妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

247365

 

27時を過ぎた頃。95ラインの3人は、ミンギュが作った夜食をありがたく食べていた。
テーブルはすでに2つに分解されていて、95ラインの3人は1つのテーブルで夜食を食べつつもまだ飲んでいた。まぁ明日運転する予定のジョシュアは大分前から炭酸水に切り替えていたけれど......。

もう1つのテーブルには、ウジにウォヌにディエイトにミンギュにスングァンにディノ。

ホシはかなり前にダウンしていたし、昼間も寝てたくせに2番目にいなくなったのはバーノンで、カラオケしてるドギョムにつきあってゲームをしてるジュンがそこにはいなかった。
夜食を食べ終わったら、後片付けを簡単にして寝よう......って話をしてたのに、何を話してたのかは知らないが、もう1つのテーブルにいたスングァンが泣きだして、「泣くなって」って言いながら、ミンギュがスングァンのことを抱きしめていた。

哀しそうに泣いてはいたけれど、酔っているからだろう。
ウジを除くほかのメンバーに比べれば、飲んでる量は半分以下だっただろうが、それでもスングァンにしたら、飲んで騒いで動いてよく付き合ったほうで、だから気持ちが高ぶっているのかもしれない。

「ほら、お前もう寝ろって」

そんなことをミンギュに言われつつ、半分以上ミンギュに抱きかかえられながら、スングァンが消えてった。

「あぁ、そう言えば朝さ」

それで一番最初に口を開いたのはジョンハンだった。
宿舎を出る時に、スングァンがイチゴ牛乳を飲んでたから「一口ちょうだい」って言ったのに、「ごめんハニヒョン。これはダメ」って断られた。

「後でコンビニで買ってあげるよ」とまで言ってくれたから、「あぁ、ボノニに買ってもらったんだ」と言えば、嬉しそうに笑いながら、でもちょっとだけ困った顔もしながらスングァンが「選んでくれたんだよ」と言う。

どうやら買ってくれた訳ではなく、一緒にコンビニに行ったバーノンがそれを選んでくれただけらしい。でもそれでもスングァンには特別で、誰にもあげたくないものなんだろう。

「買ってくれなかったのか?」

ちょっとだけ不憫に思いながらもそう聞けば、スングァンが慌てたように、「買って貰わなかったんだよ、俺が」と口にする。

多分一緒にコンビニに行けて、「何飲もうかな」「何買おうかな」「何がいいと思う?」っていう会話をするだけでも、スングァンにはとびきり幸せなことなんだろう。
何一つ特別じゃないってのに、たったそれだけでもこれだけ幸せそうに笑えるなんてと、思わずスングァニを尊敬したジョンハンだった。

「ってことがあってさ」

ジョンハンがそう言えば、「会社でも幸せそうだったの見たよ」とジョシュアも言い出した。

会社に集まって、マネヒョンたちが「自分たちがお世話するのはここまでですよ」と説明してる間にも、なんでかスングァンが幸せそうに笑ってた。
車のトランクに宿舎から持ってきたスングァンの荷物をバーノンが入れてくれたから......っていうだけの理由で物凄くハッピーになってるのを知ってるのはシュアだった。まぁ見てたからだけど。

会社の近くのコーヒーショップで買ったコーヒーをスングァンが持っていたから、ちょうどジョシュアが開けていたトランクに、バーノンが荷物を入れてくれただけだっていうのに、スングァンはたったそれだけのことで幸せそうだった。

「どっちがいい?」
「同じもの買ったんだろ?」
「うん。でも選んでいいよ」

そんな会話をしながらも、二人が会社に入って行くのを見送った。
どうやらコーヒーはスングァンが買ったもののようで、それなら荷物ぐらいは入れてくれて当然......とか、思わないのがスングァンらしいって思いながら。

会社の中では全員が揃うのを待ってたり、それから説明を聞いたりとなんだかんだしてて、その間にスングァンは自分のコーヒーを飲み干してしまって、横に座ってたバーノンが、自分のコーヒーをスライドしてスングァンの前に動かしていた。

いやそれだって、スングァンが買ったコーヒーであって、しかもバーノンは自分がもういらなかっただけかもしれないのに、なんでか物凄く恥ずかしそうに、下を向いて照れながらも喜んでいた姿が印象的だった。

「セブチは247365修学旅行だって、ボノニが言ってたらしいけどさ。それならスングァニには、247365デートしてるようなもんなんだろ」

そう言い出したのはエスクプスで、昼を食べた時にもスーパーでも、スングァンがスマホをいじってるのを見てた。ひどく幸せそうに。

「ボノニたち、今どこだって?」

そう聞けば、「ヒョン、なんで俺がボノニと連絡してるって判ったの?」と驚いていたけれど、それほど幸せそうな顔して笑ってれば、誰だって判ると言ってやれば、さらに照れたようにスングァンは笑ってた。

「なんか、寄り道してるんだって」

送って貰った写真を自分のことのように嬉しそうに自慢げに見せてもくれた。
揶揄うように「同じ車にしたら良かったじゃん」と言えば、「帰りは一緒だから、それだけで十分だよ」とやっぱり照れて笑ってた。

帰りの車では最初から最後まで後部座席に座って寝るつもりだったのに............と言いながらもエスクプスが、「なんでアイツはあんなに謙虚に育ったんだよ。ハニのどこを見て育ったんだ?」とか言い出して。
当然ジョンハンは「は?」とキレていたし、ジョシュアは「ははは」と楽しそうに笑ってたし、エスクプスは酔った勢いでそのまま暴言を吐いていたけれど............。

帰りの車に乗る時に「え、クプスヒョン、助手席乗ってくれるの?」と喜んでいたのはスングァンで、寝る気満々でちゃんと着替えてもいなかったエスクプスが黙って助手席に乗り込んだのを見て感激したらしい。
だってそうしたら、後部座席で隣りに座るのはバーノンだからだろう。

「ボノニと隣りだよ。ワーイ」

バカみたいに素直に喜んでいる。
エスクプスが「チャンポン食べるまでな」って言っても、スングァンのテンションは全然下がらなかった。

だって隣りに座ってるから。
ただそれだけなのに、横を見ればボノニがいるから。
それで時々は目があって、それで時々は手が触れて。それで時々は一緒に歌を口ずさんで。それで時々は同じタイミングで笑って。

247365幸せでしかない............。

 

The END
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