妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

ananan

 

ananでセブチの特集が組まれることが決まったとはじめて聞いた日。
ホシとドギョムは二人してリビングの中、ガビーンってなっていた。
ついさっきまではホシは一人で、目の前にアンケート用紙を置いて、ルンルンしながら答えを考えていた。
好きな人は。そんな質問には、「まっすぐな人」と答えていた。当然ホシの頭の中にいた人は、たった一人。
好きな音楽は。好きな言葉は。好きな場所は。好きな食べ物は。
色んな質問に真剣に答えていた。好きな身体の場所は。好きな寝方は。などなど、たくさんの質問の中にはちょっと変わったものもあったりしたけれど、特に気にはしてなかった。
だけど、そんなホシの前に突然現れたのが、「ヒョン.........」とちょっと青褪めた感じのドギョムだった。

「ぉん? どうした?」
「アンアンのアンケート、書こうと思って調べたら......」
「ぉん?」

差し出されたドギョムのスマフォを覗き込めば、そこには万国共通の「SEX」って言葉と、カッコイイ人が半裸姿で表紙を飾っていて、さらには結構大きな文字で「セックステクニック18」とか書かれていた。
日本語を習っていたから読めたのか、どこの国の言葉だろうとそっち系の話題は判ってしまうのかは謎だけれど、文字をその意味のままにしっかりと理解できてしまったホシとドギョムだった。

「え、テクニックって18もあるの?」
「え? ヒョンそこ?」
「え............。いや、そこじゃないそこじゃない」

いや、言い訳ではないけれど、ちょっと衝撃すぎて驚く場所を間違えたホシだった。
それにしても困った。まさかアンアンがそっち系の雑誌だったとは......。

「あ、さっきの寝方って、そっち?」
「え? 何が?」
「え............。いや、なんでもないなんでもない」

当然のように二人の勘違いを正す人間はおらず、二人してガビーンってなったまま。
「お、お、お、俺には無理だって」
ドギョムが真面目に悩んでいる横で、ホシは違う意味で悩んでいた。いやまぁ不真面目だった訳では決してない。ただ、あまり声に出しては言えないことで悩んでいただけのこと。
曰く、『正直に書いたら、俺、ジフニに殺されると思う......』という感じのことで。

「アンアンって、そ、そういう意味だったんだ.........」ドギョムが言う。
「ぁあ。そっちの」ホシが納得。

納得をしたからって、アンケートが進む訳でもない。
二人してやっぱり、ガビーンって状態。
落ち着いて考えたらセブチにそんな大人な仕事が来るのか......って思いついたかもしれないけれど、騙されやすいドギョムに時々ズレてるホシの二人では、気づけなくてもしょうがないかもしれない。

二人してアンケート用紙を前にして、固まること十数分。
バカ正直に書くにしても、誇張して書くにしても、ヘタレ回答をするにしても、結局二人では決められないってことだけは判って、二人は諦めて自分たち以外の誰かを探しに行くことにした。

二人が見つけたのは、部屋でゲームをしてたウォヌ。
「ヒョン、アンアンの意味、知ってた?」
ドギョムが溜息つきつつも聞けば、「パンダだろ」って即答。

「パンダ?!」
「え、パンダってそういう意味あったっけ?」

ドギョムが素直に驚いているというのに、ホシが後で中国から怒られそうなことを言っていた。
二人がドギョムのスマフォを見せながらバラバラに、それでも同じことを語るのを黙って聞いていたウォヌは、「anan普通の雑誌だけど? 時々は際どい特集もしてるみたいだけど」と普通の顔で声で態度での返答。

スングァンとディノも同じようなことに悩んでいて、ミンギュの説明に素直に落ち着いたというのに、ドギョムとホシは二人して、「ぇえ~い。騙されないぞ」とウォヌに対して失礼な態度。

それから二人は95ラインの三人を探し、マネヒョンも探し、再度スマフォでググって、それから会社にいる日本人スタッフまで捕まえるという疑り深い態度を取っていたけれど............、それはある意味、二人がスングァンやディノよりも大人だってことなのかもしれない。

そんな二人に襲撃された95ラインの三人が、セックステクニック18で揉めはじめていたけれど、まぁそれはまた、全然別のおはなしだけれども............。

 

The END
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