妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

悔しくて泣く人 feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=baby)設定です。

それでも良ければどうぞ............

 

▼2020/5/20 wed 追記 

sevmin.hateblo.jp

 

悔しくて泣く人 feat.愛のバカヤロー

その日、クプスが帰ると夕飯ができていて、温めるだけになっていた。
眠ってるホシとウジのことを、ハニが順番にポンポンと叩いてた。

「先に食べた?」
そう聞けば、「ぅん」と小さい返事。

「どうした?」
そう聞けば、「なんでもない」って、さらに小さい返事。

「なんでもなくないじゃん」
そう言えば、「ぅん」ってまた、小さい返事。

ジョンハンの後ろに座って後ろから抱き込めば、「ごめん」って謝ってくれた。

聞けば寝てしまったのだという。二人を寝かしつけながら一緒に横になっていたら、自分が寝てしまったって話だった。
風遠しのために玄関を開けていたら、二人とも外に出てたという。
玄関の扉を押さえてた小さい積み木にホシは夢中で、日頃から眠ってばかりのウジは見知らぬ男に抱かれて眠っていたらしい。

「ごめん」

一つ間違えはホシは玄関で指を挟まれていたかもしれない。大人ですらケガをするだろうに、赤ちゃんなら取り返しのつかない事故になっていたかもしれない。それに玄関先に座り込んでいた男がよくない輩だったなら、ウジは連れ去れていたかもしれない。

「ウォヌの弟だって」
「あぁ、ミンギュな」
「知ってた?」
「うん。こないだ」

落ち込んでるハニに、「気にするな」とも、「大丈夫」とも、言えなかった。
だって誰よりもハニ自身が、ホシとウジを大切にしてることを知っているから。
いつだって標準体重に足りないウジのことを心配して、全然寝ないホシのことを心配して、滅多と泣かないウジを心配して、赤ん坊だから熱を出すこともあれば、食べたものをリバースすることもある。

母親じゃないから、母親がいないから。そんな言葉を言い訳にすることもなく、誰よりも二人を慈しんでいたハニだったから。

ホシが生まれた日。それはハニが仕事を辞めてきた日。家で働くことにしたんだと、好きだった仕事をあっさりと捨ててしまった日。
はじめてのことばかりの子育てに必死だったから、季節はすぐに冬になった。

ウジが生まれた日。『二人は無理だって』と弱音を吐いたクプスに、「一年だけ、一年だけ頑張ってみよう」とハニが言った日。

でも一か月もたたずに、「ごめん。二人は無理かも」とハニが泣いた。
あの時も確か、ホシが熱を出して病院に駆け込んで、ウジは大人しく寝てるとばかり思っていたら同じく熱を出していてまた病院に駆け込んで、結局ウジは入院して年を越すことになって......。

その時はクプスが「一年だけ、頑張ってみよう」と言ったはず。

それからだって色々あった。あんまりにもウジが泣かないもんだから耳が悪いからじゃないかと大学病院に検査も行ったし、ハイハイができるようになってしまえばホシは色んなものに突進して心配ばかりかけるし。

「明日、ドアストッパーつけよう。あと玄関に、網戸のドアも。鍵がつけられるやつ、買ってくるから」
そう言えば、「ぅん」と小さい返事。

「飯も一緒に食おう」
そう言えば、頷くだけの返事。

悔しい時に、ハニは泣くから。哀しい時は耐えるくせに、悔しいと堪らなくなるらしい。

それから二人して、夕飯を温めなおして食べた。眠るホシとウジを見ながら。豪華な食事って訳でもないのに、高いものが並んでる訳でもないのに、驚くほどに幸せを感じながら。

クプスもハニもまだ知らないけれど、玄関に取り付けた網戸のドアに突進してぶち破るのはホシだし、つかまり立ちするよりも前に、オモチャのピアノを弾いて天才ぶりを発揮するのはウジだし。
きっと悔しくて泣くことも沢山あるだろうけど、その何十倍も何百倍も笑うことがあるはず。きっと。

 

The END
1468moji

 

もどってきた......

ぅお? なんか、毛色が変わってきたかも?
いやでもいいねん。うん。

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