃない。
だって先がまだまだ長いから、そのうち、年齢だって経験値だって、追いつくんじゃないかと本気で思うことがある。
ウォヌの仕事場には美人が多いけど、その中で一番美人なのはウォヌだったりするし、「ヒョンの職場、美人が多いよね」って言っても、「そうかな？」とウォヌは本気で気にしてない風だし。「ちょっとだけ嫉妬しそう」とかふざけながら言っても、「なんで？ 俺がセックスするのって、お前だけなのに？」なんて、裏なんてなく、それこそ意図せず素でそんなことを口にするから。
食卓に色んなおかずを並べると嬉しそうな顔をするから、ミンギュのレパートリーは増え続けるばかりだし、家事能力は格段にあがるし、もちろんあっちの方だって、誰とも比較はしてほしくないけれど、爆上がりだと自負してる。
ピロートークでそんな話題を出せば、「そんなこと言われたって、俺、お前しか知らないのに」とこれまた素で言うもんだから............。当然、もう一回............とお願いしてしまったほど。
元から勉強は嫌いじゃなかったけれど、誰かを支える人に、そして横に並べる人になりたいと思ったからか、勉強だって、それ以外のものにだって、意識を向けるようになったかもしれない。要領は昔から良かったから、何にも真剣に向き合えなかったのに、ただ大切な人ができただけなのに。頑張ることなんてちょっとダサイと思ってたのに。大人の言うことの裏を読むような生意気なガキだったのに。
どんな大人の中にも、先輩や友達や、後輩たちの中にも、自分にはない何か、言葉にするなら尊敬できるところを探して、少しでも良い影響を受けたくなったと言ったらウォヌは笑ってた。「ヒョンのためにだよ」って言ったら、ちょっとだけ驚いて、それからまた笑ってくれた。
楽しいことと、嬉しいことと、愛しいことと。
そんなものばかりが目の前にあって、何かが漲っていると言えば、「え、性欲？」とウォヌが驚いていて、「俺もう今日は無理だけど」と真剣に言うから、思わず爆笑してしまった。
まぁ当然、それもあるんだけど。
とにかく、恋をすると人は、無敵になるのかもしれない。
だってミンギュは今、ウォヌを思うだけで幸せだから............。
The END
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