LEFT&RIGHT2（MV100M Anniversary）
2022/8/8（月）記念すべきスンチョルさんのお誕生日に、見事100M達成♪
ということでレフライ2はじまってます。4周目です!!!!!
sevmin.hateblo.jp
バーノン、生まれ変わる
ヘンガレの世界に、バーノンは戻ってきていた。1日1回、NPCのようなユンジョンハンの周りに貢物のごとく置かれるあれやこれやを拾い集める必要があるから。
サーバーの負荷を考えて、置かれたものは放置しておけば24時間で消える。それは勿体無いからと、バーノンはひたすら拾っていく。
ホシも時々は拾うけど、ホシは欲しいものを見つけた時だけ拾うから、あんまり役に立たない。
バーノンは、置いてあるものは端から端まで全部拾う。集めたってほとんど価値なんてないよって言われたって、これはもう性格で、消えるに任せて放置するなんてできないから。
ユンジョンハンに対する愛だからか、そこにはお花とかも山とある。集めると薬草が作れるし、石を並べて文字を作ってメッセージだって時々は書かれているけれど、その石だって集めれば武器の素になる。
ということで、バーノンは頑張って今日もなんだかんだと拾ってた。
そうしたら、こないだまでなかったのに突然できた川の中を、ホシが流れてきた。そしてそのままバーノンの前を流れていく。
一瞬目の前の、まだ拾ってないあれやこれやと見比べて、ホシのことを見送りかけたバーノンだったけど、いやいやヒョンだし............と思い直したんだろう。
川は見た目ほどの濁流とかでもなくなっていたし、バーノンはとりあえずホシを追いかけるようにして飛び込んで、ホシを掴んで、流れに乗りながらも少しずつ端により、即席の川から抜け出した。
ということで、バーノンはホシを助けた。そしてNPCのようなユンジョンハンの前までホシを抱えて戻ってきたら、いつの間にかエスクプスとジョンハンがヘンガレに戻って来ていて、「ボノナ、お前、ホシのこと助けたの？」と驚いていた。
「うん。そりゃ当然、助けたけど。一応ヒョンだし............」
ホシはまだホランイポーズのまま、そして結構な泥だらけのままだった。そしてバーノンも結構泥だらけになったけど、それでも助けない訳にはいかない。やっぱりヒョンだし............。
「お前、知ってた。それ、下水だって」
「え？ 嘘でしょ」
「ウォヌが言ってたから確かだって」
さすがに臭いまではリアルな世界には来ないから判らないけど、しかし下水と言われると、しかもウォヌが言っていたと言うならそれは確かな情報っぽい気がしてくる。そうしたら、ホシと自分がまみれてる泥が、違うものに思えてくるから不思議だ。
「ボノナ、名前変えなきゃ」
突然そう言い始めたのはユンジョンハンだった。ジョンハン曰く、トイレに落ちたら名前を変えるっていうしきたりが世の中にはあるらしい。
「いや、名前だけじゃなくて、お前もうアバターごと変えたら？ 臭いそうだし」
横からそう言ってきたのはエスクプスで。
人助けをしただけなのに、特に疑問にも思わず反論もせず、ヘンガレの世界で生まれ変わることになったバーノンだった。
はじめてだから当然やり方は知らない。それをエスクプスとジョンハンが知ってるはずもない。謎に拾ったものを倉庫いっぱいに溜め込んでいる。それを無に帰す訳にはいかないと言えば、今のはそのままに、とりあえず新規登録をしてこいと言われ、バーノンは従った。
いやウォヌやウジあたりに相談すればIDの引継ぎなんて簡単だったろうし、それ以前に下水ではないってことが判っただろうし。そうしたらバーノンはそのままだったはずなのに。
そしてバーノンは、今なら新規登録したらピチピチギャルのアバタープレゼントってやつを安易に選んだらしく、ピチピチギャルになって戻ってきた..................。
The END
1509moji
