注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、
ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。
1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
大人にならなきゃ判らないこと
ミンギュの隣りには、ウォヌがいた。
お互い真っ裸で、ホテルのベッドに倒れこんでいるような感じで寝っ転がっていた。
もちろん風邪なんてひかないようにと、空調には気を使っているし、水分補給にはただの水じゃなくて、適度に塩分も含まれている経口補水液とうたっているものをルームサービスで手に入れていた。
お互い愛し合うのに必死で時が勝手に過ぎていってしまったとウォヌは思っていたかもしれないけれど、ミンギュは案外落ち着いていた。まぁ2日目ぐらいまでは、思いっきりウォヌのことを見境いなく貪ってしまったけれど............。
愛おしい人は年上だけど、年上風なんて吹かさない人。
働いてるのは自分だからと、お金の管理をしようだなんて、思わない人。
ミンギュが普通に先に支払っても、別段文句を言うでもない。それは当然のように、何も思ってないからだろう。
でも普通にミンギュが「ごめん、カード貸して」って言えば、それだって何を思うこともなく普通に差し出してくれる人。
きっとウォヌは、世間では「何を考えているのかよく判らない人」と評されることが多いだろう。
世間とズレてる認識は多少持ってもいるらしい。
でも「何考えてるの?」って聞けば、大抵はなんでも教えてくれる人でもある。
ウォヌを見てると大人になるのも悪くないと思えるけれど、きっと大人になって社会に出れば、ミンギュは普通に色んなことに制約を受けるんだろうなって想像する。
将来、何になりたいのか............。
ミンギュにあまり関係のない人間でも無遠慮に知りたがるそんなことを、ウォヌは聞いたりはしない。きっと何にでもなればいいと思ってるんだろう。
ウォヌはきっとミンギュが何になろうと、何をしようと、その手を振りほどいたりはしないはず。
ミンギュの愛しい人は、世間からズレてはいるけれど、いつだってミンギュのど真ん中にいるから。
大人にならなきゃ判らないことが山とあったとしても、その時もミンギュの横にウォヌがいればいい。真剣にそう思ってるけど、きっとそんな気持ちを伝えれば、ウォヌは不思議な顔をして、「いればいいじゃん」って言ってくれるはず。そんな気がする。
「どうしよう。俺、いつかお前に飽きるのかな?」
さっきから隣りで目覚めてるのは知っていたけれど、ペタペタと自分の身体のあちこちを触ってると思ったら、なんでか急にそんなことを言う。
「なに? 抱かれ過ぎて飽きてきた?」
そう言って笑ってやれば、「ホテルには確かに飽きたかも。家に帰ってゆっくりしたい。でもまたシたいけど」とか、素直すぎることを言うから、思わず「素直すぎ」と言ってしまった。
「じゃぁ帰ろうか」
そう言えばウォヌは素直に頷いたけど、1人で起き上るのもやっとなら、立ち上がるのは無理そうで............。
「ごめん。無理させすぎた」
そう言えば、「いや、これこそ本当に、連帯責任だからいい」って真顔で言う、物凄く男前なウォヌがいた。
The END
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