ananでセブチの特集が組まれることが決まったとはじめて聞いた日.........の夜、エスクプスとジョンハンとジョシュアは三人でのんびりしていた所に、ホシとドギョムに襲撃された。
「ヒョンヒョンヒョンヒョン」
ホシが最初から落ち着きなかったし、「大丈夫。大丈夫。落ち着いて」と何故か自分を落ち着かせようとしながら入って来たドギョムだったから、三人揃って『ぅお?』ってなっていた。
「アンアンの意味、ヒョン知ってる?」
ドギョムが物凄い真剣な顔で聞いてくるから、エスクプスもジョンハンも一瞬ビビって黙ったというのに、さすがジョシュア。
「パンダだろ?」
ニコヤカに答えてた。
「でもでもでもでも」
ホシはやっぱり落ち着く気配がない。ドギョムはさらに真剣な顔して、「そうだよ。ヒョン。ほら、これ、見てよ。何がほんとかもう判んないよ」と自分のスマフォを差し出してきた。
「「「........................」」」
差し出されたスマフォの画面には、万国共通の「SEX」って言葉と、男前な人が裸だった。上半身だけだったけど。そしてそこには「セックステクニック18」の文字。
本当なら95ラインの三人に「大丈夫」と言ってもらって落ち着くはずだったのに、ホシとドギョムは全然落ち着けず、結局マネヒョンを探しにいくはめになった。
というのも、ドギョムのスマフォの画面を見た瞬間から、なにやら95ラインが揉めはじめたから。
「ヤー、なんで今俺のことチラって見たんだよ」
と、怒りだしたのはエスクプス。
「見てないって」
と、速攻で否定したのはジョンハン。
「否定が早すぎるからダメだって」
と、冷静に分析したのはジョシュア。
「じゅ、18なんて余裕だろ」
と、強気な発言をしたのはエスクプス。
「そうかな」
と、素で否定して、指をおりおり数え始めたのがジョンハン。
「数えるなって、リアルだろ。しかも指4本目で悩むなって」
と、優しいのか優しくないのかジョシュア。
「なんで片手なんだよッ」
と、結構本気で必死になったのはエスクプス。
「え、えぇ~~~~っと」
と、困った顔で笑う姿が可愛いジョンハン。
「ま、まぁまぁ、まぁまぁ、まぁ?」
と、ジョシュアの優しさをもってしてもフォローは限界だったようで。
気づけばホシとドギョムはどこかに行っていた。多分95ラインが役に立たないことに気づいたんだろう。
「いや、日本の18と韓国の4は一緒かもしんねぇだろ」
どうしたって納得できないエスクプスだった。
「..................」
自分の指4本を見ながら、何も言わなかったジョンハン。
「まぁ、日本は細やかな国だから、物凄い細かくカウントしてる可能性はあるよね」
あまりにもエスクプスが可哀想だったからか、かなり無理があったけど、どうにか優しさを振り絞って見せたジョシュア。
結局、バックナンバーを買って確かめるって話にまでなったほど。
たぶん後ちょっとミンギュが顔を出すのが遅ければ、ananのバックナンバーをネットで探しまくっていたかもしれない95ラインの三人だった。
「なに? どうしたの? みんなでご飯行くか、出前取るかする予定だけど、揉めてるなら辞めとく?」
夕飯のお誘いに来てくれたミンギュが、「後でまた呼びに来るまでに考えといてね」と言っていなくなる直前、「あ、それから、バックナンバー買う必要ないよ。数冊事務所に届いてて、話題のセックステクニック18のも確かあったから」と教えてくれた。
「「「........................」」」
どうやら三人の言い合いは、部屋の外まで聞こえていたようで......。
95ラインの三人が、その後、セックステクニックを求めて事務所に向かったのは言うまでもないけれど、その頃事務所では、チャイナラインの二人がセックステクニック18を前に固まっていた。まぁそれはまた、全然別のおはなしだけれども............。
The END
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