注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=baby)設定の301号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(高校生)の、兄弟?設定の303号室のミックスです。
それでも良ければどうぞ............
▼2020/5/20 wed 追記
セックスはひとりよがり feat.愛のバカヤロー
朝からウォヌと二人でサボることに決めた日から数日後のこと。
ミンギュが学校から帰ってきて三階までのぼって廊下に出たら、babyが一匹落ちていた。
まだエアコンをつけるには早いけど、暑かったからか、玄関のドアが開け放されていて空気が流れるようにしてたんだろう。そのドアを開けるために挟み込まれていたのが積み木のオモチャらしく、それを必死に取ろうとしているbabyが一匹。身体は玄関の外に出てる状態で、必死に積み木を取ろうと格闘してた。
babyだから、多分取れないだろう。でも万が一ということもあるし、それが外れてしまえば玄関のドアが閉まるから、危険といえば危険。
「チョギヨ」
部屋の中に向かって声をかけたけれど、返答はなかった。でも、babyがもう一匹ハイハイしながら出てきた。
いや、babyが増えても困るけど、全然babyな雰囲気でもなく、『何か?』みたいな顔で出てきたbabyだった。
「チョギヨッ」
ちょっと大きな声を出してみたけれど、返答はない。今度はbabyが増えることはなかったのでちょっとだけホッとしたけれど、積み木と格闘しているbabyに、後から出てきたbabyは積み木babyにもたれて眠りはじめてしまった。ドアが閉まれば二人とも危険。
声をかけても無理ならチャイムを鳴らそうとしたけれど、チャイムのところには『寝てるので鳴らさないでください』ってメモが張られてた。いや多分頭には『赤ちゃんが』って言葉がつくんだろうが、今やbabyが二匹で玄関先にいるので、中で寝てるのは大人だけな気がする。
とりあえずミンギュは諦めて、玄関ドアにもたれるようにして廊下に座り込んだ。これなら万が一積み木が外れたって、ミンギュの身体があるから閉まりはしない。
家に帰ったってまだウォヌもいないから、そこで時間をつぶすことになったって、特に困らないから。
で、結局一時間ぐらいはそこにいたかもしれない。
積み木babyにもたれながら寝てたはずのbabyが、豪快に廊下で寝がえりを打ちながら転がっていくもんだから、諦めてミンギュが抱き込んで眠らせていた。積み木babyはbabyなのに根性があるのか、積み木に挑み続けている。
「ホシやッ! ウジやッ!」
どっちがどっちかは判らないけれど、どうやらbabyはホシとウジという名前らしいと判ったのは、部屋の中から慌てたようにして人が出てきたから。
ウジを抱きながら廊下に座り込んでいるミンギュにギョッとはしていたけれど、ホシが積み木と格闘しているのを見て、すぐに理解したんだろう。
「あ、ありがとう。でもごめん」
お礼を口にしてくれたその人は、でもと謝りながら、ミンギュの腕の中で眠るbabyを取りあげて、自分の腕の中に取り戻して安心したんだろう。
「えっと、ユンジョンハンです。それでこっちがウジで、こっちがホシで」
腕の中に抱いたbabyはウジというらしい。積み木babyがホシ。そして慌てて出てきた人の名前が、ユンジョンハンだった。
「キムミンギュです。あの、引っ越しの時に挨拶できなくて、すみません。303で兄と」
「聞いてる。ウォヌの新しくできた弟って」
立ち上がって挨拶したら、ミンギュのことを見上げながら、驚いた顔をしてた。背の高さに驚いたのかもしれないけれど、思ったことが顔にすぐに出るのは性格なのか、それともbabyと一緒に暮らしているからかもしれない。
「ごめん。一緒に寝てたはずなのに、俺の方が寝ちゃって。今度、何かお礼を」
「あ、お礼なら今で」
「え?」
なんでそんなことを口にしたのか、ミンギュですら判らない。
でもウォヌが一番だと思ってたのに、目の前にいたジョンハンが男なのに美人だったからかもしれない。無造作に伸びた髪を後ろで束ねてる姿が、びっくりするぐらいにキレイで、幸せそうだったからかも。
数日前に、朝から卑猥な声を聞かせてくれた人とは思えないほど。
「ねぇ、中出しって、ダメかな?」
普通なら、baby二匹を部屋の中に放り込んで、玄関のドアを目の前で閉められてガチャリとカギをかけられたって文句も言えないようなことを聞いたミンギュだった。
「ぁあ..................、そうだな。相手が女の人なら子供ができる心配があるし、相手が男の人なら、腹を壊す心配があるし、何より、性別関わらず、信頼関係とかが崩れるキッカケにはなると思うけど」
当たり前だけど、誰かの口から聞かないと判らないことってあるかもしれない。
セックスなんて、特にそうかも。誰も見てない場所での、二人だけしかいない場所でのはなしだから。
頭を深く下げたミンギュに、さらにかけられた言葉が深かったかもしれない。
「それに、セックスって愛がなくてもできるから......」
確かに愛があるからする行為だけど、愛がなくてもできる。単純に攻める側からしたら気持ち良いばかりかもしれないし......。
いつか、誰にも負けないぐらいに、ウォヌが幸せに暮らす日を目指すなら、ひとりよがりなセックスなんて、絶対にしちゃいけないと思う。それぐらい、ミンギュはウォヌのことを思ってる。
その日ミンギュは、密かにネットでゴムを注文した。後日それが届いて、ウォヌが開けて言葉を失っていたけれど。
それから数日後、学校帰りに301の部屋の前を通りかかれば、玄関がまた開け放たれていたけれど、そのドアにはしっかりとしたストッパーが取り付けられてあったし、玄関には鍵がかけられる網戸のドアがつけられていた。
その網戸にbabyホシが果敢にもぶつかっては顔がブサイクにウニュっとなっていたけれど、やっぱり諦めずにそれを繰り返してた。その後ろには醒めた顔したbabyウジもいて、通りすぎながらもミンギュが手を振れば、何故かbabyウジが頷くという.........ちょっとだけ変わったbabyな二匹だった。
The END
2392moji
もどってきた......
いや、調子にのって、301号室と303号室のミックスを書いてみた。
ヤバイ。そのうち誰かに怒られる............。