一緒に暮らそうって話は何度か出た。でもその度に、どっちかが冷静になったり、謎なテンションになったり。
でもいつかは一緒に暮らすだろうなってお互い思ってる。もう少しお前が落ち着いたらなとジョンハンは笑うけど、そんな兆候は微塵もない。
宿舎は違うけど、ほぼ毎日会っている。
忙しければすれ違う程度のことも多いけど、いつだってエスクプスが手を伸ばせばジョンハンはその手を握り返してくれる。
「凄いやりたいかも」みたいなことをスタジオでこっそり囁いても、「あ、俺も」とか平気で答えてくれる。
韓国ナムジャの特徴だからか、それともそれが自分なのかはエスクプスだって判らないけど、愛情表現が激しい方だと自覚があるのに、それを当然って顔で受け止めてくれるジョンハンがいる。
「あぁ俺もぉ、お前しかダメかも」
だからそう言えば、「なんだよそれ、俺なんてとっくの昔にお前しかダメだよ」とジョンハンが言う。
この、美人でキレイで可愛くて時々小悪魔どころか大魔王みたいな奴の魅力は底なしでハンパなくて、飽きることなんて到底なくて、もう十分ハマッてるってのに底なしで。
そう思ってたらジョンハンが、「何お前、男前な時もあるのに、なんで時々そんなに可愛いの? 俺のことどうするつもりだよ」とか言ってくるから、考えてることは同じなのかも。
底なしだけど、2人なら怖くない。そう思えるから。
The END