年末まで後少しって頃、ジョンハンが休養を取ることが公式から発表された。
エスクプスのところには、ジョシュアから連絡が来た。
『そっちに、ジョンハンが行くから』
エスクプスが休んだって、ジョシュアの態度は変わらなかった。海外に行く前には「行ってくる」と普通に挨拶に来て、戻ってくれば「お土産」と何かをくれて、特に「大丈夫?」と聞いてくることもなければ、「どう?」なんて状況を聞いてきたりもしない。
それなのにその時の電話でジョシュアが、『お前いつ戻って来る?』って聞いてきて驚いた。
正直、自分的には大分よくなっていると思っていて、年明けから復帰したってかまわないと思っていたけれど.........。
『ジョンハンは、もしもお前が戻れないなら、一緒にセブチを離れる覚悟を決めたって。でもその覚悟が守れないかもって、裏切ってしまうかもって』
クラクラするんだという。もう一人で立っていられないほど。疲れからきてるのかもしれない。だけど.........。
エスクプスの方が、それを聞いてクラクラしたかもしれない。
『今年の俺の誕生日プレゼント、期待してるから』
ジョシュアがそんなことを言いながら、笑って電話を切った。さすがチング......。
そんな電話があった数日後には、「俺、クラクラ」って笑いながら、ジョンハンがやって来た。
「一緒にお前とクリスマス過ごすために、ちょっとサボっただけだけど」
そんなことも言ってた。
「知ってる」
そう言って抱きしめた。
「俺たち、一緒にいよう」
言えることなんて、それぐらいだった。
ありがとうも、ごめんも、言えなかった。
誰も、ハニもメンバーたちも知らないけれど、ジョシュアの誕生日プレゼントは、相当頑張った。ジョシュアは当然って顔で笑ってた。さすがチング......。
The END
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