注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、
ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。
1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。
202号室の苦学生のチャイナ(ジュンとディエイト)とか。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
子どもだって、何でも知ってる訳じゃない
ウジが泣いた。
ホシはビビって、オロオロして、なんで泣いてるのかも判らなかったけど、一緒に泣いた。
その日まで、数日エスクプスが留守にしてたことも、実は気づいてなかった。
寝た後に帰って来て、起きる前に出て行ってるぐらいにしか思ってなくて、思えばホシは、そういうのには疎い。
集中力はあるけれど......って、よく学校の先生に言われる。集中する時は少ないとも。
でもウジが泣いてるから、ホシも泣いて、それから慌てて戻って来たジョンハンに、ホシは一緒に謝った。
「買ってもらった消しゴムを無くしたって言ったけど、あれ、本当は、イイ匂いするから鼻に詰めたら鼻くそまみれになったから捨てたんだぁぁぁぁぁ」
すでに事情を聞いてたのか、ジョンハンはウジを抱きしめて、「お前と離れたりなんて絶対にしないよ」と言ってる横で、ホシは盛大に泣いて謎な懺悔をしていたけれど、怒られたりはしなかった。
「宿題また忘れたし、ノートも忘れたし、筆箱も忘れたし、カバンの中にゲームしか入ってなくて怒られたのも黙ってたし。俺がそんなんだから、ウジが泣いたのかも」
ホシだってごめんなさいって必死に謝った。
いっぱい謝った。
あいまあいまに「ホシや......」って呟くエスクプスとジョンハンがいたけれど、やっぱり怒られなかった。
しばらくしてから、家の中にずっとあったらしいエスクプスの両親の、お骨を納骨しに全員で出かけた。
その時もウジは大人しかったけど、緑豊かなはじめての道にホシは興奮して、走り回ったかもしれない。
「当時はたくさんの人が亡くなって、納骨するにも納骨堂に空きはないし、お墓を作るにも先のことが不安でお金をかけられなかったんだ」
納骨してなかった理由をエスクプスがウジに説明してたけど、ホシは気にしてなかった。ウジがもう泣いてなかったから。
「帰りはどこかで、ご飯でも食べて帰ろうか」
ジョンハンがそんなことを言うからホシはさらにテンションがあがって、楽しかったことしか覚えてない。
それはウジのハラボジとハルモニでってことも、やっぱりちゃんと理解してなくて。
じゃぁ俺のは?なんて思ったのも、もっともっと後で。
ただウジが泣いてなければ、それだけで良かった。
The END
939moji