注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、
ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
愛とセックスに蕩ける
目は覚めてるのに、あたりは薄暗くて、目が開いてないのかと思った。
泣きすぎた後みたいに瞼が重たくてパチリと開くこともできない上に、窓はカーテンが閉め切られたまま。
あぁ、まだホテルにいるんだ............とは気づいたものの、あれから何日が経ったのかは判らなかった。
気持ち的には手で前髪をかきあげたり、開かない目を擦ったりしたかったのに、自分の腕すら持ち上がらない。
身体中のあちこちがまだ痺れてたり重たすぎたり気だるかったり、至る所が蕩けてる。そんな感覚だった。
きっとこれは、羽目を外すってことなのかもしれない。いやそれとも、たがが外れるって方かもしれない。
どちらにせよ、ヤりすぎた。
いつもなら早々に自分の方がギブるはずなのに、何でか足りないって求めてしまった記憶がある。
「ちょっと待って、ウォヌヒョン、さすがに水分補給だけはしよう」
そう言ったのはミンギュでその冷静さが少しだけ嫌だった。だからペットボトルの水を口移しで飲ませてもらって、早々に続きをせがんだのは自分だった。
結果、今あちこちが蕩けてる。
セックスは終わってるのに、1人だけ全然終わってない感じ。
普段のセックスじゃ、ここまでの感覚にはならない。だからやっぱり結構な長時間と回数をいたしてしまったんだろう。
でも後悔なんてない。
充足感しかない。
きっと42.195キロとか走ったら、こんな感じになるのかもしれない。
「そんな訳ないじゃん。マラソン選手がみんな、セックスした後な状態になってる訳ないって」
心の中で思っただけだったのに、きっと呟いていたんだろう。もう頭もボーっとしてるから。シャワーを浴びてきたのかミンギュがさっぱりした状態で戻って来た。
「お前だけ狡い」
「ヒョンもシャワーする? 身体はさっき一応拭いたけど」
「動けそうにない。まだ」
「うん。そうだと思う。下にいる間も、ずっと俺にしがみついてたもん」
また一つ、我を忘れた自分の行動を思い出す。
蕩けすぎてベタベタなはずなのに、自分の身体も、シーツもキレイになっていた。ウォヌが力尽きてた間にミンギュが何もかもしてくれたんだろう。
ありがたくもあるけれど、やっぱりその冷静さにちょっとだけ凹む。
でも気持ち良かった。想像してた以上に、気持ち良かった。
きっとそれはそこに愛があるからだろう。ただのセックスじゃ、こんなことになる訳ないから。
見知らぬ誰かと寝るだけじゃ、絶対にたどり着けない場所があって、ウォヌは今きっと、そこにいる。
「なぁ、俺、愛してるってもう言った?」
なんか貪るのに必死で、言葉なんてまともに発せてなかったかもしれない。だから慌てて言ったのに、ミンギュがちょっとだけ驚いていた。
「言ってない。でも、それは知ってる」
「うん。俺も知ってる。あぁ、なんかまだ身体のあちこちが蕩けてるんだけど、これ、元に戻るかな」
ミンギュがさらに驚きながら、その後にはなんでか爆笑してた。それから「戻らなかったらちゃんと責任取るよ。だから今はヒョンが、責任取ってよ」って言いながら、さっぱりしたはずなのに、ミンギュがまた............。
The END
1298moji