注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、
ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。
1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。
202号室の苦学生のチャイナ(ジュンとディエイト)とか。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
階段に座り込む
ホテルから出て、タクシーに乗った。
ちょっとウトウトしてる間に家の前で、マンション入り口で花屋のドギョムに、「わぁ、ウォヌヒョン久しぶり」って挨拶されて返事をして、後は階段をのぼるだけだったのに、ウォヌは階段に座り込んだ。
当然、ヤりすぎて腰が痛いから。気合を入れたらきっと大丈夫と思って帰ってきたのに、階段をのぼる前にもう少し気合を溜める必要がありそうだった。
横ではミンギュが笑って、「ホテルに戻ってもいいけど?」とか言うけれど、それはそれでまた繰り返しで、やっぱり腰が痛いのは治りそうにない。
いやなんか、腰が痛いのもあるけど、足に力が入らないって感じの方が強いかもしれない。
「先に荷物もってあがって、窓とか開けてくる。ウォヌヒョンは好きなもの出前取って、ここで受け取っといてよ」
ミンギュの方が若いからか、それとも受け身じゃないからか、全然元気で階段を駆け上がっていった。
このマンションにはエスカレーターなんてないけど、3階なんて、それほど苦もなく帰れていたのに、まさかこんな日が来るとは。思えば家以外でエッチなことをしたり、しなかったからだと気づいちゃったり。
なんだか特別な時間を過ごした気がしたけれど、よくよく考えればエッチなことは家でするのが一番いいような気がして、ミンギュに言わなきゃって思ったり。
「ウォヌや、お前何してんの?」
顔をあげればそこにいたのはジョンハンで、いつもはチビチビたちと一緒なのに珍しく1人だった。両手には結構な荷物を抱えていたけれど。
「出前待ち」
「ここで? 部屋まで届けてくれるだろ? なに? ミンギュに内緒の出前なのか?」
「内緒とかじゃないよ。ミンギュも後で下りてくるだろうし、まぁ、ちょっと気分? それよりハニヒョン、チビチビたちは?」
「お前らがなかなか帰ってこない間に、小学生になったんだよ。だから午前中はバタバタだけど買い物にも行ける」
ジョンハンはニカって笑ったけれど、荷物は大量だし、1年生はすぐに授業が終わるから、荷物を片付けたらすぐに迎えにいくことになるらしい。
子どもの成長は早いから、見なかった間に驚くほどに育ってるはず。そう言えば、「いや、ウジはやっぱり小さめだし。ホシは相変わらず勢いだけで生きてる感じだし、一番期待してなかったディノが、驚くほどに育った気がする」と教えてくれた。
荷物を持ったままなのにウォヌの話し相手になってくれるから、「ハヒニョン、俺の事は気にしないで、行っていいよ」と気づかったのに、「いや、ここにいたらミンギュが来て、荷物運ぶの手伝ってくれそうじゃん」と言うから、ウォヌは久しぶりに会ったと言うのにジョンハンが変わってなくて嬉しくなった。
「ウォヌヒョン、出前来た?」
そしてタイミングよくミンギュがおりてきたから。
ジョンハンを見つけて、その大量の荷物を見て、ミンギュは荷物は俺が運ぶよって当然のように口にして、「ほらな」っていうジョンハンの言葉に笑う。
「なに? なにがほらな?」
ミンギュだけが判ってないけど、当然のようなミンギュの優しさに嬉しくなる。
「荷物玄関の前でいいから置いといて。じゃ、俺はこのまま子どもたちを迎えに行くから」
荷物を持ってミンギュが階段をあがっていく。ジョンハンはこのまま小学校に行くという。
「ウォヌや。お前、根性で階段のぼっとけよ。子どもらに捕まったら体力奪われるどころじゃないからな」
ジョンハンはウォヌだけに聞こえるようにそう言ったから、ウォヌが階段に座り込んでいた理由にも気づいていたんだろう。
ミンギュはまた戻ってきて、その頃には出前も届いて、ミンギュはまだ出前のあれやこれやを持って先に駆けあがっていった。
ウォヌも根性で立ち上がる。それから気合を入れなおして、手すりにかなり縋りながらだけど階段をのぼりはじめた。
懐かしい家はもうすぐそこなのに、気持ち的にはまだまだ遠かった。
The END
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