妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

問題なんてどこにもない feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

ウォヌ(社会人)とミンギュ(高校生)の、兄弟?設定です。

それでも良ければどうぞ............ 

sevmin.hateblo.jp

 

問題なんてどこにもない feat.愛のバカヤロー

「ベッドではしたくない」

ミンギュはちょっとだけ驚いて、それから笑ってしまった。面白すぎて、ちょっとだけ意地悪して「じゃぁどこでする?」って聞いたら、ウォヌは部屋の中のあちこちに視線を走らせて、結果、「あっちの部屋で」とか言い出した。

建物が少し古かったからか、2LDKといったって少し狭い。多分壁に厚みがあるからだろう。
家には誰も呼ばないっていうし、リビングにベッドをドーンと置いて、ワンルームみたいな使い方をしてた。

ミンギュとしては自分の部屋なんて必要なかったけれど、学生だから勉強するためには部屋がいるとウォヌが譲らなくて、一部屋はミンギュの勉強部屋だった。
ベッドは必要ないからと、部屋には小さめのソファを置いていた。

まぁ多分、できなくはない。

手を引いて「じゃぁこっちで」って誘導してみれば、「ここで?」って驚いてるウォヌがいて、また笑ってしまった。
「じゃぁ立ってする?」
そう聞けば、ちょっとだけ考えて、「いや、それは無理そう」と真剣に答えてくれるのが、また面白かったけど。

今日はしない......っていう選択肢だってあるっていうのに、ミンギュが促せば、ウォヌは素直だった。
いつもとは違う場所で。狭いから、いつもとは違う体位で。
「待って待って待って」
多分そんな言葉を、三回以上は聞いた気がする。
「ベッドに戻る?」
そう聞けば、頑なに首を振るのに。

終わってみれば、なんだか二人して満足してしまった。
別にいつもの場所に飽きてなんて全然いないけど、たまには違った場所でってのも悪くないなと思ったのは、多分ミンギュだけじゃないだろう。

「なんか、足がガクガクする」

そうは言ってたけど、「でも慣れたら大丈夫そう」とも言ってたから。
いやなんだか、慣れるまでここでするつもりなんだ......と、やっぱり思わず笑ってしまったミンギュだった。

きっとテスト期間がはじまった時に徹夜でもしようものなら、絶対、今日のことを思い出すだろうな......とか考えながらも、「で、ヒョン、何がダメでベッドじゃしたくないの?」と直球勝負に出てみた。

最初は言葉を濁していたけれど、一緒にシャワーを浴びて、一緒にベッドに横になるころにはポツポツと、「だってあの時の声が............聞こえるじゃん。絶対............」ってことだった。

なるほど......ってミンギュが納得してる間にも、「声、我慢するのは無理そうだし」とか、「でもやらないって選択肢はないし」とか、「気持ちよくなっちゃったら途中からわけわかんなくなるし」とかとか。ミンギュが思わず「今日って俺の誕生日だったっけ?」とか言っちゃうぐらいの言葉を次から次へと口にしていくウォヌがいた。

ベッドでもう二人横になっているというのに。
いつもとは違う場所でのセックスに、思った以上に身体のあちこちに負担がかかって、眠たかったのかもしれない。半分以上うつらうつらしていたからか、ウォヌの口からは普段ならもう少し隠してただろう感じのことまで、出てくる出てくる。

もう一回いい? 思わずそう言いたくなったミンギュだったけど、我慢した。
眠たそうなウォヌを、そのまま眠らせてあげたくて。

「大丈夫だよ。朝起きたら、話すから」

そう言えば、頷きつつもウォヌはそのまま眠ってしまった。
もちろん慣れるまでソファでってのにも、心惹かれるものがあるけれど、でもウォヌのことを不安にさせたくはない。

だから明日には、あの時の声どころか、どんな音だって隣家には届かないことを、教えるつもりだった。
問題なんてどこにもないんだってことを............。

 

The END
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