妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

死んだふりをしただけなのに feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、

ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、

ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。

1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。

202号室の苦学生のチャイナ(ジュンとディエイト)とか。

そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

 

死んだふりをしただけなのに

夏なのに、まさかのエアコンが壊れてた。あれは確か2年前ぐらいのはなし。
大学に入ってすぐに、事情があって休学した。まぁお金に困ってたってことだけど。
半地下でも屋根裏でもいいから、ハオと2人暮らせる家を探してて、たまたま休学届けを出しに行った時に学生課の掲示板でその家を見つけた。

珍しく保証金のない家。家賃は驚くほどに格安。ただし騒音有。契約解除が申し渡された場合は3ヶ月で退去することが条件で、そんなに条件が悪いのに事前審査もあると言う。誰も手を出そうとはしなかったそれに、ダメ元でジュンは飛びついた。
だってほとんど疲れて家に帰ってきて寝るばかりで、勉強に集中したければヘッドセットをしてしまえば騒音なんて気にならないはずだから。
事前審査と言っても書類がいる訳でもなくて、上に住むという家主と顔合わせをしただけで契約は簡単で、荷物もほとんどないから引っ越しはもっと簡単で、中古の冷蔵庫を買った。洗濯機は諦めた。エアコンだけは我慢せずに買った。テレビも買おうとしたら、ハオがいらないと言った。

騒音は時々は酷かったけど、慣れればそうでもなかった。
全部中古で揃えたからか、猛暑が酷かった夏にエアコンが壊れて死にそうになった。玄関も窓も全部開け放って全裸でベッドで倒れるようにして寝てたら、小さい侵入者たちが来た。
結構すぐに気づいたけれど、普通なら玄関あたりで中を覗き込む程度のはずが、まだ幼い子どもたちの突進力を舐めていた。気づけばベッドのすぐ横にいて、死んでる死んでない論争が巻き起こっていて、なんでか壊れたエアコンのリモコンで突かれていた。

子どもたちはジュンを死んでるって言う。本当なら「いや生きてるけど」って言いたかったけど、ジュンはそのまま頑張って、死んだふりをしてた。何せ全裸だったから。
まだ小さ過ぎて声だけじゃぁ男の子なのか女の子なのかも判らなくて、いや男の子だからって見せていいとは限らないしと、ジュンは頑張っていた。
でも案外すぐにハオが帰ってきたけど、そして子どもたちは逃げてった。

慌てて逃げたからか小さなサンダルが部屋の中にも玄関にも散らばっていて、服をちゃんと来てからサンダルを持って3階に行けば、今度は廊下でジュンのことを見て、子どもたちが「ゾンビだゾンビだ」と騒ぎ始めたけれど、一緒にいたジョンハンに事情を離せば慌てて謝ってくれた。

ジョンハンとはその時がはじめての出会いだったけれど、自分以外で整いすぎた顔を見ることはなかなかなくて、戻った部屋でハオにそう言ったら「美人は3日で慣れるっていうだろ」って笑われた。
夜にはわざわざエスクプスとジョンハンがビールを持ってお詫びに来てくれて、翌日にはジョシュアが家主としてエアコンを新調してくれた。
死んだふりをしただけなのに。

時折マンションの階段で遊ぶ子どもたちに会えば、「ゾンビだゾンビだ」と相変わらずゾンビ扱いはされるけど、ハオと2人暮らすには、何の問題もない家だった。

 

The END
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