妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

체미타(チェミッタ)-TANOSHIINE-

※補足:正しい訳としては「面白いね」が正解かもしれんが、まぁいいだろう。うにゅ?って思ったヒトは、ごめんなさいね。

 

체미타(チェミッタ)-TANOSHIINE-

「なんでこんなに13人でいると楽しいんだろう」
そう言ったのはディエイトだった。
「もちろん、誰かと2人でも、3人でも、12人でも、全然楽しいんだよ。これって俺だけ? 俺、もしかして酔ってる?」
滅多と酔ったりもしないくせにそんなことを言う。
「いや、俺も楽しいよ。離れてても幸せだし楽しいし面白いことはいっぱいあるのに、集まっちゃうと余計に楽しいよ。そろそろ飽きてもいいんじゃないかって思うけど」
ジュンが答える。
中国語と韓国語と、酔いが進めばそこに英語も日本語も、それから誰かが作った謎な造語も混ざり、ゲームは複雑になるのに勝っても負けても誰かが連続で負けても皆で笑う。失敗するたびに酒を飲むんだから、一口も飲まないウジ以外は全員壊れる速度が加速する。
言語系のゲームなら、どうしたって2人は不利なはずなのに、今回は結構有利だった。
でも誰かが考えた変な動きは時々ホシがブラッシュアップしていくからどんどん細かく高度になっていき、ディエイトにもジュンにも簡単ではなくなっていた。
ゲームだから誰かが勝って誰かが負けたはずなのに、全員が勝っても負けても笑ってた。
「なんでこんなに、いつまでも楽しいんだろう」
ディエイトがまた同じことを言う。
遠くからはミンギュとドギョムが卓球をする音と声というよりはただの騒音が聞こえてくるのに、それすらも楽しいとも言う。
「うん。そうだな」
距離的にはそれほど遠くない。でも遠い場所まで来てしまった結果、頑張るために自国に戻るのにしばらく離れて暮らすことになる。
ちょっとだけしみじみしたジュンのその空気を察したのか、ディエイトが思った以上の強さで叩いてくる。
こりゃもう酔ってないって言ったって、雰囲気にも酔ったのかもしれない。
「どうしよう。楽しい」
ディエイトが言う。
楽しいなら別にいいだろうに、「こんなのおかしすぎる。なにかの病気か呪いかもしれない」とも言って、なんでか可愛く両手を自分の頬に充てていた。
そんな酔っ払った状態だからか、大抵はいつだって早起きなのに、ディエイトは珍しくジュンよりも遅く、朝から騒がしいスングァンの爆音によって起こされていた。
でもやっぱり楽しそうではあったけど......。

The END
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