妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

は、いやいやいやいや

LEFT&RIGHT


sevmin.hateblo.jp

 

は、いやいやいやいや

the8がジュンを連れて飛んだその後に残されたのは、瓦礫を片付けるのもなんだか楽しくなってきたと本気で思ってるドギョムと、さっきまでは凹んでたディノと、自分が破壊したクセに宝探しに夢中になっているホシと、大きな被害への対応を頑張っていたジョシュアと、いまだ太陽光線が出せる機械を手に瓦礫を溶かしているバーノンだった。

まぁバーノンとホシは人の話なんて全然聞いてないので、the8が消えたことにも気づいていなかったかもしれない。

「な、なんか、ディエイヒョン、怒ってなかった?」

さっきまでは凹んでたのに、今はちょっと慌てだしたディノだった。
何せ、怒ったthe8は、とにかく苛烈だと知っているから。
普段は優しいばかりで、滅多に怒ることがないだけに、怒った時のthe8は近寄りがたいものがある。

「え? 何に怒ってんの? まさか俺に? 俺にじゃないだろ?」

ドギョムが一人で慌ててる。
ついこないだ、the8が丸一日かけて積み上げた、後少しで8メートルになるっていう積み木を、うっかりで崩してしまった時に怒られたことを思い出したんだろう。

「俺じゃないよね? 俺じゃないよ。俺に怒るなら、ホシヒョンにまず怒らなきゃ」
「あ? 俺がなに?」

ドギョムがホシを指さして、俺よりも悪い人があそこにいるってっと騒ぐから、宝探しに夢中だったホシが気づいてやって来る。

「the8がなんでか、怒ってるんだよ」
「あ? お前また何かしたの?」
「してないよ。してないしてない。それよりヒョンだろ? ここまで破壊しちゃってさ」
「あ? 俺はあれだよ。ウジがいいって言ったもん。確か」
「ほんとに?」
「おん。ディノが守れたら、後はどうとでもなるって言った。確か」

そんなログなんてなかったのに............と、ディノもドギョムも、同じタイミングでそう思ったんだろう。思わず二人して、「嘘だね」「嘘だよ」とほぼ同じことを言う。

「なんで嘘なんだよ」
「だってそんなログ、なかったじゃん。ウジヒョンがそれこそ、全体向けにホシヒョンに会いたいって言っただけじゃん」

そう言いながら、ドギョムがヘンガレの世界全てに話しかけたウジのログを探し出してきた。

「ほら、これ以外ないじゃん」
「あれ? お前ら知らなかったっけ?」

ホシがちょっとだけキョトンとした顔をしながら、普通に、衝撃的なことを口にした。

「俺とウジ、リアルで一緒に住んでるから。いつもほぼ真横にいるもん」
「は?」
「え?」

ヘンガレで遊んでる間にも、別に隠してもいなかったから、普通にそんな話題にもなったことがあっただろうに、多分注意力散漫なドギョムは聞き漏らしていたんだろう。それにディノもよく一人で笑い転げてたりするから、肝心の話題は聞いてないことが多いかもしれない。

「俺らそういう意味でつきあってるし。ラブラブだし。ウジは俺のこと、よく「チャギヤ~」って呼ぶし」

いや、冷静に考えたら、話半分としてもまだまだ盛ってるだろうと気づけただろうが、ドギョムは思いっきり驚いて、「え、ホシヒョンとウジヒョンって付き合ってたの? ラブラブ? そういう意味で? 同棲してんの?」ってドギョムが驚いて口にしたソレは、たまたま開いていたヘンガレの世界全てに向けても流れていってしまった。

「あ..................」

ディノが思わず口にして、ホシまでもが「あ」と口にして、遠く離れてたというのにウォヌまで「あ」と口にして、the8とジュンは見知らぬ人と対峙してたこともあって、ギリギリ堪えた。

多分やらかしたドギョムが一番最後に気づいたんだろう。

「は、いやいやいやいや」

大慌てでヘンガレの全世界に向けて、「嘘です。冗談です。今のはどうか、なかったことに」と口にしたけれど、時すでに遅し..................。

 

The END
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