注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校3年生頃)設定の301号室と、
ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児と言いつつも育って来た)設定の302号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(まだ大学生)の、兄弟?設定の303号室。
1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。
202号室のまだ苦学生のチャイナ(ジュンとディエイト)とか。
201号室に勝手に住みだした不登校してるバーノン(中学3年生、ぶーちゃんと出会う前)とか。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
もう躊躇いはしない
その連絡が入った時、ジョシュアはまだ銀行の中で書類を確認中だったけれど、当然のように席を立った。
自分の中の優先順位はもう決まってるから、迷うこともない。
そしてこれが自分の生き方とも思ってるから、誰に遠慮をすることもない。
タクシーを捕まえて病院名を口にして、それからジョンハンに到着予定をカトクする。
ジョンハンはかつて、ただのチングだったはずなのに、今はもうそれ以上の関係かもしれない。
同時期に子育てをしてたのもあるだろうけど、お互い自分の子どもじゃなくて、ジョシュアはハンデが多すぎたディノに苦戦していたし、ジョンハンは半年差で生まれたホシとウジの2人もいて、助け合わないときっとやって来れなかっただろうから。
ディノはいつだって楽しそうに笑ってる。
そんなディノが泣くことを覚えたのは小学校2年生になってからで、ジョシュアが教室まで着いて行かなくなってから。
校門でジョンハンと一緒に帰って行こうとすると、驚いて一緒にディノも帰ろうとする。
学校に通うのは毎日楽しそうで、1人でも余裕で通えそうな雰囲気だったのに。
でも戸惑うことも、いつもと違うことを感じられることも、それはディノの成長に繋がった。
でもそれから上手く行かないことがあると、ディノは泣くことが増えた。
「遅いけど、イヤイヤ期がやっと来たな」
ジョンハンは当然のように笑ってそう言って、それから謎に握手を求めてきた。
だからちょっとだけ感動しそうになったっていうのに、「イヤイヤ期の苦労をお前もしろしろ」と言ってきたから、決して感動的な意味ではなかったようで......。
抱いても寝かせても食べさせても飲ませても、何をしてもイヤイヤと言いまくるホシに振り回されながら、全くそんなことを言わなかったウジを心配しておろおろしてたジョンハンを思い出して、ちょっとだけ覚悟を決めたりもした。
でも結局、ディノのイヤイヤ期はそれほど長くは続かなかった。
ウジとホシがそれこそ学校の中でもよくディノの相手をしてくれたから。
育ってくれている。確実に。身体だけじゃなくて、ディノは心だってちゃんと。
覚えられないものはやっぱり多いけど、それでも色んな言葉を口にする。
大変なことの方が多かったはずなのに、苦労なんて、ほとんどなかった。
でも長く閉じ込められたことが原因だと思われる何かが起きると、決断するまでに躊躇い続けた時間が悔やまれる。
病院の中で、ジョシュアを見ればディノは苦しくたって笑う。それを知ってるから余計に。
The END
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