妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

問題はそこじゃない feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

ウォヌ(社会人)とミンギュ(高校生)の、兄弟?設定です。

それでも良ければどうぞ............ 

sevmin.hateblo.jp

 

問題はそこじゃない feat.愛のバカヤロー

気づくのが遅すぎたけれど、ミンギュと暮らしはじめて一か月が経った頃。
毎朝一緒に家を出るのに、何故か玄関先でキスをするのにも慣れた頃。
スーツ姿の自分と、制服姿のミンギュが並んで歩くことにも恥ずかしくなくなった頃。
お帰りとかただいまとかにも慣れて、ミンギュの作る料理で身体の隅々までもが作り替わった頃。
遅すぎるけど、気づいてしまった。

あの時の声や音が、隣家に丸聞こえなんじゃないかって事実に..................。

ある意味、ミンギュとの暮らしや、ミンギュとのセックスに、慣れてきて余裕がでてきたとも言うかもしれないと、ちょっと自分を励ましたウォヌだったけれど、自分の家の玄関で立ち尽くすこと十分と少し。

落ち着こうと呟いて家の中に入ってきて、とりあえず模様替えをしようと心に決めた。
幸いなことに、ウォヌとミンギュは一番奥の部屋だったから、両隣りがある訳じゃない。気にするのは隣りの302だけでいいのだから、ようはベッドが302側じゃなければいいだけの話だ......と明るい気持ちになったというのに、いかんせん、二人のベッドはデカかった............。

場所的には現在置いてる場所しかないだろうっていうデカさ。
思わず舌打ちしたウォヌだったけど、せめて壁につけるのはやめて、部屋の動線は悪くなるけど壁とは反対側にベッドを動かすことにした。でも動かそうとしても、一人では到底動かせない重さ。何せデカいから。

そりゃミンギュと二人で寝ても、二人でやることやってもしっかりしてるベッドだから、それぐらいの重さはあるのかもしれないと諦めたけれど、ウォヌは知らなかった。ベッドが簡単に動いたりはしないように、見えない場所にストッパーがつけられていることに。

結局一人で頑張ったけど無理で、皺になるのも気にせずに、スーツ姿のままでベッドに倒れ込んでいたところに、ミンギュが帰って来た。

「ヒョン? 何? 体調悪いの?」

まだそんなに長く一緒にいないのに、なんでか困ったことがあるとミンギュに頼ってしまう癖がついた。もちろんそんな風になるようにミンギュが動いているだなんて、ウォヌは知らなかったけど。

「ベッドがデカすぎて重たいから、動かせない」
「ベッド? 動かしたいの?」

思わず「だって......」と口にしそうになって、言葉を飲み込んだウォヌだった。
だって落ち着いてセックスできないじゃん......とか、言いそうになったから。
いや、しなきゃいいだけなんだけど......とも、思わなくもない。けど、正直なところ、今となってはそれは自分の方が我慢できないかもしれないとも思う。

結局「なんでもない」しか言わなかったけど、ミンギュにはなんでもなくないことはバレていただろう。

だって夜、いつものようにミンギュが抱きしめてきたけれど、「ベッドではしたくない」と言ってしまったし............。
ミンギュはちょっとだけ驚いて、それから笑って、「じゃぁどこでする?」って聞いてきた。
あぁなんで、「今日はしない」って言わなかったんだろうと後悔したのはウォヌの方だったけど、問題はそこじゃなくて、結局ウォヌ一人では、問題が解決できそうにないってことだった。

 

The END
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