注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=baby)設定の301号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(高校生)の、兄弟?設定の303号室のミックスです。
しかも今回は、ちょっと育った? 頃のウジくんのおはなし? だったりして。
それでも良ければどうぞ............
ベランダで泣いた理由 feat.愛のバカヤロー
ホシは、一歳の誕生日の日の記憶があるという。
「なぁ、おまえは? いつの記憶が最初?」
そう聞かれたけれど、しっかりとはわからない。だから適当に「五歳ぐらい?」と答えたら、ホシが驚いていた。
話すのが遅くて、ちゃんと話せると判った後もほとんど話さなくて、「ごはん」と「おかわり」ぐらいしか、子どものころは口にしてなかったと今でも揶揄われるほど。
家には壊れたピアノのオモチャがあって、それを必死に叩いてた記憶もあるけれど、それはウジの耳が悪いんじゃないかと心配したから持ち込まれたものだったんだろう。
何度だったかはわからないけれど、医者に連れていかれて調べられた記憶もある。
やっぱりそれが、いつかはわからないけど。
でも、最後に行った病院のお医者さんが、「言葉が遅い子もいますけど、この子の場合、言葉が遅い理由は、あれでしょうね」と言ったらしい。
お医者さんが指さした先には、子どもが自由に遊べるスペースで、ホシと一緒にウジがいて、その場にあるオモチャで遊んでた。言葉なんて何一つ話してないのに、ホシとウジの間では会話が成立しているように見えて、お互いが楽しそうで。
確かに今でも、会話はあまり必要ないから。子どもの頃ならもっと二人の間には、それこそテレパシーみたいなものがあったのかもしれない。
でも困ることなんてなかったから。
最初は心配してたエスクプスとジョンハンも、健康ならもうそれで、言葉が遅いぐらいは気にしないでおこうと腹を括ったらしい。
それほどのことではない気もするけれど、子どもを持つ親の心配はつきないってことだろう。
いつだってご飯を食べれば、あちこち気がそれてるホシよりもウジの方が早く食べ終わってた。
だから当然のようにホシのご飯を奪おうとすれば、ジョンハンが自分のご飯をウジの前に差し出してくれる。
食い意地の張ってるウジのために、いつだってジョンハンは、自分の分をくれたし、ケーキやお菓子は、ホシが見てない場所でこっそりとウジの口に放り込んでくれた。
覚えてるのなんて、それぐらい。
いつからしっかりした記憶があるかなんて、よく判らない。
「あ、でもさ。ベランダでホシがウンコ漏らしたのは覚えてるけど」
そう言えば、「捏造だッ」とホシは叫んでいたけれど、なんでかしっかり覚えてる。
家には二人しかいなくて。二人してベランダで。下を必死に見てた。そこにはジョンハンがいたから。
多分二人を置いて、ちょっとだけと家を出てたんだろう。
二人してベランダで、必死になってジョンハンのことを目で追ってたら、力みすぎたのかホシがなんでかウンコを漏らして、「ウンコ漏らした~」と号泣しはじめて、そんなことを言われた自分も号泣しはじめて。
なんでかベランダで二人して号泣した記憶がある。
「そ、それは多分一歳半ぐらいの時のはずだ」
とホシは言ったけど、オムツはもうしてなかったような気がすると言えば、「そんなことないッ」とホシが怒ってた。
なんであの時二人きりだったのかは、よく覚えてないけれど............。
The END
1263moji