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SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

24H


[MV]SEVENTEEN - 24H

 


[ETC]SEVENTEEN - 24H 応援法

 


[ETC]SEVENTEEN - 「24H」RECORDING BEHIND THE SCENES

 


[ETC]SEVENTEEN - 「24H」 パフォーマンス映像メイキング

 


[Choreography Video]SEVENTEEN - 24H

 

24H

S.COUPS ver...... 

後、24時間で世界が終わる。
という噂が流れたのはネットの世界からで。当然誰もそんなこと、嘘だと思って信じなかった。
海外ドラマのように、世界のどこかに突然壁ができるかもしれないという話から、数十年以内には必ず起きると言われてる大きな地震が起きるという話や、戦争が起きるって話や、宇宙人がやって来るっていう話。
どれもこれも多分嘘だろうっていう話ばかりの中、気になったのは、運命の相手が判るっていう話。

「どうしよう。ドキドキする」

ミンギュが何故か、ウォヌのことを見ながらそんなことを言っていた。
そんなミンギュのことをバカにしながらも、エスクプスだって視線ではジョンハンを探してた。ネットの世界のことには疎いから、多分ハニはそんなこと、気にもしてないだろうけど。

世界が本当に終わるなら、最後には一緒にいたい。
そう思ってジョンハンを探したのに、宿舎の部屋にはいないし、カトク送っても既読にもならないし、作業部屋にいるウジに聞いても、会社にいたジュンに聞いても、ハニが見つからなくて、もしかしたら家族といるのかもと連絡してみても、知らないとあっさりと返された。

最後かもしれないというのに、相変わらずと言えば相変わらず。こりゃもうダメだと不貞寝しようと自分の部屋に戻ったら、自分のベッドでハニが寝てた......。

「なに? お前いつからいたの?」

そう聞けば、「だってスングァニが世界が終わるらしいって噂があるって怖いこと言うから、最後ならお前と一緒にいようと思って」と返されて、泣きそうになった。

「どうせデマだろ」

泣きそうなのを隠しながらだったから、全然そんなこと気にしてません......みたいな態度になったけど、「デマならいいけど。デマじゃなかったら嫌じゃん」と抱き着かれた。

「でもさ、運命の相手が判るかもっていう噂もあるってよ」

笑ってそうも言ったのに「そんなの意味ないじゃん。俺にはもうお前がいて、お前以外はいらないのに」なんて言ってくる。

幸せすぎて、世界が終わるかもしれないっていう話をうっかり忘れたエスクプスだったけれど、24時間が経った頃、ジョンハンは「やっぱりデマじゃん」と言いながらエスクプスの部屋から出て行った。
引き留めようとしたエスクプスの手を、あっさりと振り払って......。

まぁ世界が終わらないなら、そんなものかもしれない。

The END(20200908-20201109)

 

HOSHI ver......

あと24時間で世界が終わるって噂がネットに出てるよって教えてくれたのはスングァンで、「ウソだぁ」って言いはしたけど、嘘とも言い切れないしと、慌てて家族に電話して「愛してる」って伝えた。

感謝の言葉とか、思い出話とか、色々言いたいことはたくさんあったけど、「そんなことより、今度サインが欲しいんだけど」と母親から話を遮られ、とりあえず「サインぐらい幾らでもするよ」と返したら、「いや、アンタのじゃなくて、ジュンくんのが欲しい」と言われて、「うぇ?」と変な声が出たけれど、まぁそれでも「ジュニの? わかった大丈夫」と答えておいた。

世界が終わるかもしれないけれど、しょうがないからジュニを探す。
まぁカトクで、「お前のサインちょうだい」って送るだけでもジュニは快諾してくれるだろうけど。

がしかし、新しい「24H」にサインして欲しいと母親が言うもんだから、まずはそれをゲットしに会社に顔を出せば、そこにたまたまチャイナラインの二人がいて、ラッキーとばかりにサインを貰った。

二人に世界が終わるかもしれないっていうネットの噂から、それならと家に電話したらサインが欲しいと言われた話まで語って聞かせたけれど、軽く「へぇ」って感じで流された。

とりあえず、本当に最後なら困るからと、作業室に向かう。
それから同じ話をしたら、作業しながらこっちも見ないままのウジも「へぇ」と興味なさげ。

ま、いっか......と、ウジが作業する後ろでソファに寝っ転がりながら、ウジの後ろ姿の写真を撮る。
ほんとに世界が終わるなら、怒られたりはしないだろうと、とっておきの写真をSNSにあげることにした。ホシがいつか世に出したいと思っていた、眠ってるジフニと、その横でピースしてる自分の写真。

ちょっとニヤニヤしつつも、幾つか撮ったパターンのうち、どれにしようか真剣に悩んでたら、「言っとくけど、世界は終わらないからな」と何故かクギをさされた。しかも全然こっちなんて見ずに。

「ぅえ? なんでバレたの? 俺が写真アップしようとしてるの」

ちょっとだけ動揺したけれど、「ふん、わからいでか」とか堂々と言われて、楽しくなって笑ってしまった。
まぁでも世界が終わるなら世に出しちゃいたい写真も、世界が終わらないならまだ出せない写真でもある......。きっとウジに怒られる以前に、事務所からも怒られるはずだから。

24時間が経過した頃、まだ作業室の中。ホシが一人で「危なかった。騙されるとこだった」と呟いていて、今度はウジが楽しそうに笑ってた。

The END(20201109)

 

THE8 ver......

あと24時間で世界が終わる。そんな胡散臭い情報をジュンとディエイトに教えてくれたのはホシだった。

「いつから24時間なの?」

素朴な疑問だったけど、当然ホシが答えられるはずもなく。「詳しくはスングァニに聞いてよ」と適当なことを言って去っていった。

思わず一緒にそこにいたジュンと目があった。
あと24時間で世界が終わるなら、誰かと一緒にいたいとか、誰かに会いたいとか、そんなことよりも二人同時に頭に浮かんだのは同じだったようで、二人で何度も通った店の名前をほぼ同時に口にしたから。

最後なら食べたい。自分たちの国の料理を。

時々は最後に食べるなら何を食べる?と言ったりすることもあって、一番はもちろん国に帰っての母親の手料理だったりはするけれど、それが叶わないならと思い浮かべるのは、ジュンと二人で歩いて探したと言っても過言ではない、馴染みの店の料理。

まだ仕事は残ってたけど、ひとまず切り上げてタクシーに飛び乗った。

いつもなら食べすぎないようにセーブするのに、食べたいものを食べたいだけ食べることにして、まだ昼間だと言うのにお酒まで飲んだ。
きっと明日には世界なんて終わってなくて、羽目を外して不摂生したことを後悔するかもしれないけれど、たまにはいいかもしれない。そう思ったのもほぼ同時だったのか、また二人して目があって、思わず笑ってしまった。

同じ国に生まれたと言っても、全然違う場所なのに。
しかも出会いは韓国で。
気づけばずっと一緒にいて、多分自分のことを一番理解してる人でもあって。

辛み成分が足りないと文句を言ってる姿は、ただただ変な人でしかないのに。
最後に一緒にいる人は、不思議と当然と、この人だなって思ってしまう人でもあって。

「甘いものも食う?」

すでにメニューを開きながら聞いてくるから、思わず頷いた。
だって頼むよ。世界が終わるんだもん。とりあえず満足したら、仕事なんてせずに、惰眠を貪ろうと言えば、ディエイトの前には何かを食べながら何度も頷くムンジュンフィがいた。

オトコマエなのに。全然そんな素振りなんて見せないから、やっぱり笑ってしまった。

The END(20201109-20201111) 

 

SEUNGWAN ver......

あと24時間で世界が終わる。
そんな情報はネットに転がっていて、なんでかトレンドにあがってた。
ウソかホントかは判らないけど、特にニュースにはなってなかったから、あやふやな情報なんだろうって判ってた。

それでも「ハンソラ! 大変!」とボノニの部屋を訪ねたのに、バーノンは爆睡してて起きてもくれない。押したって叩いたってダメで、「世界が終わるんだよ」って言ったって、聞いちゃいない。

でも本当に世界が終わるなら、寝てる間に全てが終わってくれるのが、一番幸せかもしれないから。

見ればスングァンが世界一カッコイイと思ってる顔のまま、バーノンは気持ちよさそうに寝てるから。

同ラインだから、一緒にいることが多かった。
だから仲良くなって、自然に好きになった気がする。
でも好きだからカッコよく見える訳じゃなくて、バーノンはまず中身が最高で、見た目も最高で、可愛くてカッコよくて。出会った最初から天使みたいだった。今はもうカッコイイでしかないけど。

ボーっとしてる時も多いし、話なんて半分以上伝わらないこともあるけれど、それでもお互いが困ってたり辛かったりすることは、自然と判る。

反省ばかりしてグズグズしてたら怒るくせに、見えない場所で泣いてたらもっと怒る。
普段は触ろうとすれば嫌がるくせに、凹んでるスングァンが手を伸ばした時には絶対に振り払ったりしない。

緊張も動揺も、一番察知してくれる。
不機嫌なのも、上機嫌なのも当然。
もう一つ頑張り切れなくて落ち込んでることも、頑張りすぎて身体が限界になりつつあるのも、本人よりもバーノンの方が先に気づくんだから、それだけ見てくれてるってことだと思う。

凄い凄い好きだから。
いつかバーノンにステキな奥さんができて、カワイイ子どもができて、たまにしか会えなくても、バーノンが物凄い幸せなら、大丈夫だと思う。
ちょっとだけ凹むかもしれないけど、それでもずっとずっと好きでいられるはず。

爆睡するバーノンの寝顔を見てるだけでも幸せなんだから............。

The END(20201109-20201112)

 

JUN ver......

あと24時間で世界が終わるらしい。
ということで、ハオと一緒にたらふく食べた。
いつもなら、一緒に食べにいっても「まず野菜から」とか言うハオが、珍しくも好きなものは全部食べる気でいて。
世界が終わるってのも、悪くないかもしれないと思える。
甘いものだって食べるというし、残ってる仕事なんてほったらかして、この後は惰眠を貪るという。

「次に国に帰ったら、あっちでもたらふく食べよう」

そう言えば、ちょっとだけ泣きそうな感じの表情で、ハオが頷いた。
今の自分たちには後悔なんてなくて、なんなら頑張っている方で、さらには結果だってちゃんとついてきてると思ってて。
少しずつ国での仕事だって増えていて、夢見てた場所に立てている。
家族との時間を犠牲にしてではあるけれど、それだって覚悟の上で。

本当にもしもこれが最後なら、「一緒にいてくれてありがとう」とか、「お前がいたから、やってこれたよ」とか、目の前のハオに伝えたい言葉がたくさんあったけど、どの言葉も全然足りたい気がして。

バカみたいに口の中をいっぱいにして、いつもみたいにふざけることしかできなかった。
なにもかもが違うのに。
一緒にいることが当たり前になってた。
誰に感謝の言葉を口にすればいいのか判らないけれど、でも気づいてしまった。
もしも本当にあと24時間で世界が終わってしまうとしても、後悔なんて何ひとつないって。
それだけのことをして、生きてきたって。

でもきっとそう言えば、「相変わらず欲がないよね」とハオは笑うかもしれない。
全然そうは見えないけれど、いつだって驚くほどに何もかもを欲して手を伸ばして掴み取って来たハオだから。

どこまで行くつもりかは判らない。
でもきっと、この場にとどまっているつもりなんて、さらさらないんだろう。
いつか物凄い場所にハオが行きつくとしても、その横で笑っていられたらいいんだけど。
その時にも今と同じように、美味しい店を探して食べ歩いてたり、してたらいいんだけど......。

 The END(20201114-20201119)

 

WONWOO ver......

世界が終わるってなんだかネットで騒がれてるんだとミンギュも何故か騒いでいたけれど、眠たかったから話半分も聞いてなかった。
「ヒョン、何がしたい? 今ならなんでも言うこと聞くけど?」
特別感を出したくてそう言ったらしいけれど、「いやお前、いつだって俺のいうこと、大抵はきくじゃん」と言えば、「まぁ、そうだけど」とちょっとムクれてた。

「運命の相手が判るって話もあってね」

何故か胸に両手を添えて、乙女みたいな雰囲気でミンギュがうっとりと言う。
別に意地悪を言うつもりなんてなかったけれど、心に浮かんだままに素直に、「あぁ、ミンギュの運命の相手は、なんだか凄い美人な気がする。俺の運命の相手はどんな感じの人だろ」って言ったら、さっきまで乙女風だったミンギュが、目の前でガビーンって顔になっていた。

「な、な、なんでそんな酷いこと言えるんだよ」

ショックが過ぎてしまえばムカついてきたのか、何故か怒ってた。
それで気づいてしまった、ミンギュが本気で、自分の運命の相手はウォヌだと信じてるというか、願っているというか、疑ってないってことに。
いや、まぁ、それでもいいんだけど......。
ちょっとだけ驚いたけど、そんなことは顔に出さずにしれっと言ってみた。

「なに? お前なんで怒ってんの? 凄い美人って、俺のことだけど」

怒ってたはずのミンギュが一瞬で、「ヒョ~ン」って喜んでいる。
ちょろい。ちょろすぎる。
まぁでも、運命の相手なんて、信じたもん勝ちだから。

世界が終わる。考えたらそれはなんて恐ろしいことなのか。
でも終わらない世界の中で、生き続けていくこともまた、誰かにとっては恐ろしいことかもしれない。

生きることも死ぬことも大変そうで。
きっと一人じゃ耐えられないだろう。

「でも万が一にも、お互いに別の運命の人がいたとしてもさ。その時は俺、運命と戦うよ」

必死な顔でバカなことを言う。なんだか面白くてアハハハと笑ってみたけれど、ちょっとどころか、結構嬉しかったりして。
いや、自分もちょろい。ちょろすぎる。

「あ、でもさ。自分たちがお互い運命の人だと思ってたら、ホンモノが現れても、スルーするんじゃない?」
「いや、どうだろう? 運命の人と出会ったら、なんか電流とか走って気づくとかじゃないの?」
「ならヒョン、俺とあって何か走った?」
「いや何も」
「..................」

ミンギュはひどく残念そうな顔をしていたけれど、何かが走るような衝撃よりも、いつだって優しくて、愛おしくて、楽しくて。気づけば穏やかに過ごしてる。そんな空気感を出してくれる方がずっといい。

The END(20201114-20201119)

 

VERNON ver......

あと24時間で世界が終わるって胡散臭い話をネットで拾ってきたスングァンが、目覚めればすぐ傍にいて、「いつかボノニが結婚して、ステキな奥さんができて、カワイイ子どももできてさ、どこかで幸せに暮らしてて、俺とは年に一回会えるかどうかってなってもさ。いつだって俺はボノニの幸せを祈ってるからね。だからさ、だからね。本当に世界が終わるって時はさ。俺といて欲しいんだけど」とか、バカみたいなことを真剣な顔して言っていた。

「ぁあ?」

思わず不機嫌な顔と声が出たら、スングァンが「ミアネ」と謝ってくるから、さらに「何謝ってんだよ」と言ってしまった。
目の前ではスングァンが慌てていて、「あーっと、うん、色々。寝てたのに邪魔したし」とか言いつつ、またしても「ミアネ」と言いながら立ち上がろうとする。

きっとバーノンがスングァンの手を取らなければ、そのままそそくさとスングァンは部屋すら出て行ってしまっただろう。本気で自分がバーノンの邪魔になっていると、思っているから。

世界が終わるというのに、スングァンはいつも通りで。
誰よりも魅力的なのに、誰よりも自分なんてと思ってる。
誰よりも頑張っているのに、誰よりも本気で全然と思ってる。
誰よりもワガママでいいのに、誰よりも俺なんかがごめんって思ってて。

それがバーノンには歯痒くて悔しくて。
いつだって「ミアネ」って言葉が最初に出てくるのはやめて欲しかった。
でもずっと昔ハニヒョンから、「それもスングァニの魅力の一つだろ」と言われて、少しだけ反省したこともある。

「世界が終わるんだろ? でもってその時には、一緒にいたいんだろ?」

そう言えば、スングァンが嬉しそうに笑った。
一緒にいられるだけで幸せなんだってのが、その笑顔から態度からわかるから。

時々は堂々と、「ボノニはすっごく幸せ者なんだよ。なにせ、この俺がいつだって、ボノニの幸せを願ってるんだから」とか言うくせに。

でもそれならスングァンだって物凄く幸せ者なはず。だってバーノンが、物凄く、いつだってスングァンが笑っていてくれますようにって、神様にお願いしてるから。

繊細なスングァンが、自分のいない場所で傷つきませんようにって。
優しすぎるスングァンが、自分の知らない場所で笑顔の下で泣いてませんようにって。
神様にお願いしてるから。

The END(20201114-20201120)

 

JEONGHAN ver......

あと24時間で世界が終わる。嘘だろうけど、ネットでそんな話題があるってスングァンから聞いて、「へぇ」と流したけれど、足はエスクプスの部屋に向かっていた。
そういうの、不敵に笑って「バカじゃないの」って言いそうに見えるジョンハンだったけど、実は地味に弱いかもしれない。

行きたい場所とか、食べたいものとか、やり残したこととか。色んなことが頭をよぎるけど全体的に漠然としてて落ち着かなくて、とりあえずクプスのもとへ行く。
一瞬シュアの顔だって浮かんだけれど、こんな時に選んでおかないと、絶対にクプスは後で拗ねるから......と思って、ちょっと笑う。

クプスはよく拗ねる。最近は弟たちにも平気で拗ねるけど、昔はそんな姿を見せるのは自分とシュアにだけだった。

デカイ図体して......とも思うけど、なんでかカワイイとか思ってしまうのは不思議だ。
シュアとはよくお互いをディスり合っていて、ケンカまでは行かないけれど、じゃれ合い程度の言い争いは結構ある。 
それなのにジョンハンがいないとクプスは必ずシュアを探すから、やっぱりチングなんだろう。

頼りになる存在でもある。
いつだって自分たちのために動いてくれるから。
強くもないし、器用でもないし、立ち回りが得意っていう訳でもないのに。
自分も含めて13人もいて、気づけば1人や2人ぐらいは見落としてたって不思議はないのに。
思った以上に頑張っていて、踏ん張っていて、無理をしていて。
自分の前で泣いてくれた時には、チングで良かった......ってどれほどホッとしたことか。
いつも無理してくれるから、もしも本当に最後なら、そんな時ぐらいは特別扱いしたっていいじゃないかって思える。

「なに? お前いつからいたの?」

待ちくたびれて寝てたら、ようやく戻ってきてそんなことを言う。
肝心な時にすれ違う気がしないでもないけれど、「最後ならお前と一緒にいようと思って」と言えば、嬉しいくせに我慢してるのか、ぶっきらぼうに「どうせデマだろ」とか言ってくる。
抱き着けば、受け止めてくれたけど。
ギュってしたまま離れなければ、そのままでいてくれたけど。
どっちがどっちをより抱きしめていて、どっちがどっちをより離さないのか。
そんなことはどうでもいい。
だってどっちでも幸せで、どっちからも離れられないんだから。

The END(20201115-20201130)

 

WOOZI ver......

あと24時間で世界が終わる。ってホシが、絶対ウソだろうなみたいな話を聞いて、作業室にやって来た。
それから一人で賑やかに、朝からの出来事を全部聞かせてくれる。

世界が終わるなら、自分は何をするだろうか。

一瞬ホシのことを見はしたけれど、いやいやって感じで首を振って、口元だけで笑ったウジだった。

多分自分は、世界が終わるとしても曲を作ってそう。歌詞を考えてそう。作り終わったはずの曲を、まだまだいじり倒してそう。
それが幸せで楽しいから。それを喜んでくれて、自慢だといってくれる仲間たちがいるから。誉めてくれるヒョンがいて、信じてくれるチングがいて、尊敬してくれる弟たちがいるから。

最後なら、哀しい歌がいいかも。
それとも最後だからこそ、とびきり明るい歌がいいかも。
大冒険してもいいし、驚くほどに懐かしい歌でもいいし、壮大な曲もいいかもしれない。
世界が終わらなかったら恥ずかしくなるような曲でも、それはそれで楽しいし。
なによりどんな曲を作ったとしても、楽しんでくれるメンバーがいて、いつだって褒め称えてくれるホシがいるから。

ちょっとだけ優しい気持ちで、ソファに寝っ転がってるホシを見たら、なんでかニヤニヤしつつもスマホを触ってる。世界が終わるなら、とびきりの写真をSNSにあげてやろうとでも思っているんだろう。

「言っとくけど、世界は終わらないからな」と言ってやれば、「ぅえ? なんでバレたの? 俺が写真アップしようとしてるの」と慌ててて、「ふん、わからいでか」と笑って言えば、本気で驚いていた。たぶん出すとしたらあの写真だろうな......ってところまで判ってるってのに。

世界は当然のことながら終わらなくて、それでも曲は一つできた。
「騙されるところだった」とこれまた本気で口にしてるホシが笑わせてくれた。

それからまた作業室に一人になって、なんとなく愛の歌を作り始めた。

いつか世界が終わるかもしれないから。
明日がどうなるかなんて、わからない世の中だから。

いつの日にか、悔やまないように。
昨日が最後だったとしても、不思議じゃない世の中だから。

愛してるって知ってるよね......。
そんな、呟きみたいな愛の歌を......。  

The END(20201115-20201209)

 

DINO ver......

あと24時間で世界が終わる......って話を聞いたのは、その残り24時間が大分すぎて、残り4時間もなかったころ。

「え? ヒョンたち、俺にその情報落としてくるの遅すぎるって」

4時間じゃ何もできない。
だけどとりあえず、ディノはカラットたちのために、VLIVEの準備をしはじめて、「おぉ、ウリマンネさすが」とウォヌやホシに褒められていた。

いつもありがとうとか、愛してますよとか。

ありきたりな事しか言えないのに、一瞬で世界中のカラットたちがやってきて、コメント欄が愛で埋め尽くされる。
ハートの数が、ちょっとでも目を離そうものなら、すぐに跳ね上がって行く。

カラットたちがいるから頑張れる。どんなチャレンジだって、失敗だって怖くない。
だってよくやったねって、いつだって世界中のカラットたちが、自分のことのように自慢してくれて、褒めてくれて、時には笑ってくれて。

なんでこんなに愛してくれるのか、正直判らなかった。
中にはほんとに自分のことを好きなカラットたちもいるだろうけど、ずっと長い間本気で、カッコイイ兄たちのことが好きなカラットたちが、ついでにディノのこともなんとなく好きだと言ってくれてるだけだと思ってた。

それでもいい。自分はマンネで、まだまだなのは自分でもちゃんと判っていたから。
頑張ればいい。努力を続けて、成長して、ちゃんと実力を示していけばいい。
いつかはディノのことを、認めてくれる人が増えていけばいい。

そう本気で思ってるディノのことを、兄たちはいつだって愛してくれて、頑張りすぎだと考えすぎだと言ってくれて。

スタッフヌナたちは、いつだって「頑張りたい」って言えば時間を割いて一緒に考えてくれた。放っておけば頑張りすぎるディノが体調を崩さないように気遣いながら、傍にいてくれた。

「お前の好きにやれよ」

そう言ってくれる兄たちに守られて生きてきた。
カラットたちが「TMI」を望むから、「朝から買い物に行ってたんですよ」って話をする。
まさか世界が終わるかもなんて知らなかったから、寝る時に履くようのあったかい靴下を買いに行ってきた。ボアボアで、柔らかくて、締め付けも緩くて。寝てる間にもしかしたら脱げちゃうかもしれないようなもの。

3つしか買わなかった。当然全部自分のもの。もしも履き心地がよくて、寝ながら履いてても嫌じゃなくて、物凄く良かったら、兄たちの分も買ってこようと思ったディノだった。
カラフルな靴下を見せながら。

世界中のカラットたちが、一斉に「キヨォ」って言ってくれて、ハートの数が跳ね上がっていって。なんでか、買った靴下を見せただけなのに、そこには「コマウォ」って言葉が溢れてる。

なんてことない言葉の数々なのに、ディノのことを幸せにしてくれる。
感謝の言葉はディノの方が口にしなきゃいけないのに。

どこかでディノのVLIVEを見てたのか、ジョシュアが飄々とやってきて、買ったばかりの3つの靴下のうちの1つを持って行ってしまった。『コマウォ~』って口を動かすだけで声は出さずに。
カメラには映らない場所を通って。

でもディノがしっかりとその姿を目で追ってしまったからだろう。
世界中のカラットたちが、「ヌグエヨ?」って騒ぎだす。

笑ってディノが、「シュアヒョンに今。靴下1つ獲られちゃったよ」と言えば、カラットたちからは千差万別。
許してあげてだとか、ゴメンだとか、ホンジス最強だとか。ディノの靴下なのにと怒ってくれる人もいれば、変わりに謝ってくれる人もいて。それから当然のようにハートの数は爆上がりで。

たった十数分だけだったのに、楽しかったし嬉しかったし、やっぱり幸せで。
なんてことない話しかしてないのに、きっとディノと一緒に、世界中のカラットたちも幸せになってくれたはずで。
もしも本当にコレが最後でも、いいんじゃないかとなんとなく思えるもので。

後からやって来たウォヌにもう1つの靴下を獲られ、最後の1つは絶対に死守すると急いで履いてたら、さらに後からやってきたジョンハンに、「なんでシュアの分があって、俺の分がないの?」と不機嫌になられたりして。

多分これは、世界が終わらなかったなら、明日の朝一番で靴下を買いに走らなきゃいけないのは確実そうだった。

The END(20201115-20201214) 

 

MINGYU ver......

世界が終わるらしいだとか。運命の人が判るだとか。
そんなの全部ウソだと思ってはいたけど、ウォヌの傍にいた。
バカみたいな言葉遊びだって楽しいし、言葉がなくたって平気だし、その横顔を見てるだけでも幸せなのに、時折目があって、笑ってくれる。

「ヒョン、何がしたい? 今ならなんでも言うこと聞くけど?」

かなり特別感を出して言ったのに、「いやお前、いつだって俺のいうこと、大抵はきくじゃん」とか、普通の顔して返された。

「まぁ、そうだけど」

今ならハグだって、キスだって、もちろんそれ以上だって、どんな希望も叶えちゃうよって続けたかったけど、考えればいつだってしてる。
繋ぎたい時に手を伸ばしてる。
時にはウォヌだって嬉しそうに、時には呆れ顔で、時には無表情のまま、それでも伸ばしたミンギュの手をしっかりと握り返してくれる。

あぁ、俺、いつこの世界が終わっても悔いはないかも......とか、真剣に思ってたというのに、スマホを手にしたウォヌが、「あぁッ」って突然叫んだと思ったら、部屋から飛び出していった。

見ればカトクのグループトークのところで、シュアヒョンが、「チャニから貰った~」とカラフルな靴下とともに自信満々な笑顔の写真をあげていた。

「いや、ヒョンには俺の愛があるじゃん......」

当然のように、そんなミンギュの呟きはウォヌには聞こえてなかったけど。
数分後、目の前にはカラフルな靴下を履いて嬉しそうに笑うウォヌがいて、「ディノから貰った」とか、絶対奪い取ったくせにそんなことを言う。

いや、靴下ぐらい、俺がいくらでも......と思わず言いそうになったけど、でもディノのことが大好きなウォヌのことも大好きだって思い出した。

もう好きすぎているからか、95ラインの三人の前で弟っぽく笑うウォヌも好きで、96ラインのチングたちとバカみたいに笑ってるウォヌも好きで、弟たちの前でカッコつけてるウォヌも当然好きで。どこからどう見てもカッコイイでしかないのに、きっとそのうち片方の靴下も失くしそうだし。

でも当然、そんなウォヌだって大好きで。

きっと世界が終わるその時までに、色んな姿を見るだろうけど、どんなウォヌだって大好きなんだろうな......って思って、しみじみしちゃったミンギュだった。

The END(20201214-20201215) 

 

JOSHUA ver......

あと24時間で世界が終わるかもしれない......らしい。
とりあえず「ふーん」って言いながら、特に何をするでもなく過ごしてしまった。

でも「それならヒョン、俺、やっぱりあのジャケット買うよ」とか、何がそれならなのか、謎なことを言い出したドギョムのベッドに座って後ろからパソコンを一緒に覗き込んで、「じゃぁ俺にも何か買って。世界が終わるらしいし」と言えば、「うん。いいよ」とドギョムは後先考えずにカートの中に、何やら放り込む。

「ヒョンに似合いそうな、シャツを買った」

なんでかドギョムがニコニコしてて、世界が終わったとしても、ドギョムは幸せそうだった。

リビングに行けば、なにやらミンギュもバタバタしていた。
そわそわとも言うかもしれない。
だから「冷蔵庫のお前のあれこれ、貰ってもいい?」と聞けば、「いいよ。好きなだけ持ってって」と言う。多分それどころじゃないんだろう。
とりあえず美味しそうなアイスを貰うことにした。

ジュンとディエイトが外食してるって話を聞いて、とりあえずカトクで「お土産~」と打てば、ジュンから「了解~」と返ってきたし、 世界が終わるかもしれないという状況は、案外悪くないかもしれない。

なんでかVLIVEをはじめたディノの様子を見ていれば、靴下を買ったんだと自慢してるから、その1つを勝手に持ち去った。
それからグループのカトクで、「チャニから貰った~」と自慢したら、当然のように皆が皆、「え、俺のは?」とか言い出して。

その日ジョシュアは、冷蔵庫の中にあったミンギュのビールを勝手に飲みながら、ジュンのお土産の中華料理を食べた。それからディエイトの秘蔵ワインを、「世界が終わるらしいし」と言いながら開けてもらって堪能した。

後日、当然のように世界は当然終わらなかったから、DKが頼んだ荷物と一緒に買ってもらったシャツも届いたし、ディノから取り上げた靴下は心地よい眠りをくれたし......。

一人でホクホクしてたら、なんでか「世界が終わる説を流したのはホンジス説」なんてものがセブチの中でまわってたけど............。

The END(20201222-20210102) 

 

DK ver......

世界が終わるかもしれないとか、そんな噂があるらしい。
とりあえずリビングに行きウロウロして、キッチンで冷蔵庫をあけ、トイレに行って、またリビングに戻って。

「何してんの?」

そうシュアヒョンに声をかけられたから、「世界が終わるんだって」と言えば、「あぁ、なんか、そうみたいだな」って普通に返された。

もしも世界が終わるなら、我慢しようと決めてたあれやこれやそれや......を、買ってもいいんじゃないかと思わなくもない。

「ヒョン。俺、やっぱり買う!」

何をとは言わなかったのに、瞬間シュアヒョンに「いや、お前持ってるって絶対」と返された。同じようなものばかりを買ってる気は自分だってするけれど、それでも欲しくなるんだからしょうがない。

「でも世界が終わるんだよ? ラストチャンスってことなんだよ?」
「まぁ世界が終わるなら、買っても届かないだろ?」
「でも買って悔いを残さずに終わった方がいいよ絶対」
「じゃぁカートに山ほど入れて、買ったつもりで止めとけば?」
「ヒョン俺、それじゃぁ死んでも死にきれないじゃん」

ドギョムの後ろをジョシュアがついてきて、結局パソコンに向かうドギョムの後ろから、ベッドに座った状態で覗き込んできた。

多分買おうとしてるものを確認してるんだろう。
似たようなものを持ってないかどうかとか。買ってしまっても許せる範囲の値段なのかどうかとか。

呆れたように笑いながら、「じゃぁ俺にも何か買って。世界が終わるらしいし」とシュアヒョンが言うから、「うん。いいよ」と即答したらシュアヒョンはちょっとだけ固まったけど、『やっぱりいいよ』とか、『そんなのいらないよ』とか。そんな言葉が出てくる前にと慌ててカートに商品を入れて「ヒョンに似合いそうな、シャツを買った」と言えば、シュアヒョンはドギョムの後頭部あたりをクシャクシャってしながら笑ってくれた。

世界が終わるらしいって話は当然のごとく、嘘だった。
そんなこと、誰もが忘れ去った数日後。

「ドギョマ~。お前の荷物届いたけど~」

マネヒョンが玄関入ったところに置いてくれた段ボールは小さいものも含めて数個。
たまたまジョンハンがドギョムのところに遊びに来ていて、思わずドギョムは『やべッ』って顔をした。もちろん、ジョンハンが見逃すはずもなく............。

「ドギョマ、これで、全部だよな?」

エヘヘって笑いながら、「うんうん」と頷いて、心の中で『第1弾はね』とか思っていたら、やっぱりジョンハンは簡単に見透かしてきて............。

「ドギョマ、後何個、荷物届くの?」

エヘヘってまた笑いながら、「後少し?」と何故か疑問形で答えながらも頭の中で必死に両手使って数えてみても数えきれないくらいで。案の定、ジョンハンが気づかないはずもなく............。

何故かしこたま怒られた。「だって世界が終わるっていうから」って言ったけどダメで。でもその荷物の中にシュアヒョン用のシャツもあったから、シュアヒョンも一緒に怒られてくれたけど............。

The END(20201222-20210106) 

 

arekore......


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[ETC]SEVENTEEN - 24H UNBOXING

 


[ETC]SEVENTEEN - 「24H」パフォーマンス映像 (「FNS歌謡祭 夏」放送)

 


[ETC]SEVENTEEN - 「24H」パフォーマンス映像 (「CDTVサタデー」放送)

 


[ETC]SEVENTEEN - 「24H」MUSIC VIDEOリアクション映像

 


[ETC]SEVENTEEN - 「2020 FNS歌謡祭」「CDTV ライブ! ライブ! クリスマススペシャル」パフォーマンス映像ビハインド

 


[ETC]SEVENTEEN - 「24H」パフォーマンス映像 (「CDTV ライブ! ライブ! クリスマススペシャル」放送)

 

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