妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

思考回路がトボけてる親子 feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

ウォヌ(社会人)とミンギュ(高校生)の、兄弟?設定です。

それでも良ければどうぞ............

sevmin.hateblo.jp

 

思考回路がトボけてる親子 feat.愛のバカヤロー

母親が再婚したいとミンギュに伝えてきたのは、その再婚したい相手と出会った日のことで、一目惚れだと喜んでいた。

ちょっとだけ呆れたけれど、バリバリ働く母親のそういう何事にも積極的なところは嫌いじゃないし、狙ったものを見定めてからの、距離の詰め方とかも似てる気がする。

結局、ミンギュの母親の押しに負けたのか、流されたのか、それともそれが愛なのか、再婚が決まったと相手の息子と四人で食事をすると決まった日。それはミンギュが、はじめてウォヌと出会った日。

個室を取っていて、後から店の人間に案内されてやってきたウォヌは、明らかに戸惑っていた。多分そんな席だなんて全く聞いていなかったんだろう。普通はあり得ないけれど、それがあり得てしまう親子なんだとは、すぐに分かった。

なにせ再婚することを説明した瞬間、ウォヌは驚いていたから。まぁそれもそのはずだろう。何せウォヌが口にしたのが、「父さん............、いつ母さんと離婚したの?」だったんだから。

全員言葉を失っていたかもしれない。
母親が怒るか、泣くか、この部屋を出ていくか。ちょっとだけ先が読めなかったミンギュだったけれど、結局は母親がその場を仕切りだした。
それはもう、見事な処理能力だったけれど、それを披露しても特段、驚いてもくれないような親子だった。

ウォヌの父親は「料理は遅いな」と、まだ何も注文してないのにそんなことを口にしてたし、ウォヌはメニューを手にして真剣な顔で食べたいものを悩んでた。「美味しいものの中で一番高いものが食べたい」とか、初対面の相手の前では普通は口にしないようなことを真剣な顔で口にしてたウォヌは、それを口にしてると認識もしてなかったのかもしれない。

ウォヌの父親の料理はミンギュの母親が頼んだ。
ウォヌは自分で頼んでいたけれど、最後まで悩んでいた料理のもう片方を、ミンギュが頼んでいたことには気づいていなかった。

自分の前に運ばれてきた料理を見て、ミンギュの前の料理を見て、ちょっとだけ哀しそうな顔をしていたけれど、一口食べて嬉しそうに口元だけで笑ってた。
それからウォヌがミンギュの前の皿をじっと見るもんだから、「ヒョン、一口どうぞ」と自分のフォークで一口分だけ差し出せば、ウォヌが躊躇せずにそれをパクンと口にして、また口元だけで嬉しそうに笑った。

あぁ多分。一目惚れだったんだ。
親子揃って............。

惚れた方が負けだとはよく言うけれど、負けても構わないと思えるのだから不思議だ。でも負けてるだけではないところが、ミンギュの、いやミンギュの母親とミンギュの良いところかもしれない。
親子揃って............。

「ねぇ。結婚したら、俺はウォヌヒョンと一緒に家を出るから」

出会ったその日だというのに、母親に横から囁けば、母親がちょっとだけ目を見開いて驚いていた。

「俺は反対なんて、一言も口にしなかったよね?」

一応そうも言ってみた。
そうしたら母親がニッコリ笑って、「新婚なんだから二人きりに決まってるでしょ」と言うもんだから、ウォヌは関係なく、当初からミンギュは追い出される運命だったらしい。

まぁいいけど。

結局ウォヌはもう社会人だし......と、一人暮らしをはじめるという。それでもなかなか家が見つからなかったから、ミンギュが二人で暮らす家を探していたというのに、先輩の紹介だという少し古めのマンションをあっさり決めてきたのには驚いた。

無理やりついていって確認すれば、2LDKで、ちょっと狭い気もするけれど、最初の二人暮らしには悪くない部屋だった。いずれ自分が社会人になった時には、二人でしゃれたデザインマンションにでも移ればいいとか思っていたミンギュだったけれど、まさかそのマンションに十年以上も住むはめになろうとは、その時には当然知る由もなかった。

いやそれを言うならウォヌだって、一人暮らしをするつもりだっただろうけど......。

引っ越し当日、手伝うとか言いながら勝手に自分の荷物も運んだミンギュだったけど、ウォヌはなかなかそれに気づかなかった。
ようやく気付いたのは、バカでかいサイズのダブルベッドが届いたからという。

新しいベッドにそのまま押し倒したのは自分だし、引っ越しの途中なのに襲ったのも自分だし、そのまま美味しくいただいてしまったのも自分だったけれど、それは二人のはじまりだったと信じてる。

思考回路がトボけてるからか、それとも驚きすぎてなのか、襲われてるのに「このベッド、二人でも広すぎるじゃん」とかトボけた感想を述べるから、「ヒョン、そのまま抵抗しないでよ。乱暴にしたくないから」と言えば、ウォヌは抵抗するってことをやっと思い出したようだった。

でも抵抗っていうほどの、抵抗じゃなかった気がする。
入れなくたって、最後までしなくたって大丈夫だったはずなのに、結局最後までしてしまったのは、思った以上にウォヌが乱れたからかもしれない。
はじめてでも、ちゃんとイってくれたし。

引っ越しの途中だと思いだしたのは、ウォヌの上に乗っかっていたはずのミンギュが、突然部屋に入ってきた男に蹴り飛ばされたから。
そのまま殴りかかってきた男は身体全身で怒っていて、そのまま殴られてたら結構なダメージを受けていたかもしれない。
でも助けてくれたのはウォヌだった。

「ヒョンッ! 待ってッ! 弟なんだ............」

ベッドの中で、顔を顰めながらも起き上がったウォヌが止めてくれた。
布団で慌てて身体を隠しながら。
その姿が色っぽすぎて、気づけば鼻血を流してた。蹴り飛ばされた時にどこかで打ったのか、ウォヌが色っぽすぎたからかは謎だ。

それがミンギュと、エスクプスの出会いだった..................。

 

The END
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