注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=baby)設定です。
それでも良ければどうぞ............
おかえりとただいまと feat.愛のバカヤロー
家で仕事をしてるジョンハンだったけど、三カ月に一度か、半年に一度ぐらいは外での打ち合わせに出かけていく。
大抵はエスクプスが休みの日に都合をつけていたけれど、時々はどうしても無理って日があって、そんな時はエスクプスが半休を取って帰ってきて、バタバタとジョンハンが出かけていく。
「ごめん。晩飯は帰りに、なんか持ち帰りで買ってくる。悪いけど、洗濯物取り込んどいて、ホシとウジはさっき寝たばっかりだから当分起きないと思う。終わったら電話するから」
靴を履きながら話しながら、荷物を確認しながら。慌てたように出かけていくハニのことを見送る。
ホシとウジを確認しに行けば、二人してしっかりとくっついて眠ってた。
着替えてから、少し早いかもと思いながらも乾いてたから洗濯物を取り込んで、眠る二人の横に座って畳んでいく。
洗濯物を畳むくらい、大したことじゃない。それでも最近バタバタし過ぎてて、家の事が何もできてなかったから、ちょっとだけ気持ちが救われる。
仕事から帰ってきたら用意されたご飯を食べて、ニュースを見ながら食べながら、ハニから今日一日のホシウジの様子を聞いて。することなんて、食べ終わった食器を台所に運ぶぐらい。
後で俺が洗うからと一応言いはしても、シャワーしたり着替えたりしてる間にもハニが洗ってしまうから。
一緒に育ててるつもりだし、面倒だって見てる。それでもずっと家にいるハニの方により負担がかかっていることも知っていて、時々申し訳なくもなる。
「俺は一緒に昼寝とかしてるから。それに、家にいるの結構楽しいし」
そうは言ってくれるけど............。
普通に誰かと結婚して、普通に自分の子どもで、例えばそれが双子だったとしたら、今と同じような気持ちに果たしてなるのか............と、考えることもある。
でもきっと考えたって意味はない。だって、どうしたってハニと一緒に生きてたはずだから。そんな見知らぬ誰かとの暮らしなんて、ありえないから。
ハニが出かけて一時間と少しした頃、雨が降り始めた。
夕立にしては早すぎるし、通り雨にしては激しすぎるし。でもそのうち、ましになるだろうと思ってたのに雨は激しくなるばかりで。
傘なんて持って行かなかったハニのことを、昔なら当然のように迎えにいったはずなのに。
雨音なんて気にならないのか、ホシとウジが眠ってる。
ホシは豪快にゴロゴロしてるけど、結局はウジの隣りに戻って来る。
ウジは同じ場所で小さく丸まって眠ってる。
二人の小さい手が、指が、いつ見ても愛おしいのに、ハニが迎えにいけない原因でもあって、ちょっとだけ寂しい。
幸せだけど寂しいなんて。でもそれもまたきっと普通のことなんだと思う。
何度だっておかえりとただいまをこれからも繰り返していくはずで。
小さい二人を守りながら生きていくことに、後悔もない。
それでも二人一緒にふらりと出掛けたり、遊びに行くことができない生活があることに、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ寂しいだけ。
The END
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