妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

愛に向かって走る feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、

ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、

ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。

そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

愛に向かって走る

荷物を全部廊下に投げ出して、スマホだけ手にした状態で3階から一瞬で駆け降りて、車が拾える通りまで猛ダッシュしてタクシーを止めて飛び乗った。
そこまでで多分1分も使ってない気がする。
まさかウォヌがもう帰国してて、ホテルでミンギュのことを待ってるなんて思いもしなかった。

こんなことならもっと小まめに連絡すれば良かったって、ミンギュだって後悔した。
でも戻ってくるのは確実に自分の方が早いと思ってた。

きっとウォヌは兵役は大体2年ぐらいだろうと曖昧なことしか判ってないだろうが、それはウォヌの時代のことで、今ではかなり期間が短縮されたし配置された部隊に寄っても異なっていて、ミンギュは最短で戻ってこれる部隊を希望した。
もちろん希望したって全員がその通りになる訳ではないけれど、事前審査でほんとに全ての力を全力で注いで、当然のように希望する部隊に配置され、そのまま軍に残らないかっていう多くの誘いをキッパリ断って、他の人たちよりも大分早く除隊してきた。

何せ待たせてる人がいて、それがウォヌなんだから、ミンギュだけはいつだって気迫が違っていたかもしれない。

だから当然自分の方が早いだろうって思って、家の片付けをして、ウォヌを迎える準備を完璧にととのえてから「帰りはどれぐらいになる予定?」って聞くつもりだったのに。
しかもウォヌが帰ってくるまでまだまだかかる予定なら、ブリスベンまで迎えに行くことだって検討していたのに。

ミンギュの休暇期間には何度だって電話したし、カトクもしたし、時々はテレビ電話でお互い元気なことだって確かめたけど。
抱きしめたい。口付けたい。押し倒したい。顔が見たい。その声を直接聞きたい聞かせたい。
もうすぐそれが全部叶うと思うだけで、ミンギュの手は震えが走るほどだった。

突然ホテルに押しかけて、驚かせようかとも考えたけど、我慢がきかなくてミンギュは無意識にウォヌに電話をかけていた。

『ミンギュ?』

勝手な想像だけど、心無しかその声が寂しそうに聞こえた。

「タクシーの中、今そっちに向かってるとこ」
『ほんとに?』
「うん。ねぇ、もうすぐ着くから、裸で待ってて」

自分でも物凄いこと言ったなって思ったし、絶対ミラー越しに運転手さんに見られてただろうけど、やっぱり我慢はできなかった。
それに電話の向こうからは、「は? お前何言ってんの?」とかではなく、少しの沈黙の後に、『............うん』ってウォヌの声が聞こえてきた。
絶対に今、頷きながら答えたんだろうなって、その姿すら浮かぶほど。
「愛してる」
そういえばやっぱり、『うん』って。
「すぐ行く」
そう言えば、泣きそうな声で『待ってる』って。
「もう絶対、離れたりしない」
そう言えば当然のように『俺も』って。

なんだかそこらのドラマも顔まけのような言葉を口にしたけど、全然恥ずかしくなんてなかった。
それからタクシーの速度が物凄くあがった。
ミンギュのその伸びはじめたばかりの髪に、事情を察してくれたんだろう。

ホテルの中だって、猛ダッシュしたミンギュだった。
だって早く抱きあいたかったから。
それから愛しあいたかったから。

それでも案外冷静だな自分......って思ったのは、ホテルのドアの向こう側に裸のウォヌがいると信じて疑ってなかったから、人がいないのを確認してからそのドアを開けたから。

The END
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