妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

二度目の別れ話 feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、

ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、

ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。

そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

二度目の別れ話

抱きしめてきたエスクプスの腕を、ジョンハンも抱き返すことができた。
それでエスクプスはホッとしたかもしれないが、ジョンハンが切り出したのは、「俺たち、ちゃんと別れ話をしよう」っていう言葉だった。

「は? 何言ってんの?」

エスクプスは驚いていたけれど、ジョンハンは真剣だった。

「今別れないとしても、でもちゃんと、別れ話はしたい。だって俺、ずっと、お前と別れなきゃいけないかもしれないって考えながら、ウジはもう手放せないって思ってたんだ。それが一番、怖かったかもしれない」

そう言えば、エスクプスはしばらく黙り込んでいたけれど、最終的には「わかった。絶対別れないけど、とりあえずは聞く」って言ってくれた。

最初の別れ話の時には、「お互い二度と連絡しない」っていうことしか決めなかった。
2人で暮らしてた家をどうするとか、2人で買ったものをどうするとか、荷物はどうするとか。そんなこと何も話し合わずに別れたから、あの時だって間に入ってくれたジョシュアに大分迷惑をかけた記憶がある。

「とりあえず、飯を食いながら話そう」

エスクプスがそう言うから当然のように台所に立とうとしたのに、「出前取る」と言って、エスクプスがさっさと注文してしまった。
何を頼むにしても子どもたちが食べられるものをとか、ウジとホシが好きなものをって考えて、それから苦手なものも避けるのに、昔のようにお互いが好きなものを適当にエスクプスは頼んでしまった。

「ウジは辛いもの、苦手なのに」

そう言えば、「子どもたちはシュアに預けたから大丈夫」とエスクプスが言うから、「借りばかり増えるじゃん。俺たち」と思わず言ってしまった。
迷惑をかけすぎているという自覚はお互いに持っているから、エスクプスも苦笑しながら「だな」って言う。

最初に生まれたばかりのホシと暮らし始めた家はここじゃなかった。
泣くのが仕事だとは言え、あんなにも泣くものだとは知らなくて、ホシが特別かどうかも判らない状態でフラフラだったのに、近所から苦情が来るのは早かった。

家で仕事をはじめたばかりなのに子育てにフラフラで、それでも新しい家を探さなくちゃいけなくて、そんな時に「うちの隣りで良ければ」って言ってくれたのがシュアだった。

いずれワンフロアに改装するつもりで、両隣りは誰にも貸さないつもりだったけどって見せてくれた家は、子どもが大きくなってしまえば手狭になるかもしれないが、赤ちゃんを育てるには問題ない広さだった。
家賃だって相場よりかなり安いのに、ここに暮らし始めてからも大分世話になった。子どもたちともども。だから本当に、借りばかり増える。

出前が届くまでの間に、出前が届いて食べながらの間に、ジョンハンとエスクプスは別れ話をした。
2人にとっては二度目の。

「ウジは手放せない」ってジョンハンが言えば、「わかった」ってエスクプスが言う。
「この部屋から出ていくのはお前だから」ってジョンハンが言えば、「おぉ」ってエスクプスが言う。
「でも、入学式とか卒業式とか、学校の行事には参加して欲しい」ってジョンハンが言えば、「当然だろ」ってエスクプスが言う。
「できれば近くに住んで欲しい」ってジョンハンが言えば、「ウォヌとミンギュを追い出せばいいだろ」ってエスクプスが言うから、ちょっとだけジョンハンが笑う。

でも最後にはちゃんと「全部本気だから」ってジョンハンが言えば、「知ってる」ってエスクプスが言う。
2人の二度目の別れ話はそうやって、ピリ辛ジャージャー麺とタンユスクを食べる合間に終わった。

The END
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