注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
ウォヌ（社会人）とミンギュ（高校生）の、兄弟？設定です。
それでも良ければどうぞ............
恋をすると人は弱くなるのか feat.愛のバカヤロー
セックスをしてしまった。年下で、両親の再婚でとは言え弟になったミンギュと。
それから一緒に暮らすという。ベッドは一つしかない。豪華でデカイから、二人で寝たって問題はない大きさだけど。
でも、セックスをしてしまった......。
「同意だったのか？」
エスクプスにそう問いかけられた時、物凄い頭の中で、自分がいつ同意したかを考えた。でも問われたのは多分、そのはじまりの時に「同意」があったかどうかであって、ウォヌ自身の中で諦めた瞬間というか、流された瞬間を探しても意味がないってことは、判ってた。
でも同意がないままにはじまったことを認めてしまえば、ミンギュは確実にエスクプスに殴られる。
それは嫌だった。最悪殴られるにしても、ミンギュがこの家から追い出されてしまうのは多分困る。
まだ部屋の片づけも終わってないし、まだ一日目だというのに何がどこにあるかを知ってるのはミンギュの方だし、ウォヌはまだ自分の部屋の入口の番号を覚えてもいなかったから。
「一緒に暮らすつもりなのか？」
そう聞かれて、自分だってついさっき一緒に暮らすことを知ったというのに、もう一緒に暮らさない未来が想像できなくなっていることに気がついた。だから「そうみたい」とあやふやな言葉で答えたというのに、エスクプスの方が引いてくれた。
部屋の外に出されていたミンギュは、特に殴られることもなく戻って来て、それから「ごめん」と謝った。
ちょっとだけ謝らられたことにショックだったけど、何がショックだったかが判らなかった。でもすぐにミンギュが慌てて、「やったことにじゃないよ。玄関の鍵、閉めないではじめちゃったことに、ごめんだから」と言ってくれて、思った以上にホッとした。
だから多分、その日がウォヌにとってははじまりだったんだと思う。
この不思議な恋の。
「続きする？ それとも一緒にシャワーする？」
なんだか選択しにくい二択だった。
ベッドの上で布団にくるまった状態で、「一人でシャワーは？」って聞いたらあっさりと「別にいいよ」と言ってくれたからホッとしたというのに、続けられた言葉に、かなりクラクラきたかもしれない。
「でも、ごめん。俺、中に出しちゃったから、処理しないと」
中に？ あぁ中に。え、何を？ あぁ何を。で、処理って？？？？
多分大分長い間フリーズしてただろうに、ミンギュは待てる男だった。
「一緒に入ろう」
そう言われて、頷くしかなかった。
一緒にシャワーを浴びて、一緒に出てきたというのに、色々ありすぎて放心してたからか、気づけばベッドがキレイになっていた。
二人で暮らすその部屋のほとんどを、ミンギュが片付けてくれた。
まぁウォヌがベッドで沈んでいたからだろうけど。
夕飯は、出前を取った。
それから二人で一緒に寝た。
はじめての、正しい意味での夜。
二人で寝てもやっぱりベッドは広くて、心地よくて、でも油断したらセックスした時のあれやこれやを思い出してしまって、腰は痛いし、でも気持ち良かった瞬間もあって。でもそういえば、クプスヒョンに見られたんだった......ってとこまで思い出しての堂々巡りで。
恋をすると、人は弱くなるという。
小説やドラマでしか知らなかったけど、「確かに......」と思ったウォヌだった。
The END
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