妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

ピンポンダッシュ feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

ジョシュア(保護者)とディノ(永遠の5歳児)の、302号室のおはなしです。

多分謎だけど、それでも良ければどうぞ............ 

sevmin.hateblo.jp

 

ピンポンダッシュ feat.愛のバカヤロー

玄関のチャイムが鳴ると、家の中でディノが猛ダッシュする。
それをジョシュアはピンポンダッシュと呼んでいるけれど、実際には違う意味らしいと最近知った。

ディノは色んな音に反応するけれど、チャイムが鳴ると玄関が開いて、誰かがそこにいるってことが不思議らしい。
まるでサンタクロースでも来たんじゃないかってぐらいに、テンションがあがって家の中を走り回ってる。楽しそうに笑いながら。時々はほんとに「ワーワー」言いながら。

でも大抵走り回ってる間に、訪れた人は帰っていってしまうし、玄関はいつものように閉じられてしまうし、サンタクロースが来る訳じゃないからプレゼントも貰えないし、そもそもテンションあがって走り回ってるから、肝心のチャイムを鳴らした人のことなんて全然見てなかったけれど......。

滅多と鳴らないからこそテンションがあがるのかもしれないが、普段はチャイムが鳴らないように電源を切っていたりする。もちろんそんなこと、ディノは知らなかったけど。
時々そのチャイムの電源を入れるのは、大切な荷物が届く日とかだけで、だからその日、キムミンギュがやって来た時にチャイムの電源が入っていたのは、ただの偶然だった。

玄関を開けた時、キムミンギュは酷く驚いた顔をしてた。
まぁそれもそうだろう。家の中では爆音が響いてて、ディノはチャイムが鳴ったことにも気づかずに楽しそうに踊ってから。
荷物を受け取るつもりで出たのに、ただの引っ越しの挨拶だったことに、実はジョシュアも少しだけ驚いていたけれど、顔には出さなかった。

ウォヌが隣りに引っ越してくる予定なのは判ってた。
でも義弟のミンギュが一緒だとは聞いてなかったけれど、一緒に暮らすと言う。
引っ越しの挨拶にウォヌが来なかった理由までは知らなかったけれど、「昨日の夜は、煩くして、すみません」と謝ってくれた。

「いや、うちはディノがいるから。防音だけは完璧にしてるから大丈夫だけど。その代わり家の中で誰かが助けてとか叫んでも、うちには聞こえないから」

そう言えば、ちょっとだけ不思議な顔をしつつも、頷いてくれた。
はじめての出会いは、そんなただの挨拶だった。
後日ウォヌと一緒に歩いているところを見たけれど、いたって普通の兄弟に見えた。
引っ越してきて半年も経った頃には、反対側の隣人の、まだベイビーなウジとホシのことを時々面倒見てることも知っていたけれど、まさかディノまで一緒に面倒見てくれることになるとは、その時のジョシュアには想像もつかなかった。

人生は不思議だ。
ピンポンダッシュと言えば、ディノがワーワー楽しく踊るって意味だったのに、数年も経たないうちに、本当の意味でのピンポンダッシュをディノがしてたから。

もちろんそれは、ウォヌとミンギュの家や、エスクプスとジョンハンとホシとウジの家だったけど。

The END
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