妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

花屋と仔猫とくしゃみ feat.愛のバカヤロー 

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校3年生頃)設定の301号室と、

ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児と言いつつも育って来た)設定の302号室と、

ウォヌ(社会人)とミンギュ(まだ大学生)の、兄弟?設定の303号室。

1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。

202号室のまだ苦学生のチャイナ(ジュンとディエイト)とか。

201号室に勝手に住みだした不登校してるバーノン(中学3年生、ぶーちゃんと出会う前)とか。

そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

 

花屋と仔猫とくしゃみ

ホシとウジとディノが春から小学3年生になって、毎日ギリギリに学校に向かって駆けて行く。
もうジョンハンやジョシュアが一緒に着いて行くことも滅多にない。
まぁ時には、ジョンハンもジョシュアも子どもたちの忘れ物を持って慌てて追いかけて行くけど。

朝が弱いウジはよくサンダルを履いて行ってしまうらしく、ジョンハンはよくウジの靴を持って走る。ホシはなんでかカバンを丸ごと忘れていく時があるらしく、ジョンハンは時々、ホシのカバンを持っても走る。忘れ物というにはなんだか激し目な2人だった。
でも子どもたちはいつだって楽しそうだし、いつだって元気に挨拶もできる3人だったから、何も問題はない。

3人はいつだって一緒だったけど、時々はディノだけ早く帰ってくる時もある。
そんな時はディノはドギョムの花屋の店先で、お手伝いをしながら2人の帰りを待っている。

「そこの奥さん、イイ花入ってるよ〜」

と、何故か魚屋みたいな呼び込みをするディノは大人気で、花の売れ行きはすこぶる良い。
本当は魚屋さんとかペット屋さんがいいらしい。
ドギョムに向かって「ヒョン、魚も売りたいよぉ」とディノが可愛らしく言うけれど、このマンションはペットどころか、人間以外の生き物全般が禁止だった。

「生き物はダメなんだって」

どう説明しようか、ドギョムがちょっとだけ悩んでいたら、ディノのテンションがぶち上がって突然ジャンプまではじめた。

最初はちゃんと言葉にもならなかったけど、何度目かにはちゃんと言葉になって、それは「仔猫だッ」だった。
見ればそこには本当に仔猫がいた。正確には仔猫を抱きかかえたバーノンがいた。
中学に入ってすぐに不登校になったバーノンは、2階の201号室を借りてる画家夫婦の長男で、物置として借りてるというその部屋に、最近ではほぼほぼ1人で住んでいる。

「拾って来ちゃったのかよ。ここはペットどころか、生き物全般禁止って知ってるだろ」
「............ドギョミヒョン」

普段は無愛想で、ニット帽を目深にかぶってヘッドフォンをつけて、会釈ぐらいしかしないくせに、困った時だけヒョンと呼ぶなんて............。

昔、このマンションには特に細かい規約なんてなかったらしいけど、ディノが生き物全般に酷いアレルギーがあると判って以来、ここはペットだけじゃなく、コッソリ飼ってもバレないような鳥とかトカゲとか金魚とかも含めて、生き物全般が禁止になっていた。

きっと本人はそんなこと、覚えてもいないのか判ってもいないのか。
ディノは嬉しそうな顔をして、「仔猫だ仔猫だ」って言いながら、ドギョムが止める間もなくバーノンの手の中の仔猫に手を出してしまった。
ディノのことをちゃんと知ってるバーノンも、触りやすいようにしてあげていた。
でも、ディノがクシュンとくしゃみをしはじめるまでに、それほど時間はかからなかった。見れば喉の辺りが赤く腫れはじめて。

「ボノナッ、ダメだ、仔猫を連れて離れろッ」

ドギョムはそう叫んで、それからマンションの階段を駆け上がった。「シュアヒョンッ!」って叫びながら。

The END
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