注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=baby)設定です。
それでも良ければどうぞ............
幸せな瞬間 feat.愛のバカヤロー
6月のホシの誕生日の少し後のこと、仕事中にジョンハンから電話がかかってきて、珍しいから何事かと慌てて電話に出てみれば、「ホシが立った」っていう話だった。
もっと何か、大変なことがあったんじゃないかとドキドキしただけに、思わず「なんだ」って言ってしまったけれど、後から考えればそれは凄く、喜ばしいはなしだった。
「あぁ、ごめん。仕事中に。なんか俺、テンション上がっちゃって」
「いや違う。全然問題ない。俺も嬉しいし。電話かけてくるなんて珍しいから、今から病院駆け込むみたいな話かと先に想像しちゃっただけから。ごめん」
二人して電話で謝りあいながらも、思わずカレンダーに丸をつけた日。
後からジョンハンからは、写真や動画が届いて、それを見ながら、なんだか泣きそうになった日。
愛おしいと泣けてくるんだって、判ってたけど、なんだかしみじみした日。
写真には、必死な顔のホシが写ってた。
はじめて見た時には、本当にただの赤ちゃんで、サルみたいな顔だったのに、指も爪も本当に人間そのままで感動的だったのを覚えてる。
いつか立つとは判ってたけど、まさか立つとはって感じ。
親バカだと言われてもしょうがないけど、ハイハイ選手権みたいなものがあれば、絶対ホシはイイトコまで行くだろうってぐらいに、猛スピードでハイハイをする。
その姿を見た時にはジョンハンと笑い転げて、多分立ったらホシは早いだろう......って言い合ったのも最近の話だったはずなのに。
本当に、ホシは立ったら早かった。
頭が重たいから前のめりになって転びそうでずっと見てないと心配だったのに、気づけばつかまり立ちだったはずなのが、ひょいとどこでも立ち上がって、テケテケと歩いてた。
もちろん時々はヨロヨロっともなるけれど、気づけばしっかりと歩いてる。
問題は、時々ハイハイしてるウジの洋服のどこかを掴んだまま歩いてることで、ウジが引きずられて廊下の掃除をしてること。掃除ぐらいなら気にしなかったかもしれないけれど、あちこちウジがぶつかりながら引きずられていくもんだから、やっぱり目は話せなかったかもしれない。
性格や個体差もあったのかもしれないけれど、ホシはなんでも早かったかもしれない。
いつだって驚かせてくれるのも、喜ばせてくれるのも、ホシだったから。
なんでか仁王立ちでオムツの中にウンチをするのが誇らしいのか、自慢げにキバッてる姿を見た時には、やっぱりジョンハンと大爆笑して、最後には笑い泣きになったけど。
気づけば仕事場の机の上にあるカレンダーは、色んな記念日ばかりになって。
毎年年末になれば捨てられるだけのカレンダーは、ホシが生まれた年のものから、捨てられることはなくなった。
家に帰っても寝てることの方が多いホシとウジだけれど、時々は玄関に向かって廊下をトテトテと歩いてきてくれるホシがいて、それだけなのに、それだけのことがバカみたいに幸せで......。
The END
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