妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

し、しょうがないじゃん

LEFT&RIGHT2(MV100M Anniversary)

2022/8/8(月)記念すべきスンチョルさんのお誕生日に、見事100M達成♪
ということでレフライ2はじまってます。
そして現在5周目ですが、まだまだ取っ散らかってます!!!!!
sevmin.hateblo.jp

 

し、しょうがないじゃん

「は? 何が起こってんの? ジョンハナ、嘘だろ」

思わずヘンガレでそう言ったエスクプスだったけど、それはリアルな世界の出来事だった。
「わ~~~~」ってリアルに叫んでるジョンハンが、リビングを走り回ってた。
最初は何を1人でバタバタしてるんだって感じで気にも留めなかったけど、なんだか視界の隅に、足をすくわれてひっくり返ってるジョンハンが映って、「んぁ?」ってなってよくよく見てみれば、リビングは水浸しになっていた。

昼過ぎまでは通いの、家の世話をしてくれる人がいるけれど、掃除や食事の準備が終われば帰って行く。
だから今はもう家の中にはジョンハンとエスクプス2人きりで、なんで家の中で水攻めにあってるのかは判らないけれど、ジョンハンは水の出てる場所を探してバタバタして、次には少しでも水をかき出そうとバタバタして、最終的には足をすくわれてひっくり返っていた。

見れば外に繋がる窓もドアも全開で、少しでも部屋の中に水が溜まらないようにはしてあった。普段はセキュリティ重視でしっかり閉ざしてるっていうのに。
でも家の中には車イスでしか移動できないエスクプスがいて、僅かな量でも動けなくなってひっくり返れば、命にだって係わるかもかもしれない。
ジョンハンは必死にエスクプスのもとまで駆け戻って、スマホに手を伸ばした。

「シュア、真剣ヘルプ、溺れるッ」

まだ現実を理解できてないエスクプスの横で、ジョシュアとジョンハンの電話はあっさりと終わった。

「ホシを寄こしてくれるって。2人いたら、お前のことを無事に外にも出せるし、高い場所にも押し上げることができるから。な」

ジョンハンは真剣な顔をしてそう言ってくれて、絶対にお前のことは守るよって雰囲気だったのに、5分後には激怒っていた。

「プールの水じゃね? これ」ってエスクプスが言ったから。
「そんな訳ないだろ。プールはメンテナンス入るから使えないって言ってたし」
「うっそ。俺知らないけどそんなの」
「昨日か一昨日、言ってたじゃん」
「やべ。俺さっき、プールに水入れるボタン押しちゃったけど」
「は? 嘘だろ」
「しかも急速モードにした」

素直にそう言ったら、目の前でジョンハンが怒ってた。
家の中から簡単にプールの水を入れられる癖に、その水がプールにちゃんと入らずに逆流してるのか、それとも溢れてるのか。たぶん急速モードなんかにしたもんだから、水だって勢いよく出っぱなしで、でも全然溜まってないからムキになって水を出し続けているんだろう。

「いやじゃぁ、プールに水を入れるのを、止めればどうにかなるってことだろ?」

怒りつつも冷静にジョンハンが言う。
エスクプスだって「おぉ」とは同意したものの、2人して「ん?」って顔で見つめあうだけ。

「え? 俺、止め方なんて知らないけど。だっていつもプール溜める時しか押さないし、プールはあれだろ? 掃除とかする時に排水するだけじゃん」

ひっくり返っていたから、ジョンハンは全身が濡れている。
水に濡れてもジョンハンは綺麗だった。だけどそう言ったら、さらに怒られた。
でも突然災害にでも襲われたのかと恐ろしかったけど、プールの水だと判ったら、少しは落ち着いたのかもしれない。
さっきまではエスクプスだけは助ける......みたいな感じだったジョンハンは、今やエスクプスのことを無視して、メンテナンス業者の連絡先を黙って探していたけど。

「し、しょうがないじゃん。だってプールの準備したらまた、スングァニが泊りに来るんじゃないかなって思ったんだよ」

エスクプスがそう言っても、無視されたけど。

The END
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