妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

ぜんぶここに feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=baby)設定の301号室です。

しかも今回は、ちょっと育った? 頃のホシくんのおはなし? だったりして。

それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

 

ぜんぶここに feat.愛のバカヤロー

小さい頃から元気いっぱいで、楽しそうに笑ってて、どんな時でも明るくて。
それなのに何故か人見知り。
当然そんなこと知らないから、ホシには気軽に近づいてくる人が多かった。

意識なんてしたことなかったけれど、未来は明るかった。
何になりたいとか、何をしたいとか。
そんなこと何も考えてなかったけれど、そばにはいつだってウジがいて、ただただ楽しいことばかりで。

生まれたばかりの頃は家の中がすべてだったのに、気づけば隣りのディノの家だって、ミンギュとウォヌの家だって、なんだかもう自分の家のような気がしてたし、ジョンハンに連れていって貰わなきゃ行けなかった公園に、ウジと二人で遊びに行けるようになってしまえば、世界が広がるのは早かった。

学校に通い出せば、ちょっと遠回りして見知らぬ路地裏だって歩いたり。
冒険したつもりだったけど、それだって通ってた小学校の反対側ってだけの場所だったけど。

家族4人でのはじめての旅行は、知り合いから借りたというキャンピングカーに乗っての旅行で、楽しかった思い出しかない。一緒に山にだって登った。きっとそんなに大きな山じゃなかったはずだけど、小さかったからそれは大冒険で。

空も広くて、太陽も大きくて。
何もかもがでっかくて。

飛行機が飛ぶのを見れば、いつか見知らぬ世界にだって行くかもしれないと、漠然と思ってた。それでも何故か、家族は一緒だとも思ってた。
いずれ自分も大人になって、巣立っていくんだとは、全然思い至らなくて。
ずっとずっと、家族は一緒にいるもんだと思ってたっていうのに。

一番に自分が家を出ることになるだなんて、全然考えてもいなかった。

「もう高2だよ」

そう言えば「まだ高2だろ」とエスクプスは言ったけど、反対はしなかった。
一番落ち着いてたのはウジで、「お前が決めたんなら」としか言わなかった。
でも最初から反対してたのはジョンハンで、「俺が育てたのに」と泣かれてしまって、それだけが辛くて悲しくて申し訳なかったけど、「お前が育てから、優しい子に育ったんだろ」ってエスクプスに言われて、ジョンハンはさらに泣いていて。

結局許してもらえるまで一か月はかかったかもしれない。

「ここはお前の家なんだから、いつだって帰ってきていいんだから」

そう何度も何度も言われて、何かあった時ようにとお金を小分けにして持たされて、「俺もう高2だよ」と言えば、やっぱり「まだ高2だろ」と言われて、ジョンハンには泣かれて、「さっさと行けよ」とウジに追い出された。

もう二度と会えないとかじゃないし。帰ってこない訳でもないし。なんならウジとは同じ高校だから毎日会えるっていうのに......と思いつつも長く暮らしたマンションの前で部屋を見上げたら、ウジと二人でよく見下ろしてたベランダがあって、なんとなく気づいてしまった。

あぁ、自分が求める世界は、全部ここに。
最初からずっと、全部ここに。
あったんだな......って。

 

The END
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