妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

体力おばけの愛

仲間......

続きという訳ではないけれど、ハオちゃんバージョンはこっち。

sevmin.hateblo.jp

 

体力おばけの愛

「したい」ってハオが言ってくれると嬉しくて、両手をあげて「やったーッ」って喜んでしまう。
いや、そういうことには雰囲気が大事らしいから、喜びだってグッとこらえる必要があるんだけど、もう大分前にそこら辺はハオと話し合って、俺たちは俺たちらしくいようと2人で決めた。

バカみたいにはしゃいで雰囲気ぶち壊しでも、ハオは気にしないと言う。
時にはカッコつけて欲しいけど、その時はちゃんと言うから、自分の前では装ったりしなくていいって。
「まんま愛したい」なんて、ジュンがクラクラくるようなことを、ハオは本気で言う。
本気でいかないと飲み込まれそうなんだもんと笑ってハオは言うけれど、ジュンにしてみれば自分なんて、全然大したことないのに。

でもそう言えば、スングァンなんかは「ジュニヒョンが全然大したことない存在なら、俺なんてみかんのヘタぐらいの存在になるじゃん」とか面白いことを言う。

「その見た目を横に置いといたとしても、その身長だけでも十分だろうが」と言うのはウジで、世の中では謙遜は美徳なはずなのに、セブチの中ではブーブー言われるから、ジュンだっていつの間にか、「まぁカッコいいからしょうがないよね」とか言うようになってしまった。

でも本気で、ハオは特別で自分なんかには勿体ないとも思えるほど。
同じ国の同胞なのに別の国で出会うなんて。きっと国から出る決意をしなければ、会えなかった人生だっただろう。

愛が生まれたのは、セブチの中に中国人が2人だけだったからか。
励ましあって慰めあって競いあって、それから寄り添いあって。
きっと好きだと思ったのは自分の方が先で、手なんて出せるはずもなくて、一生側で見ていられたらいいと思っていたのに、大人しそうに見えて全然そんなことないハオの、「ねぇ、見てるだけで、俺のこと押し倒す気ないの?」って言葉をキッカケにはじまった関係は、気づけばいつだってハオが主導していた。

「だってそれの方が、俺らにはイイ感じなんだもん」と、ハオが笑う。

普通はとか、セオリーだとか、世の中にあふれる恋愛の定義なんて、関係ないよと言うハオは、「俺たちの関係なんだもん。俺たちが俺たちのいいように、作っていこうよ」と、なんでもないことのように笑う。

「あいしてる」

言葉に意味なんてない。でも言わずにはいられない。
世界中の言葉で愛を口にするから、世界中を一緒に回ろう。って言えば、物凄く迷惑そうな顔をされたけど、でもきっとハオは、世界中の都市で、「しよう」って言ってくれるはず。

The END
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