妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

夢の中で生きていく

 

やりたいと言えば、やれる人生を送っている。
恵まれているんだろう。でもこれは、自分が掴み取ったものだと思う。
そう言えば傲慢に聞こえるかもしれないから、ただ一人にしか言ったことがない。

やってみないか。そう言われて、選択肢の中の一つとして差し出されることも多い。
自分にできると思われているからだろう。
それができた時には、何かが得られて、何かが変わって、新しい自分がいると思うとゾクゾクする。

大抵のことはできる。
今はできないことも、きっとできる。
だって努力することにも抵抗がなくて、頑張るなんて意識しなくても当然できて、一日一日、新しく得たものが愛おしくなるから。そんな自分も当然キライじゃないから。
でもやっぱりそれは、ただ一人にしか言ったことがない。

「お前ならできるよ。やってみなよ」

そう励ましてくれる人たちに、真面目な顔でお礼を口にしているけれど、心の中では、『そりゃできるよ。当然できるよ。できない訳がないよ』と思ってる。
目標を見定めて、そこを目指して走るのは嫌いじゃない。

昔はそれが普通だと思ってた。
少なからずセブチのメンバーは同じように努力を努力と思わず動き続けることができる面子ばかりだし、いつも側にいてくれた男は、完璧な容姿に驚くほどの才能を持っているのに、努力を努力と思わなかったから。

できない人たちがいることは、当然判ってる。
でも少なからず同じステージに立ちたいと夢見てる人間なら、同じだけの努力はできると思っていたのに、実際にはそうでもないと、自国で教える側として参加したオーディション番組で知った。

上手に踊ることのコツは全員に平等に伝えたのに、できるようになる人は少なかったから。
習得するまでの時間に差が出るのはしょうがない。判ってる。あぁでも、もう練習しないんだ............と、正直心の中で思ってた。

もしもこの場にセブチのメンバーいたら、誰かがちょっとずつ休憩を挟んだとしても、絶対に踊れるようになるまでスタジオを出ようとはしないはずなのに。
誰かに教えを乞うことに、恥ずかしさなんてない。できない自分を隠しもしない。できる人間を捕まえて見せてもらって見てもらって。
中断する時は、決まって次の仕事がある時ぐらいで。

できない人たちは、何かが足りない人たちは、その程度なんだと思う。
傲慢すぎるから、やっぱりムンジュンフィにしか言えない。

「言わなくても、思ってたら態度に出るぞ」

そう言われたけれど、それでも構わないとは思う。
踊りすべてに、腕の筋肉の動き一つ一つに、滲みでるならそれも良い。
誰にも追いつけない場所に、誰もが見上げる場所に。
夢の中で生きていくと決めたから。

 

The END
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