妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

daydream

 

自分の部屋で今日は一日中レゴを作ると言っていたはずのジョンハンが、寝っ転がりながらスマホを触ってたエスクプスの横に倒れ込んできた。「俺もうダメかも」って言いながら。

「ぅお? どうした?」

俺疲れてるのかも......とか言いつつも、ジョンハンがエスクプスの布団に入り込んでくる。
聞けば、トイレに行くつもりだったという。その帰りに水を飲もうとも思っていたと。
それが気が付けば、ここにいた......っていう話だった。

「んぁ? なんだそりゃ。俺と一緒に昼寝するのか?」
「でも最近睡眠足りてないとかじゃないのに。ボケてきたとしか思えない......凹む」

完璧に布団に潜り込んで横から顔だけ出してきたジョンハンが、本気で凹んでた。何をそこまで凹んだのかが、今いち判らないと言えば、だって......と言う。

「俺、最初の最初はトイレに行きたかったんだよ......」

トイレと水を飲むは大抵セットになっていて、いつもなら絶対トイレをすまして、それから手を洗って、次に冷蔵庫から水を取り出す流れなのに、気づけば冷蔵庫を開けていた。その時点で「あれ? 俺トイレは?」って思ったらしい。

思わず「行ったっけ?」って思いながらボーっとしてたら、冷蔵庫から開けっ放しを知らせるアラーム音が鳴りだして、それに慌てて閉めたからか水すら取り出すのを忘れた。でもキッチンのテーブルの上にはウジのお土産があって、それを見た瞬間には「トイレ」と「水」のことを忘れて、お土産を持って別の部屋に移動しはじめていた。

別の宿舎に行ったはずなのに、そこにスングァンがいたからなんだかややこしくて。それでもディノもいたから、ちゃんと宿舎を移動したのは確かなはず。
そこで「レゴの進捗」を聞かれて、「あ、レゴの途中だった」と思い出し............。

もうそこらへんで、睡眠不足だったっけ?と悩みだしたけど、気づけばエスクプスの横に潜り込んでいた。いやでも実は、スングァンとディノと話しながらふと自分の顔を触ったらなんだかベトついていて。それも凹むって思ってたらスングァンから「最近ミンギュヒョンがいい洗顔手に入れたけど、貸してくれない」っていう情報を聞いて、ミンギュを探しに来たのを思い出した。あぁそう言えば、それまで持ってた手土産をどこに置いてきたかも忘れてしまったけど.........。
そこまで言って、ジョンハンが落ち込んでいる。

「で、お前、トイレは?」

長々と話を聞いて、エスクプスが気になったのはそこだったらしい。

「行った。ここに来てから一番に。でもさ、出なかったんだよ」
「は?」
「全然出なかったの。ってことは、最初の最初でやっぱりちゃんとトイレ行ったんだよ俺。そういうことだろ? な?」

物忘れがひど過ぎるって話らしいが、エスクプスにしてみれば、「それぐらいまだ大丈夫じゃね?」って感じだった。

なにせこないだスタジオで、スングァンはエスクプスと一緒に昼飯を食ったというのに、その後マネヒョンに「昼一緒に頼む人」って聞かれて普通に手をあげていた。

「お前食っただろ?」って言ったら、素直に驚いていたから、完璧食べたことを忘れていたらしい。

さらにこないだ宿舎の中でウォヌが、「トイレに行きたいけど眠たいからもう起きれない漏らしそう」とか言いながら、自分の部屋にも帰りつけずにリビングと廊下の間ぐらいで寝落ちしていた。

「いや、ウォヌヒョン待って、トイレ行ってから寝て」ってミンギュに助け起こされていたけど、その後はどうなったか知らないという。

さらにドギョムは何故かこないだ冷蔵庫の前で「俺のアイスがないんだけど」って怒ってたけど、「そんなもん最初からないわ」とミンギュに言い返されていた。ウォヌも普通に「ここ最近冷蔵庫の中にアイスなんて見たことないけど」と言っていたから、アイスがないことは事実らしいのに、それを聞いてドギョムが真面目な顔で、「じゃぁ俺なんで怒ってんの?」って聞いてきて、全員で「俺らが知るかよ」となっていた。

そういえばスタジオではホシが、「今から24時間がむしゃらに頑張るから、一回ハグさせて」と謎なことをウジに頼んでた。「嘘じゃないな。本気だな。やるんだなちゃんと」とウジが何度も確認して、ホシが「誓う」とまで言い切って、なんでかハグさせてもらってた。そのやりとりも微妙ではあったけど、案の定、3時間もたたずにホシは力尽きそうになっていて、「なんで俺24時間なんて言ったんだろう」って凹んでいたのを見たのに、その翌日にはまた「今から24時間で、物凄いカッコイイ振り付け考えてみせるから、一回ハグさせて」とか言っていて、経験から何も学んでないホシがいたはず。

「ポ、ポ、ポ、ポッポさせてくれたら」と言いかけて、ウジからグリグリされてたホシなんて、もう何度も見たけれど、懲りてる風では全然なかった。

そういうのを色々見てると、ジョンハンのだってちょっとボーっとしてるだけって気がする。そう言えば、「いや、うん。どうだろ? 俺ら全員、ダメダメすぎるんじゃ......」と言いかけて、諦めてたけど。

「とりあえず、トイレが心配ないなら、後はまぁどうにかなるって」
「なんだよそれ」

ジョンハンが笑いつつも、そのままエスクプスの横で寝ることにしたようで、「起きたら全部忘れてそう」と言いながらも、目を閉じたと思ったらすぐに寝息を立て始める。
別段忘れて困るような話題でもないから、問題ないだろう。
眠りについたジョンハンの顔を、横から勝手に触る。

「全然、ベタついてなんかないじゃん......」

なんなら同じ年の男にしてはスベスベな方だと思うほど。
起きたら「お前ベッタベタ」って揶揄ってやろうと思いながら、気づいたら一緒に眠ってた。
そして起きたら、横にジョンハンなんていなかった............。

 

The END
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