注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン（両親？）と、ホシウジ（子供＝baby）設定です。
それでも良ければどうぞ............
コーヒーは買わない feat.愛のバカヤロー
仕事帰りに買い物をする。
大抵のものはネットで買えるけど、急遽必要なものはハニから連絡がくる。
休みの日にはホシとウジを連れて買い物に行くこともある。
色んな景色にホシはいつだって目をキラキラさせて笑うし、店先に並ぶ食べ物にウジは小さい手を必死に伸ばしてる。もちろん届きはしないけど。
昨日、不意に使ってしまったベビーローションは、必ず買って帰らなきゃならないモノで、帰り道に寄る店の近くには安い市場があるから、食材を適当に買って帰ると伝えれば、じゃあこれもと買い物メモを渡された。
元々苦手って訳でもないから、一人で買い物をするのは嫌いじゃない。それがいくら所帯じみてたって、何の問題もない。
でも時々、謎に褒められることもあれば、謎に同情されることもある。
ただただ幸せなのに、他人の幸せを型に嵌めたがる人が多いのかもしれない。
見知らぬ人たちにわざわざ事情を説明する気にもならないし、そんな人たちの考え方を変えようとも思わない。それでもオマケをしてもらったら、ありがたくお礼は言うけど。
子育てを簡単だと思ったことはないし、でも気負いすぎないでいこうとハニと話し合ったことは何度もある。できるだけ普通に暮らそうと話し合って、何時か大きくなったホシとウジに、色んなことを話さなきゃいけないけれど、それでもそれまでの間、大切に大切に育てていこうと、やっぱり何度も話し合った。
時々は、笑ってばかりの毎日で。でも不意に泣けることもあって。
でも楽しいばかりで。苦労も多いけど。ホシとウジの小さい指が動くのが可愛くて、気づけば遠い遠いいつかを考えている。
欲しいものがあれば買ってあげたいし、習い事もさせたいし、勉強ができて好きなら大学にだって行かせてあげたいし、時々はキャンプとかだって行って川とかで遊んで思い出だって作ってやりたいしとか言えば、「ただの親バカじゃん」とハニは笑うけど、そういうハニだって「イジメられるのは絶対イヤだけど、イジメっ子に育ったらどうしよう」って今から心配してるから、あんまり変わらないだろう。
それに自分の稼ぎをハニは全部使わずに貯めているのを知ってる。
いざって時に困らないように......って。
突然病院に駆け込むこともあるし、ホシとウジにとって必要と思うものは買わない訳にはいかないし。それこそどうしたって二人分かかるし。
だから、もうコーヒーは買わない。
毎日毎日、別に気にも留めずに買って飲んでたコーヒーを買わなくなっただけなのに、ハニがちょっとだけ哀しい顔をした。「我慢する訳じゃないよ。どうしても飲みたくなったら、飲むよ」と言えば、頷いてくれたけど。
だってそれが幸せだから。今も当然見てるけど、少し先も、大分先も見てるだけだから。
玄関を開けたら、ホシが結構な早さでハイハイして出てくるのも、買い物してきた食材の袋にウジが何故かしがみつくのも、ただただ幸せだから。
The END
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