来世を信じてるかと言うと、そうでもない。でも楽屋の中で「来世は俺、お前の嫁になるな」と突然ハニヒョンが言い出したりするから、とりあえず来世、スングァンは男に生まれなきゃいけないらしい。
「お、おぉ?」
突然のことに、驚いたのはスングァンじゃなくて何故かウォヌだった。
「え? 俺は?」
なんでかそう言ったのはエスクプスで、「じゃぁお前は俺の愛人な」とかジョンハンが言うもんだから、「お、おぉ?」ってまた驚いたのはウォヌだった。
もはや嫁に愛人がいることが発覚してる来世ってどうだろう......とは思ったものの、ユンジョンハンならそれもあるかもしれない......とか思うから不思議だ。
「じゃぁ俺は」
なんでかジョシュアがそんなことを言いながら考え出すもんだから、みんなが考え出す素振りを見せる。
「え、俺ら来世も一緒なの?」
ちょっとだけ嫌そうな顔をしたマンネに「なんだよ。縁があるから今俺ら一緒にいるんだぞ。そういうのはずっと続くんだからな」と、もっともらしいことを言うホシがいた。
結局ミンギュは「じゃぁ俺はスングァニの愛人になるよ。それもただの愛人じゃなくて、物凄い金を持ってる愛人でいく」と宣言してた。
「そういうの、宣言したもん勝ちなの? なんなの?」
そう言ったのはディエイトで、やっぱり「お、おぉ?」とだけ言ったのはウォヌで、「ヤバイ、俺らどうする?」と何故か焦りはじめたのはホシで、どうすると言われたウジは普通に「いやどうもしないけど」と答えてた。
まぁそりゃそうだろう。
「じゃぁウォヌヒョンは愛人の愛人な」と何故かミンギュに宣言されて、「お? おぉ」と驚きつつも納得してたウォヌがいたけど、スングァンはすでに嫁だけじゃなく、愛人にも愛人がいるという複雑な来世が待っていることにクラクラきていた。
「決めた。俺は物凄い金がかかる我が儘息子になる」
謎にそう宣言したのはジョシュアで、大分長いこと考えていたと思ったら、そんなことを言った。
金がかかるだけでも面倒なのに、我が儘でもあるらしい。
えぇ、それはちょっと......。
そう思ったけど、「じゃぁ俺らは双子で行こうぜ。息子な息子。面倒かけるけど、将来は稼ぐよ。な、俺ら」と宣言したのはホシで、双子だと言われたウジはちょっとだけ嫌そうな顔をしてた。
まぁ確かに2人なら、将来稼いでくれそうだけど。
嫁には愛人がいて、自分の愛人にも愛人がいて、自分の息子は金遣いが荒いらしいが、双子の息子が将来は稼いでくれるらしい。
出遅れた......と焦っていたのはドギョムで、ジュンとディエイトはなんでか慎重になっていたけれど、爆音で音楽を聞いていて何も聞いてないのはいつも通りのバーノンだった。
「ボノナはどうする?」
そんなバーノンにドギョムが話しかける。当然全然聞いてなかったから、「お?」みたいな顔でいたけれど、これまでの経緯を聞いたって、バーノンは何も言わなかった。
もはやスングァンの嫁も愛人の座も奪われと知ってショックなのかと思いきや、「お前、昔一緒に済州で来世占いした時、芋虫だったじゃん」と言ったバーノンに、思わず全員がピタッと止まった。
チャイナの2人とドギョムは、「俺らまだ何も決めてなかったもん、セーフだよな」と何故か手を取り合っていて、「金を稼ぐ愛人って、芋虫でいうとどういうのなの?」と言われてミンギュが「ぬぬぬぬ」と言っていたし、ウォヌはやっぱり「お?」としか言わないし、ジョンハンは「俺は芋虫でも全然平気だけど?」と言っていた。
「で、お前は? 俺の来世芋虫かもだけど、どうする?」
スングァンが笑って聞けば、バーノンは真顔で「チングだろ。来世も」って答えてた。
その言葉が正直、1番嬉しかったけど、それからしばらくして話題も変わってたのに、なんでかディノが「俺は来世はスングァニが住む家の家主で行く」とか言い出して爆笑をさらっていた。
芋虫たちの暮らす家主は果たして芋虫なのか......。そんなことが話題になっていたけれど、肝心のところを聞いてなかったのか、ディノが1人で「なんで芋虫?」とか言ってヒョンたちに笑われていた......。
The END
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