▼2020/5/13 wed TEASER 予感と不安
SEVENTEEN : HIT THE ROAD TEASER
▼2020/5/15 fry PROLOGUE HIT THE ROAD
PROLOGUE. HIT THE ROAD | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/5/20 wed 君が気楽に歩けるように
EP. 01 네가 편히 걸을 수 있도록 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/5/20 wed 速く走ることだけが重要ではない
EP. 02 빠르게 달리는 것만이 중요한 건 아냐 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/5/22 fry 見知らぬ道の上で
EP. 03 낯선 길 위에서 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/5/22 fry この道の終わりに
EP. 04 이 길의 끝에 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/5/26 tue 未知の道に出くわしても
EP. 05 미지의 길을 마주하더라도 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/5/26 tue この道の折り返し点を通り過ぎたら
EP. 06 이 길의 반환점을 지나면 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/5/29 fry 一緒に歩むこの道
EP. 07 함께 걷는 이 길 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/5/29 fry 少し息を整えて、もう一度...
EP. 08 잠시 숨을 고르고, 다시... | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/6/3 tue 僕なりの速さで道を歩けば
EP. 09 나만의 속도로 길을 걷는다면 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/6/3 tue 自分に向き合う時間
EP. 10 나를 마주하는 시간 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/6/5 fry 僕のところに来て
EP. 11 나에게로 와 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/6/5 fry 暗い夜道を歩く時
EP. 12 어두운 밤길을 걸을 때 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/6/7 sun ゴールラインまで僕がそばにいるよ
EP. 13 결승선까지 내가 옆에 있을게 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/6/7 sun EPILOGUE 僕たち、また
EPILOGUE. 우리, 다시 | SEVENTEEN : HIT THE ROAD
▼2020/6/7 sun 僕たち、また
SEVENTEEN(세븐틴) - 우리, 다시(Us, Again)
2020/6/7 sun 独り言......
HIT THE ROADのエピローグまで見たよ。
エスクプスさんのターンで、言葉も出ないジョンハンさんを見て、ドキドキして。
それでも最後まで見たよ。
タダでは勿体ないモノだった。いずれちゃんとした販売するカタチにしてくれることを期待して、そしてその中には、もっともっと映像があると期待して。
待とうかな。
彼らが幸せでありますように。
君たちの進む道 HIT THE ROAD
芸能の世界で生きている人たちは、少なからず、どうにもならない現実に打ちのめされることがある。
血の滲むような努力は当然としても、そんな努力を一瞬で蹴散らしてしまう才能の塊を持ってる人間が、少なからずいるから。好きって気持ちと努力と誤魔化しと惰性と諦めと、僅かな才能とも言えない何かを少しずつ消費して、さらには運も使って、何年もかけてどうにかたどり着いたその場所を、軽く駆け抜けていく人間がいるから。
それを人は、天才と呼ぶのかもしれない。
はじめてウジを見た時、ただの小さい少年だった。
宿舎の中でエスクプスと二人きりの時ぐらいに、はじめて会話したかもしれない。
ピアノも弾けて、ドラムが叩けて、音への執着があって、でも自分のことを器用貧乏だと思ってるような、普通の少年に見えた。
人数が増えてきて、何度かデビューの話が出て、セブンティーンだけど十七人ではなくなるらしいって話がどこからともなく漏れ聞こえるようになった頃。
ウジは作業室に籠るようになっていた。
多分ウジが、密かに自分はデビューできないかもしれないと思ってたことを知るのは、エスクプスと自分くらいかもしれない。
背が伸びなかったことも一因だし、特徴的で魅力的なその声を、本人がそうとは思ってなかったことも一因だったかも。まぁ何よりメンバーになる予定の仲間たちがデキすぎていたからかも。
ビジュアルも、歌も、踊りも。
それでもウジの才能には、及ばないというのに。
ウジと知り合った時に、自分がもうある程度大人で良かったと思ったのは、その才能をつぶしちゃいけないと素直に思える自分がいたから。同じ音楽を仕事にする人間として妬ましいって気持ちももちろんあったけど、育ててやりたいとも思えたから。
きっとウジの手助けができる時間は、ウジの長い音楽人生の中では、僅かな期間でしかないだろう。それでもウジに「ヒョン、聴いてよコレ」と言って一番に音源を聞かせてもらえる特権は、手放せないかもしれない。
どうやって音楽を作ってるのか。どうやって曲を、歌詞を書いてるのか。自分もよくインタビューで聞かれる質問を、当然のようにウジも聞かれてた。
世間にはたくさんの、その答えが散らばっているだろう。
でも本当のことを知ってるのは、自分だけかもしれない。
自分には武器がある......と、ウジは言う。
大人数だと言われるけれど、十三人のメンバーが、自分も含めて一人一人がウジにとっては武器だという。
ヒポチ、パフォチ、ボカチという武器もあり。全員まとまっての武器もあり。ブソクスンもいて、ユニットを作ればその数だけ武器がある。
メンバーの顔を一人一人思い浮かべれば、曲が、歌が、歌詞が浮かぶんだとウジが誇らしげに教えてくれた。
世界に溢れてるヒット曲や、ステキな曲や、遠い国の曲でも、ウジを刺激するものは山ほどあって、そんなものに触発されても曲ができあがると、当然のようにそう言えるウジは、多分自分の才能の凄さには気づけていないんだろう。
普通の人は、その一曲一曲を、魂を削って生み出してるなんて、判ってないかもしれない。
それなのにウジは、驚くほどに真剣に音楽に向き合っている。
努力なんて必要ないはずなのに、誰もが太刀打ちできないその才能だけでも十分なはずなのに。
仕事の合間に気づけば作業室にいる。
ウジの進む道。それはセブチが進む道でもある。それを一番近くで見続けることができるのは、幸運としか言いようがないのかもしれない。
君たちの進む道 HIT THE ROAD
The END
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